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アリセプト外来

2016年07月20日(水)

アリセプトに関する本を書いたりメデイアに出ている関係であろう。
毎日のように、アリセプトの副作用で悩む家族が相談に来られる。
6月1日の「少量投与容認」の通達はまだまったく周知されていないようだ。

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相談者のほとんどが、
アリセプト5ないし10mgが投与されて暴れるので
セロクエルとリスパダールなどの抗精神薬を複数投与されているパターンだ。

最悪パターンとして河野和彦医師は警鐘を鳴らし続けているが、
いまだに、このパターンが圧倒的に多い。

アリセプトを減量ないし中止すればいいだけなのだろうが、
反対に増量してさらに炎上させて、おまけに死亡率が高い抗精神薬が出される。

家族は、あまりの変わりようにビックリする。
あれほど元気だった人が一気に元気が無くなり、寝たきりになり大きな床づれが生じる。

「ばあちゃん・・・」に書いたとおりのパターンの犠牲者が後を絶たない。

家族は施設の主治医に「アリセプトを中止して!」と懇願したら、
主治医は激怒して「絶対に中止しない。やめるなら出ていけ!」と大声で叫ぶという。

こんな話を聞きながら、「いったいどちらが認知症なのか」、
「もしかしたら主治医もアリセプトを飲んでいるのかなあ」とも思ってしまう。

一包化された薬の中からアリセプトだけを抜きだそうとしても、
施設側が全部管理して無理やり飲ませるので、中止もできないと泣く。

この国はなんという国だろう。
薬で認知症を造り、人間の尊厳を奪うことを、国が奨励している。

だから、「脱北」という言葉を使うしかないのだが、いったいこれまで
何人の人を「脱北」させて、命を救ってきただろうか。


昨日、薬剤師さんの会で6月1日に厚労省から出た「少量投与容認」について
話をしたが、どうも誰も知らないようだった。

おそらく医者も知らないのだろう。
知っていても、「アリセプトに重大な副作用がある」ということすら信じていないのだろう。

洗脳効果は大きい。
アリセプトの機械的増量=最高の医療であると信じている医者が多いことを肌で感じる。

週刊現代にアリセプトの副作用のひとつの高度徐脈で死にかけた人の話が紹介された。
その記事を読んだエーザイの担当者が今日、その詳細を教えてくれ、と訪ねてこられた。

今頃「教えてくれ」と言われても何度も話しても無視されて、数年以上経過した話だ。
忙しのに「教えてくれ」なんて警察の取り調べみたいなことを言う暇があれば、他にすることがある。

私たちの活動「抗認知症薬の適量処方を実現する会」に少しでもいいので協力してほしい。
すべて手弁当で自前で、なんの利益も無いのに全員が「すべて患者さんのため」に活動している。

人間の尊厳を損ねて巨額の富を得ながらも、私たちのような現場の人間が語る
不都合な真実にはいっさい耳を貸さずに来た。

何度も社長さんに直接面談を申し込んだが、門前払いをし続けてきたのに
週刊現代に載った途端に「事情を聞かせて」と上から目線で言ってくるだけ。

アリセプトの薬害は凄い。

こんな危険な薬を「安全な薬!」と宣伝しまくっている専門家が私には信じられない。
全国の現場の医者や介護者がこれだけ口を揃えて警告しているのに、一切無視だ。

むしろ、「あいつらに騙されないように」キャンペーンを繰り広げて
NHKまでもが協力しているという信じられない構図での活動をしている。→こちら

こんな話を、まだ信じられないという人がいれば、話を聞きに来て欲しい。


8月21日(日)東京 →こちら

9月25日(日)神戸 →こちら

10月30日(日)岡山 →こちら

最後に
こんな記事を紹介しておこう。

『住民の地域ケア参加を目指す「チーム持ちつ持たれつ』2016年6月
医師に「お任せします」とは言わないで

2016年6月25日/第10回認知症地域学習会
朝田健太(男性介護者を支援する会会員/京都市在住)   → こちら

これが日本中で日々、くりひろげられている現実だ。






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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「小量投与の通達」が出されたから、もう全国のお医者さんも患者さんも皆、納得していらっしゃるのかと勘違いしていました。
この問題を普及させる運動は、いよいよこれからなんですね。
そういえば、湯川秀樹博士のお弟子さん達、例えば神戸大学の故中川教授や、その奥様の中川慶子先生の主催する「原発の危険性を考える会」も、ずいぶん前から、関電に申し入れたり、抗議したりしていた所へ、東北大震災で福島原発の不幸な事故が、起こりました。
我が家は、母の考えで、福島原発の事故を切っ掛けに太陽光発電を付けてみました。
まだまだ、全国に普及させるには、経費や台風などの災害対策には問題があります。
中川慶子先生の仲間の人達は、「私達の考え(原発が危険だと言う考え)を、もっと普及させるべきだった」と、暗い顔をして反省していらっしゃるみたいです。
日本は、親方日の丸というか、「偉い人のすることは間違いないから、疑ってはいけない」と言う雰囲気があります。
どのような事でも、子供や、お年寄りや立場の弱い人の為に、疑って見たり、検証してみる必要があるのだと思います。

Posted by 匿名 at 2016年07月20日 07:47 | 返信

今まで、何回か書き込ませていただいていますが、アリセプトで一番問題に成るのは、副交感神経刺激作用に寄る副作用です、
徐脈で命にかかわる状態になるケースが居ます。
迷走神経刺激作用で、胃酸分泌が亢進し、出血性胃炎や胃潰瘍からの集結など上部消化管出血を起こすケースは少なくないようです。救急の現場では、アリセプト服用中の上部消化管出血の場合、巨大な潰瘍が形成されていることが多くこれをアリセプト潰瘍と読んでいるようです。
迷走神経反射により脳幹部の血流不全から、低活動性せん妄を引き起こし、嚥下障害などで食事摂取がままならなくなり、危険な状態になるケースも少なく有りません。
レビーの場合、迷走神経刺激により脳血流不全→脳の機能障害の進行から病状が悪化するケースも有ると考えています。私はレビーの場合、脳の血流安定化が優先すると考えており、過度の降圧剤の中止やプレタールによる脳血流の回復などで、ある程度の改善効果を得られるケースが多いです。
アリセプトは、他の医師が処方したものを中止することは多いですが、自分から処方することはほとんど有りません。

Posted by 小関 洋 at 2016年07月20日 09:20 | 返信

「主治医の問題」
医者は皆、同じではないです。
むしろ、違いすぎる。
医療スキル、患者との接し方、倫理観、人間性、商売の巧みさ、なによりも、患者と患者家族の利益を第一優先と考えるのか、企業利益の方が大切なのか

長尾先生はいつも、主治医とよく話し合って、などなど、おっしゃいますが、話し合える主治医を見つけるのって、ほんとにほんとに大変な作業です。
多くの医者は、患者と対等に話し合うなんてまったく念頭にない。
患者は素人で医者は専門家、素人は専門家の指示命令に従うのが当然、こういう医者がほとんど。

施設の主治医と対立すれば、その施設を出るしか、ありません。
私の親は8年間で5回、施設を移動しました。
理由は施設の制度上が一回、費用の問題が一回、施設医師の無知・横暴が三回。

ようやく今、もう、大丈夫かな、と思える施設にたどり着きました。
それも、提携している在宅訪問診療クリニックが、患者本位の考え方であるがゆえに、初めて得られる安堵感。

よく、自宅介護が一番、と言われますけど、患者および患者家族が、
自宅への訪問診療医師と対立した場合、と、介護施設の施設医師と対立した場合を比較して考えると、私は、自宅のほうがタイヘンだと思います。
なぜかというと、自宅の場合は、訪問診療範囲が決まっているので、その範囲に複数の訪問診療医師がいたとしても、ほとんどは、○○市(区)医師会、という団体でつながっている。しかも「診療情報提供書」なる書類がなければ、穏便に医者を変わることができない。(私はいつも、封をしてある「診療情報提供書」をこっそり開けてコピーをとっているけれど、「診療情報提供書」は「専門家」から「専門家」への秘密情報だから素人が見るものではない、と目くじらを立てて怒る医者もいた。)

施設を移動することはできる、本人が他の施設へ移ればよい、すると医者も違う医者になる。けれど、自宅は、なかなか、移動できないです。自宅に居る限り、自宅を管轄する狭い範囲で、新しい訪問診療医師を探すって、ほとんど不可能。すでに満杯で新規患者を受け付けない在宅クリニックもある。
同じ地域の医師会で知り合いの前医師と対立した患者を、喜んで引き受ける在宅訪問医師って、いないと思う。

Posted by 匿名 at 2016年07月20日 06:19 | 返信

「施設側が全部管理して無理やり飲ませる」
私の経験上、この「施設」は、税金投入されている特養あるいは老健が多いと思う。
私の経験上、特養及び老健の施設医師はやりたい放題だ。
特養及び老健は、アリセプトだけでなく、クスリの人体実験場だ。しかも、被験者はインフォームドコンセントは愚か何も知らされずに医者が選んだ薬を飲まされる。看護師たちは医者の言う通り完璧に飲ます。下剤の類でさえ、たとえ下痢していても医者の指示通り下剤を飲ませる。看護師たちは、心が痛まないのだろうか。
給料のためには何でもやる連中。人間とは恐ろしいものだ。

Posted by 匿名 at 2016年07月20日 07:04 | 返信

「男性介護者を支援する会」…京都にあるんですね。
認知症地域学習会…素敵な勉強会ですね。
朝田健太さんの実体験、淡々と語られているようですが
真に迫ってきます…(;_:)
これが「現実」と受け止めて、職場(医療療養専門病院)でも
悩む家族の背中を時には、そっと、時にはドンっと押し支えて
いきます。

Posted by あい at 2016年07月21日 12:00 | 返信

もの凄く広い意味での話になりますし、個人的な見解でしかありませんが、
『依存』が人を駄目にしていくのを感じます。
処方された薬に依存症となってしまう弊害、薬害は勿論ですが、それ以前に
病院依存・医師依存も一因です。制度に組み込まれて、制度を利用する権利も
あるけれど、制度に依存した挙句に意志に反した道程・レールに乗るはめになる
のも愚かなことです。
昔の人は病院が嫌いだったし、薬は飲まなかった。
生活・生きることに信念を持っていた。
病気になったとしても、思い起こせば、必ず伏線が以前からあったはず、と
病気を経験した人であれば誰でも知っている。
自分が生きていくことを、他人任せにしていては何かが違っていってしまう、そんな
ことを思いました。

Posted by もも at 2016年07月21日 02:01 | 返信

最近、レミニール4+4mgで高度徐脈になった症例とか、リバスタッチで4.5mgでも興奮して家族に暴力振るう症例とか続出しました。コリンエステラーゼ阻害薬はすべて抗精神薬に匹敵するほどの劇薬です。コリンエステラーゼ阻害薬とリスパダールと併用すれば心停止リスクは二乗倍数になるのは間違いない。河野Drのブログに書いていましたが、これは認知症高齢者を合法的に葬り去る暗黒メソッドなのでしょうか?認知症専門医や厚労省がこの現実をスルーし続けているのは、認知症高齢者は日本を滅ぼしかねない社会悪なので早く処分したいというのが本音なのでしょう。薬害死。そこには「尊厳」は全くありません。

Posted by マッドネス at 2016年07月22日 12:34 | 返信

マッドネスさんのコメントに関連して

私の母は特養で、レミニールの規定増量で寝たきりにされ、翌年の2013年の秋に亡くなりました。

今、思い出すと悔やまれるのは、
それまで河野メソッドを読んでいたので、アリセプトに関しては顕著な薬害から逃れることができたのに、レミニールに関しては、油断してしまったことです。

特養の施設医師は自信満々でした。母が以前に入所していた老健の医師の処方を批判し、自分に任せろ、という態度でした。私はすでに両親同時介護で3年を経ていたので疲れ切っていて、ようやく最期まで見てくれる特養に入れて、ほっと、安心したのです。

そのころの私はまだ、老健や特養が薬の実験場であることを知りませんでした。
薬の変更や増減に関しては、必ず事前に私に連絡してほしいと、嫌がられるほどしつこく明言したにも関わらず、レミニール増量について何も知らされませんでした。

その特養の処方箋は処方後一ヶ月遅れで郵送されてきます。
それを見てわかったことですが、母が失神する一ヶ月前から、レミニールは16ミリグラムに増量されていました。

レミニール増量規定を知らなかった私が悪い、のでしょうね。

母は、レミニール8ミリまでは、調子よかったのです。おそらく母の場合は、処方が必要だと仮定しても4ミリ以下が適量だったのではないかと思います。

一時は訴訟も考えました。
でも、争い事を嫌っていた母は、喜ばないだろうと。
そして、残された父、この人が、私にとっては幼少時からの悩みの種でした。今も。
この、母が全人生をかけて守ってきた「芸術家もどき高齢者アスペ」の父を、無事に平穏死させなければいけない。一歩間違えば精神病院しか選択肢が無くなってしまう。

私にはこの「難事業」が、残っています。

Posted by 匿名 at 2016年07月22日 03:08 | 返信

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