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井形昭弘先生の訃報

2016年08月14日(日)

尊厳死協会の前理事長である井形昭弘先生が急逝された。
12日に亡くなられて13日が通夜で今日の葬儀に参列した。
名古屋学芸大学の学長として、大活躍の最中であった。
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満87歳で急性心不全。
突然の訃報だった。→こちら

尊厳死だった。
ピンピンコロリそもものだった。

井形先生は、鹿児島大学の神経内科教授として、HAMという病態を
解明したり、医学研究の分野でもたくさんの功績を残された。

また大学の学長としても、子供たちの指導も直接されていた。
大学の経営にもしっかり参画されていた。

日本尊厳死協会へも理事長を降りられた後もずっと来られていた。
私もいつも優しく声をかけて頂いたり、満面の笑顔で接して頂いた。

どんなに批難されようが、正しいと思うことは悠々と実行される。
威張ることも、驕ることも、怒ることも無い、実に穏やかなお人柄だった。

一番の思い出は、3年前の全日本宗教連盟が主催する尊厳死の講演会。
前年の記録を読むと、あの井形先生を仏教、神道、キリスト教が一致団結して攻撃した。

その翌年の餌食として私が名指しで呼ばれたので井形先生のかたき討ちのつもりで
意気込んで行ったが、案の定、宗教界全体で私をナチスドイツと呼び猛攻撃に会った。

多くのテレビ局も来ていたが、とても酷い内容だったので一社も放映しなかった。
朝日新聞だけが少し時間がたってからまた私の悪口を書いた程度だった。

井形先生に宗教界からの理不尽な攻撃について話したが笑っておられた。
井形先生は自分が正しいと思うことには、立場も関係なく怯まない勇気ある人だった。

医学界で尊敬する人は多くないが、自分が尊敬する医師の筆頭が井形先生であった。
それだけに精神的支柱を失ったようでとてもショックであるが、仕方がないことだ。


桶狭間の戦いでで有名な場所にある式場には遠方からも
井形先生との別れを惜しむたくさんの人が集まった。

医学界に限らず井形先生のお人柄に元気をもらった人は数知れずだろう。
高齢になられても人望がある、医学界の宝のような医師だった。

穏やかなお顔を眺めながら、これまでかけて頂いた言葉を思い出していた。
井形先生、ありがとうございました!



今朝は、とても若い人の在宅看取りがあった。
余命1ケ月宣告が、在宅医療に移行して半年延びた。

いい時に抗がん剤をやめたからこそ半年も生き延びることができた。
昨日も家族や看護師に冗談を言っていたくらい穏やかな最期だった。

今日は私の年の半分くらいの人の旅立ちと
自分の親と同じ歳の人の旅立ちがあった日。

蒸し暑い、お盆である。














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この記事へのコメント

脊柱管狭窄症の専門家で徳島大学整形外科に、井形元昭教授と言う方がいらっしゃいまして、金原出版から本も出していらっしゃいますけど、多分ご親戚でしょうね。

Posted by 宗田 at 2016年08月14日 04:11 | 返信

尊厳死

どんな お考え
お持ち だったんだろう。
ひとり ひつり
違って
当たり前

おぎようこ
おこらんど
墨あそび詩あそび土あそび

Posted by おこ at 2016年08月14日 07:21 | 返信

自分自身は、どんな死にかたするのかなあと思いながら、それよりも明日はどんな生き方するのかなあと考える方が、先か。と考えながら夜勤中。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2016年08月14日 09:44 | 返信

たった一度の人生を…
自分らしく生きることこそ 素晴らしいことです

でも…
なかなか 思うようにならないのがこの人生です

わたしも 今日もお仕事です
生後…3ヶ月 小児慢性疾患のベビーちゃんの訪問に伺っています
小さないのちが戦っています

ママの気持ちを考えると辛さが増します
生まれてくる意味…
生きていく意味…
そして…
いのちが消えていく意味…

本当に難しいです

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年08月14日 10:26 | 返信

おこさんに同感。
人それぞれ。
なんでみんな標準にならなきゃいけない?
医療にも「標準治療」ってのがあって、それさえやっとけば医者の責任は問われないらしい。

Posted by 匿名 at 2016年08月15日 12:19 | 返信

大切な方が亡くなってしまう事=永遠のお別れ は身内が亡くなるのとは違った悲しみに
襲われる不思議を過去に経験しました。心にポッカリ穴が開く、とはこの事を指すのか、
と感じた記憶があり、時間が経っても、その感覚は多少の薄れはあったとしても消えは
しないものです。ある種の傷なのかも知れませんが、大切に思っていた=ほっこりした
気持ちが心の奥には存在するので、そのほっこり感は心の糧になるのかも知れません。
先頃の何かの文面に「自立とは依存先を増やすこと」とありましたが、その依存とは、
心の糧を指すのかも知れません。

Posted by もも at 2016年08月15日 12:42 | 返信

井形先生の訃報を知り、8月1日にお見かけしていましたので驚きました。
先生の功績等何も知らなかったのです。穏やかで優しい方としか思ってなくて。
勉強不足で申し訳ないのですがなぜ宗教界で尊厳死を敵におもうのかがわかりません。
私も母を5月に亡くし、緩和ケアのこと、末期患者に対する病院の体制の限界などに興味をもち始めたところでした。
今回の 天皇陛下の勅語も先生がどのように解釈されるのか知りたかったです。
もし差し障りのないところで教えていただけたらと思います。

Posted by みろりん at 2016年08月15日 10:18 | 返信

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