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認知症の多重受診

2016年08月16日(火)

認知症の人の多重受診や多重投薬が最近気になる。
たとえば当院が10数件目という認知症の人が遠方から来られる。
そして介護者や子供も認知症気味だったりするとお手上げである。
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当院は、がんも認知症もセカンドオピニオンはやっていない。
地域の人のための地域の診療所である。

しかしかなり遠方から、セカンドオピニオン的な人が来られる。
来てしまったら会わないのも気の毒だから、話を聞いてしまう。

するとまた来られる。
「1回きりですよ」なんて言っても、1回きりにはならない。

ドクターショピングをしてしている患者さんは、あまり力が入らない。
しかしどこかに「可愛そうやなあ」という気持ちが芽生えるがそれが良くない。

薬にいたっては、もう無茶苦茶。
お薬手帳を何冊も持っていて、何を飲んでいるのか本人も家族も分からない。

こんなインチキ手帳制度を許している国も本当にどうかしている。
認知症の実態を知らない人が認知症政策を作っているので仕方がないのか。


認知症とは、「不安」である。
不安だからこそ、次から次へと浮気をしてしまう。

それを止める手だてはなく、まさに野放し状態。
それもこれも税金と保険料なのだが・・・

「認知症こそかかりつけ医」、「認知症こそただ1冊のお薬手帳」ではないのか。
しかしそんなことは誰も言わないし、専門医のみが関わることになっている。

しかしそれが不安なので、次から次へと渡り歩くのが認知症の人。
そしてそれを良しとする介護者や家族と国民皆保険制度だ。

認知症は、正しい医療・介護知識で、いい方向必ず導くことができる。
しかしそれを指導できる立場の人間、本当の教育者が少ないことが課題だ。

少なくとも、介護に関しては
9月6日(火)に国立(こくりゅう)かいご学院の第二回講座をやる。→こちら

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この記事へのコメント

病院へ足繁く通う人を思うと、日本人の几帳面さが見てとれる気がします。
どこかへ報告をして、お伺いを立てなければ気が済まない律義さも有りそうです。
「不安」があるから 右往左往する=ドクターショッピング という行動は多いでしょう。
医療への傾倒依存な世の中というのは、地域力の衰退も一因だと思います。
保健婦さんと呼んだ、昭和の時代にあったような、地域を見守る保険行政の復活も
一案として、如何でしょうか。何か人海戦術の策が待たれる時代な気がします。

Posted by もも at 2016年08月16日 01:52 | 返信

おつかれさまでございます。
ほんとに、一肌脱いでやろか!
と思う患者さんと、困ったと言うかなんと言ったらいいのかわからない患者さんがいてますよね。

Posted by 尾崎 友宏 at 2016年08月16日 03:35 | 返信

認知症については、大人になってからではなく、子どもの時から学んでいかないといけないのでは。読み書きそろばん、そして認知症。認知症になってからでは遅い遅い。介護もそう。子どもの時から学ばないと。昔は家におじいさんおばあさんがいたから自然と学んでいたけれど、今はそれが出来ない状況ですから義務教育で学んでいかないと。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2016年08月16日 07:51 | 返信

ショピング
では
ない の ですが、
知り合い

案内された
集い
で、お会いした
どく
医師

尊厳死協会
の カード
示し
講演 された 医師に
摂津市
近い
以来 依頼
往診範囲内
より
少し
遠く
往診
無理
遺言書

死亡診断書

オーケー

何だか、変

おぎようこおこらんど
墨あそび詩あそび土あそび

Posted by おこ at 2016年08月16日 09:23 | 返信

認知症は、正しい医療・介護知識で、いい方向必ず導くことができる。
しかしそれを指導できる立場の人間、本当の教育者が少ないことが課題だ。
 

まったく仰る通りだと思います。
介護施設においては、介護職員ダメ。看護師ダメ。医者もダメ。
もう救いようのないのが現実です。
特に施設嘱託医が認知症診療に疎い、やる気がないと、その施設はもう
「認知症の総合商社」、「認知症の博物館」です。
 

だから思いっきりプラス思考で考えると、認知症を学びやすいです。
診断の間違いに気付くこともできますし、処方の不適切さに気付くこともできます。
認知症患者(施設入所者)は、一人ひとりが認知症の先生なのです。
 

教科書はと言えば、コウノメソッドの本です。一般向けは勿論のこと、
医師向けの医学書も実践的な教科書です。
 

私の場合、すべて独学です。
認知症は「生涯学習」のひとつになるだろうと思う程に奥が深いです。
だぶん、生涯学び続けることでしょう。
 

国立かいご学院に参加させていただいて、更に学びたいのですが、
遠方なので行けません。
 

独学よりも、長尾先生から直接教えていただく方が効果的であることは明白です。
 

参加される方々ほ幸運です。よく学んで欲しいと思います。
 

Posted by YOSHIKI at 2016年08月16日 05:42 | 返信

誰が 困っているか…っていう話です

よく事例検討会に参加して 表題に 「〇〇〇〇不安がある」とある
誰が不安なの?
誰が困ってるの?
…と ふと考えてしまいます

結構 ご本人じゃなくて ご家族が不安だったり 困ったりしているんですよね

先日 ケアマネージャーさんから
認知症と診断されている方がディサービスで杖を振り回し 大暴れをする…
主治医に 落ち着いてくれる薬を出してくれないかと頼んでくれないとの相談を受けました

んんん?
誰が困ってる?
ディサービスの職員と一緒に利用してる利用者さまなんでしょうね〜

私たち 訪問看護がご自宅に訪問する時は ウエルカムで暴れることはありません
そもそも ご本人はディサービスに行きたくないのに 拉致されるって感じなんでしょう

では 薬物投与で落ち着くんでしょうか?…と考えると
病院勤務時代
夜勤帯で幾度か不穏の方に出会います
点滴(サイレース セレネース)を投与しても 興奮状態では 効きません
ひどい話が 他科から転棟されてきた認知症のある患者さんで
ブツブツ言っていると申し送られました
「ブツブツ…ブツブツ…」????夜間、大きな声でしゃべっています
んんん?
聞いたことがあるような…
もしかして 「かごんまですか?」と聞いたら ニコっと笑ってくださって
一緒に 鹿児島民謡を歌ったら 落ち着いて 眠ってくださいました
「ブツブツ…ブツブツ…」は 鹿児島弁だったんです
認知症と決めつけて わかってあげられない看護師側の責任です

話がドンドン ずれてきましたが…
薬でなんとかしようなんて 無理です

いい加減に 気がついて
どう関わっていくことがいいのかを考えていこうよ…と訴えたいです

Posted by 訪問看護師宮ちゃん at 2016年08月16日 07:28 | 返信

「認知症こそ近医のかかりつけ医が診るべき」先生の仰る通りでそれが本来あるべき姿でしょう。
しかし、それは実現には程遠くて、下記の事情により、認知症患者は近医で診られる事なく漂流します。
実際は「認知症は診ない」と豪語するベテラン開業医とか専門分野しか診ない開業医とかが多いですね。
必然的に「認知症センター」にダストボックスの如く放り込まれるようです。精神症状がひどいと認知症センターの精神科病院へ入院ですね。「認知症を診れます」と自称している開業医もある抗認知症薬一本槍の医者が多くて薬害生産工場と化しています。薬害漂流者が全国レベルで大量生産された結果、名古屋詣になるのでしょうね。認知症患者をセンターに丸投げしている開業医のあり方が変わらないかぎり、遠方からやって来る薬害漂流者は後を絶たないのでは?

Posted by マッドネス at 2016年08月16日 10:43 | 返信

認知症を異物、と思うところが間違いの発端ではないでしょうか。
進行して手が付けられない状態の患者さんであっても、初期があったはず。
標準という物差しなんて何になるのか、と不思議に思います。
社会経済が世界的に落ち込んだ頃、常識であった社会情勢が簡単に崩壊し、
その波に飲まれるように、『人』が豹変していった社会を目の当たりに経験
したならば、正常という仮面を被った、超異常が世の中に蔓延していた、
その時の人間模様に比べたら、認知症社会は楽しいものです。
認知症者同士の会話といったら、和やかで面白いものです。
社会が、異物を排除する意識さえ払拭すれば、どうという事柄ではないと思います。

Posted by もも at 2016年08月16日 11:59 | 返信

ももさんのコメント、とても納得できますね。
認知症患者の問題というのは、異物と見なす視点とそれを受け入れらない人達の排他的意識の問題。
医療の進歩により、多くの高齢者が未病長寿を達成したあげく、最後は認知症扱いで排除されている。
あまりにも認知症に過敏すぎる今の社会、それを煽る様々なマスメディアの宣伝媒体、製薬会社の利益を煽る御用学者・自称専門医、高血圧・糖尿病で長年診てきた人を認知症になった途端に見捨てて放り出すかかりつけ医など、これでは意識的に認知症患者とまわりとの溝が深くなる一方で、益々在宅生活から遠ざかるだけでしょう。認知症医療センターというシステムもその溝を深くする要素の一つですか。
認知症患者を特別扱いしない(差別しない)という意識が定着しなければたぶん不幸が連鎖する。
イジメにはじまりテロと戦争の連鎖と基本的な構造は何も変わらないですね。

Posted by マッドネス at 2016年08月18日 06:19 | 返信

マッドネス先生へ
いつも情報を寄せて頂きまして、ありがとうございます。
現役医師が公開ブログの場で、現状や事実を発信して下さることの貴重さを思いながら
いつも読ませて頂いています。
今回の16日ブログでは、投稿時間が電車の座席が隣り合わせになったかのような偶然の
御縁にも拘わらず、御叮嚀な返信を頂戴しまして光栄です。ありがとうございます。
認知症に関して、意識して見回せば右にも左にも認知症の人が存在する時代になってしまい、
超高齢化社会の到来が早い時期から叫ばれていたものの、こんなにも急速に変化した時代が
訪れるとは、誰もが驚いていることかも知れません。
マッドネス先生が折に触れて、医療現場での現実や薬に関して、また背景にある政治と経済の
癒着構造を紹介して下さっている事項が、少しずつでも市民に浸透し、悪しき事を改革する
足掛かりになる時代が到来することを願ってやみません。
と同時に、市民が認知症を正しく理解していく努力も必要とされていると理解できます。
病院が駆け込み寺と化してしまっている状態が改善され、平穏な認知症社会が訪れますように
と一市民として願っています。そして偏見無き世の中でありますように、と願うものです。
残暑厳しい毎日ですが、御健康にも留意されて益々の御活躍をお祈り申し上げます。
かしこ。

ももからマッドネスへの返信 at 2016年08月18日 08:02 | 返信

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