その人の名は比屋根毅さん。→こちら
エーデルワイスの会長である。→こちら

いろんなご縁があり、１０年ほど前から知りあいである。
最大のご縁は、エーデルワイスが尼崎の会社であったこと。

１５歳で石垣島をひとりで飛び出して、沖縄へ。
その後、大阪、東京、そしてヨーロッパへ修行。

まさにゼロ（無）から一代で世界的な企業を作られた人は凄すぎる。
それだけでなく、社会貢献や人材育成のほうが１０倍素晴らしかも。

そんな（株）エーデルワイスの創業５０周年の記念祝賀会が神戸で開催された。
５００名を越える参加者があり私が生まれて出た祝宴のなかで最も盛大だった。

知事さん、阪神間の市長さん、各企業のトップが顔を揃えた。
道上洋三さんが司会を務めた、とても立派な、立派すぎる会。

その内容は凄いことが多すぎて、とてもここに書ききれない。
しかしそれは表面的なことで、「おもてなし」が史上最大だった。

企業の発展も心のこもったパーテイも素晴らしいのだが、
なによりも素晴らしいのが比屋根さんの生きざまそもものだ。

帰りに全員に今日発売されたばかりの比屋根さんの著書を頂いた。

そのタイトルが「自生無一事」。→こちら
人生をつくる７０の言葉が並んでいるが、心を揺さぶられる内容だ。

私は本人を知っているが、この本には一切のウソや美談が無い。
比屋根さんという希有な努力家の８０年の歴史が書かれている。

いわば人生の集大成とも言える著書だが、私にとっては
心に沁みいる言葉ばかりで、恥ずかしくて穴に入りたくなる。

８０年間努力をしし続けて、それを喜びとできる人間はそうはいない。
私は比屋根さんの真似は１００％できないし、最低レベルの存在だ。


エーデルワイスの歴史は、尼崎の歴史にもどこか重なる。
私も相当な苦労人だが、比屋根さんは今も私の１００倍努力されている。

本人、息子さん、最古参社員さん、そして奥さまの挨拶などを聞いていて
それぞれに涙がこぼれた。

お菓子業界のレジェンドのエッセンスがこの本に詰まっている。
５０年目の今日から、さっそく１００年後を目指して活動している。

心が豊になった夜だった。
自分の魂が満たされた。

尼崎で開業して良かった、と思った。

今夜は満月だ。

帰り道、三宮のガード下でまた素晴らしいストリートシンガーを発見したぞ。