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弱者を標的にした事件が続いている

2016年10月03日(月)

相模原事件といい、横浜の大口病院事件といい、弱者を標的にした事件が
続いていることに強い怒りを覚えるとともに、日本という国の変化を感じる。
私たちはどう考え、どうすればいいのか。
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かなり昔、近くで「甲山事件」という怖ーい事件があった。→こちら
知的障害の子供2人が何者かに浄化槽に落とされて死亡していた。

私の地元で起きた凄惨な事件。
たしか中学生だったが、子供心に「怖いなあ」と思ったことを今も覚えている。

そして今度は、高齢者を狙った大口病院事件だ。
どう見ても内部犯行だから、犯人は間もなく逮捕されるはずだ。

神奈川県で起きた2つの事件は、無差別・大量だ。
そこに異常さを感じる。

本当の動機や全貌が明らかになるのは先になるだろうから軽々しいコメントは控えるが、
言葉で上手く表現できない許しがたい凶悪犯罪が続いている。

被害者のご冥福をお祈り申し上げる。
世の中の空気がおかしい。


相模原事件の報道を聞いて、甲山事件を思い出したのは私だけだろうか。
実は甲山事件は、裁判がねじれにねじれて、なんと25年もかかっている。

検察審査会や国家賠償請求など裁判が四半世紀も繰り返された。
22才だった山田容疑者が無罪を勝ち取った時には48歳になっていたと・・・


@@@@@@@@@@@@@@@


ここから話はガラッと変わるが、驚かないで欲しい。


実は、
・もし相模原事件の犯人が自首していなかったら、
・そして、お父さんが警察官で検察にお願いをしたら、
・そして、21日間の拘留期間中に完全黙秘を貫いたなら、

信じられないだろうが、犯人は無罪になる。
いや、やろうと思えば簡単に無罪にできる。

これが日本の警察・検察制度の現実である。

「そんなことはない、犯行がちゃんとビデオに写っているじゃないか」と言うだろう。
しかし本人の自白が無ければ、有罪にはならないのが日本の検察制度の欠陥。

もしお父さんが検察に「うちの息子を無罪にしてくれ」と頼んだら、身内を庇うのが
警察・検察なので、たとえ証拠があっても平気でもみ消して「お咎めなし」にできる。

では被害者の家族が、そんな無茶苦茶な警察や検察を訴えることができるか?

答えは、「できない!」

もし医師が医療事故を起こせば(起こしていなくても)簡単に訴えられ逮捕される。
福島県大野病院事件や最近の東京の乳がん手術医の冤罪逮捕などがその例だ。

医師は医療ミスが無くても患者さんに簡単に訴えられる。
しかし警察や検察は、明らかなもみ消しをしても市民は彼らを訴えることはできない。

なぜなら、警察や検察は個人ではなく、国家そのものであるからだ。
いわば「神」と同じで、個人として訴える法律は日本国には存在しない。

そもそも警察・検察は国民のために働いているのではない。(公僕ではない)
国家(=自分自身)のために働いているのだ。

その国家とは、実は国民そのもの。
だから国民が自分自身を訴えることと同じ解釈になるので訴えることはできない。

だから警察・検察の犯罪が今も後を絶たない。
たとえ犯行がビデオにバッチリ映っていても、検察がそれをもみ消すことは朝飯前である。

信じ難いという人が多いだろうが、これが現実。
善良な市民は知っておくべきことだと考え、追加した。

それでも信じられない、という人は
ベストセラーになっている「殺人犯はそこにいる」(→こちら)を読んだら目が覚めるだろう。

アマゾンのレビューだけでも読んで欲しい。

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

1974年には、長尾先生は中学生だったのですか。小さかったんですね(笑)。私は何をしていたのだっけ?
甲山事件は「遠くに隔離されたような施設で、障害者の子供が、下水のマンホールの中で死んでいた。園内の子供の証言で、山田さんと言う保母さんが逮捕された。何年もかかって冤罪を主張されて釈放された。」と言うなんとも不可解で、不愉快な事件でした。
現在は、西宮市立の甲寿園と言う特養とか、カソリック系の医療施設アガペーとか、複数の医療施設と介護施設が建っています。私は甲寿園で、ヘルパー3級の資格をもらうために、研修しましたけど「甲山事件」のことは、すっかり忘れていました。
昨日の日曜日のMBSサンデーモーニングでは、「経済的にも身体的にも劣った状態の人は、この世からいなくなった方が良い」と考えている人は、世界中で日本は一番多い国だと言っていました。
欧米のキリスト教では自殺を禁止している歴史があるので、特にカソリックの国では、貧困層や、精神的身体的に弱い人に対する助けるカソリック系の施設は多いのでしょう。その代りカソリック系の国に人は、直ぐ昼寝をして、あんまり働かないのだそうです。プロテスタント系の国は社会主義哲学者マックスウエーバーによりますと「プロテスタンチズムと資本主義の精神」という本で、「せっせと働くことで、神様からご褒美の財産がもらえる」と言う考えがあって、よく働くのだそうです。その代り貧乏な人への風当たりが強いようです。
日本は、多くの宗教があるのは良いのですけど、経済的にも身体的精神的にも弱い人達に冷たい国になってしまいました。
それはそうと、本当に長尾先生を殺すと宣言した精神病の病歴にある人がいるのですね。どうか用心して下さい。ボディーガードを付けてもらうわけにはいかないのですか?
長尾クリニックに行く時にタクシーに乗りましたら運転手さんが「長尾先生はよくテレビに出ている有名なお医者さんなのに、クリニックは夜は7時か8時か早くに終っちゃうんだね」と不平を言ってました。
だから「長尾クリニックは、24時間営業の在宅診療を主に運営しているから、外来は早く終わるんじゃないかな」と説明したら「そうなんか」と言っていました。なんか誤解があるんじゃないでしょうか。こういう時代だから、なんでも羨ましいのかな。とにかく気を付けて下さい。

Posted by 匿名 at 2016年10月03日 07:24 | 返信

>なぜなら、警察や検察は個人ではなく、国家そのものであるからだ。
>いわば「神」と同じで、個人として訴える法律は日本国には存在しない。
>そもそも警察・検察は国民のために働いているのではない。(公僕ではない)
>国家(=自分自身)のために働いているのだ。...訴えることはできない。
そうなのか、と思いながらも釈然とは出来ない、悶々とした心境になってしまいます。
取り締まる機関は、同列であってはならないという意味でしょうか。
頼りにならない警察なんですね。旧態依然な体質は、軍事下の言論統制のための
取り締まりとか、兵役を監視したりとかのように、国民に有無を言わせはしない、
そんな役割が主である、という姿を彷彿とさせます。怖い、怖い..。

措置入院を終えて退院してくる脅迫者(犯罪者)についてですが、無条件に社会復帰する
のでしょうか。相模原事件の犯罪者も、後の追跡管理が曖昧で、無いに等しい結果だった
ようですから、どこかを当てにはしていられません。入院先はどこの病院だったのか、とか
医療筋を手掛かりに、個人を特定する手立てはないのでしょうか。
または、例えばですが、犯罪者に詳しい『保護司』の機関に、何か手立て・対策を相談したり
は、できないものでしょうか。長尾先生の御身が心配です。

Posted by もも at 2016年10月03日 04:20 | 返信

「精神障害者で前科があるらしい」というのは、いただけません。

46人が死傷する事件がおきても、現場を訪れることもなく、国民になんらの発信もしない、我らが首領様。
なんとかオベーがあった夜、料亭で例の若手議員たちと乾杯したとの報道。

長尾先生の強運を、深く深く祈念しています。

Posted by 鍵山いさお at 2016年10月03日 08:06 | 返信

日本は、もっと良い国だと思っていました。
しかし残念ながら、違うみたいです。日本は、何処に
向かっているのでしょうか。

純粋な気持ちで、警察官になった若者が幻滅して
辞めるわけですね。

悲惨な事件ばかりです。長尾先生が、悪意から
守られますように。お祈りしていたします。

Posted by 栗原 由子 at 2016年10月03日 09:29 | 返信

長尾先生、是非鏡を持ち歩いて下さい。
人の念を跳ね返すそうです。(^O^)
私は、鏡付きのキーホルダーを家の鍵に
付けて持ち歩いています。

Posted by 栗原 at 2016年10月03日 09:45 | 返信

 先生、大変なんですね。
 有名人に対して妄想を抱くのであれば統合失調症なのでしょうか? 病名も知らされていないのでしょうか?

 先生もご存じの通り、統合失調症などの内因性精神疾患には抗精神薬が良く効きます。統合失調症でもほとんどの患者さんは妄想が消えるか、妄想があってもそれに動かされない程度にはなります。

 ただ、以前にも前科があるとのことなので、それが妄想によるものであれば、再発していたということですよね。長期間未治療でいたり、再発を繰り返すと、治りにくくなってしまうので心配ですね。

 今は入院治療して間もないので、薬の効き目が続いていると思いますが、薬を勝手にやめてしまうと再発の可能性が高いので、そこが心配ですね。

 措置解除されて医療保護入院にはならなかったのでしょうか? 退院したのであれば家族が責任をもってみていてくれているのでしょうか? それともグループホームで生活することになったのか? 一人暮らしであれば訪問看護の利用はできているのか? いろいろ気になるところですね。
 
 ところで、警察のことを色々書かれていますが、精神保健のことについては管轄は保健所です。警察は保健所に警察官通報をするところまでで、そのあとは保健所が担当することになり、保健所から警察には情報の共有ができていないようですよ。だから、警察に聞いても警察も情報がわかっていないのでしょうがないようです。
 
 退院後のアウトリーチも保健所の管轄です。そのための予算も保健所にはついています。なので、措置入院後の患者に対してどのように対応しているのか、地域の保健所に問い合わせてみてはいかがでしょうか?  個人名を挙げて教えてくれることはできないかもしれませんが、一般的な対応は教えてくれるかもしれません。

 保健所の役割、警察の役割、今の現状などは押川剛さんのブログに詳しく書かれているので参考になればと思います。貼っておきます。http://www.oshikawatakeshi.com/?p=4674

 また、高木俊介先生など、精神科医のお知り合いもおられるでしょうから、お医者さんのつながりを通してその人の状況を知ることはできないのでしょうか?

 その人の精神病が治り、先生が安心して活躍できるようになりますように。 先生のご無事をお祈り申し上げます。
 

 

Posted by みるく at 2016年10月04日 10:26 | 返信

あ、き、ま、へ、ん、な、ぁ
脅し
には、
ルールが、
あるはず、
たとえば、
まず、
口頭
で、
自分の
意見を
言う。
そこで、
初めて
会話が、成立する。
対話
から
どこが、
違うのか
はっきり、
させる。
その
上で、
次は、
どう解決
計るか
方向だす。
あ、た、り、ま、え
を、
わ、す、れ、て、い、る。

おぎようこ
おこらんど

墨あそび詩あそび土あそび

Posted by おこ at 2016年10月11日 06:49 | 返信

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