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介護離職ゼロと要介護1,2制限は矛盾している
2016年10月06日(木)
国が示す「新・3本の矢」の1本は、「介護離職ゼロ」だ。
一方、要支援1、2は市町村に丸投げするも自治体間格差は広がる一方。
加えて要介護1,2の給付制限が検討中だが、これって「介護離職ゼロ」と矛盾しないか。
一方、要支援1、2は市町村に丸投げするも自治体間格差は広がる一方。
加えて要介護1,2の給付制限が検討中だが、これって「介護離職ゼロ」と矛盾しないか。
一昨日の国会質疑をご覧ください。(約30分) → こちら
この議論に、我が国の社会保障の将来が透けて見える。
その意味は、観れば分かる。
どう考えても矛盾した説明でゴリ押ししようとしているが、
みなさんはこの議論、どう思われるのか。是非とも知りたい。
正直、お先真っ暗になるような内容だ。
「要介護1や2でも特養に入れるようにした!」と豪語しているが、要介護5であっても
入れないという現実を知らないので、こんな支離滅裂な演説ができるのだろうか。
友人の下川さんが、ちゃんとまとめてくれている。→ こちら
私には年金と同様、国家的詐欺に思える。
このままでは、善良なケアマネさんが可哀そう。
しかし光明はある。
医療の無駄を削ればいい。
無駄を削ることで人間の尊厳が保たれることは
夕張の事例が実証している。
そして、介護離職ゼロより、介護職離職ゼロ、のほうを真剣に考えて欲しい。
私は、「国立(こくりゅう)かいご学院」を設立して、微力ながら真剣に考えている。
次回の授業は、11月15日。→ こちら
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この記事へのコメント
かぎりなく近い介護離職になっちゃいました。
Posted by 尾崎 友宏 at 2016年10月06日 02:14 | 返信
何のために介護保険制度を作ったのか、当初の目的がぶれてきたような、そんな風に思います。結局家族の負担増か。
Posted by 社会福祉士河本健二 at 2016年10月06日 06:38 | 返信
わたしも…
介護保険料を支払っています
もしかしたら
介護を受けれないかもしれませんね
ホントに 詐欺ですね
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年10月06日 07:10 | 返信
国会質疑見させてもらいました。
感想は、介護保険をわかっていない人が質問して、わかってない人が答える。無意味な質疑。こんなので国会議員は給料貰えてて良いのでしょうか?
まず初めに、2015年の春の改正で負担が増えたという話がありました。一部の人の負担割合が1割から2割になりました。また、介護保険負担限度額認定(ショートステイや施設入所時の居住費と食費の軽減制度)も改正になったこともあり、1か月7万円増えて18万円になったとか、1か月11.3万円になったとか、それで年金では足りないからパートに出ているとか。お涙ちょうだいのお話がありましたが。
2割負担になったのは、毎月の収入が少なくとも20万円以上ある所得上位20%の方です。そして、介護保険負担限度額認定に新たに引っかからなくなった人(住居費、食費が軽減されない人)というのは、預貯金が1000万円以上ある人です。
2015年の改正で負担が大きくなった人はお金をもっている人だけです。むしろサービスの単価は下がりましたので、普通の所得の人は少しだけですが負担が減ったはずです。本当は金持ちなのに貧乏なふりをして文句を言うのはやめてほしいですね。
次に、要介護1.2の生活援助についてですが、質疑では認知症の人の掃除、洗濯、買い物、調理を誰がするんだという話がありました。生活援助サービスを無くしても、認知症の方の掃除、洗濯、買い物、調理の支援は行えますが。。。???
介護保険の基本は、自立支援なので、「やってもらう」というサービスはありません。家事ができなくなったので、ヘルパーさんにやってもらう。なんてサービスは介護保険ではありません。と、うちの保険者(市町村)は言います。
例えば、要介護者本人が掃除したい。と思ったときに、一人ではできない。だけどヘルパーさんに手伝ってもらったらできる。という場合、介護保険でヘルパーによる掃除の支援ができるのです。
本人ができることを見極め、本人ができるように工夫し、本人ができるように支援するのがプロのヘルパーの仕事です。代わりに掃除してあげる。なんていうのは家政婦であって、介護保険の給付対象にはなりません。
ヘルパーに手伝ってもらいながら、本人が掃除を行う場合、30分のサービス時間のうち、20分以上本人が体を動かして一緒に掃除できたら、これは自立支援のための見守り的援助として身体介護で算定することになります。 でも、体力が続かないとかで20分以上一緒に掃除できなかった場合、身体介護での算定ができないので、生活援助としての算定になります。
いくら生活援助であっても、本人が全く掃除に参加しない場合は介護保険対象ではなくなります。
これが、介護保険の生活援助です。でも、みんなヘルパーさんにやってもらってるよ。という声が聞こえてきそうですね。そう、財源がこれほど困窮する前は、保険者からも厳しく言われることがなかったので、いっぱいやってあげるサービスをしていました。 だけど、やってあげるサービスをすればするほどお年寄りの持っている力が奪われ、元気がなくなってしまった。 その反省もあり、お金がないこともあり、今は厳しくなっていますので、ご注意ください。
認知症の場合、今までやってきた家事でも、手順がわからなくなるからできない。という事もあります。そういう時にヘルパーが見守って、何をすべきかわかるように支援することにより本人自身でできる事が多くなります。そういう人には自立支援のための見守り的援助=身体介護で算定して、ヘルパーを使うようにしています。生活援助ではありませんので、生活援助が無くなってもこのような支援はできます。
国会の質疑にありました、要らないものを買ってしまうことについては、いくらヘルパーに来てもらっても防ぎようがないですね。生活援助で入れるのは多くて1週間に3回1時間程度でしょうから。ヘルパーがいない時間に本人が自由に買い物に行くことを止めることはできません。
体が痛くて家事が困難な場合は、今は洗濯も全自動で乾燥までできる洗濯機がありますし、掃除もルンバがあります。買い物に行けなくても生協がありますし、セブンイレブンでは登録しておけば電話で買い物して宅配してもらえます。お弁当宅配も充実してきています。それで充分だと思います。それで足りないところは家政婦やシルバー人材センターを月2回くらい頼んで2000円/時間で色々やってもらえば良いと思いますよ。
今後、労働人口が減少し介護職員が減っていく中で、代替えできるものについては代替えしていく。という考えは絶対に必要になってきます。
福祉用具に関しては、必要な人には少し安くして買ってもらうようにしたほうが良いと思います。というのも介護保険のレンタルにすると毎月ケアマネ代もかかります。歩行器だけ借りてるとか、手すりだけ借りてるとか、それだけで生活が自立しているのに、ケアマネ代がかかるのはもったいなすぎる。と思いますね。ケアマネとしては楽で収入があって良いのですが、日本の国民としてはもったいないと思います。
ベッドはレンタルが良いと思いますが、歩行器と手すりは安く買い取りできるようにして、ケアマネ代を節約してほしいです。
最後に、サービス付き高齢者住宅(サ高住)は値段が高いと話がありました。高いところもありますが、たいがいは生活保護でも入れるように家賃の設定がされているので、生活保護であれば入れます。生活保護であれば、保証人がいなくても、自治体が必ずお金を払ってくれるのでスムーズに施設入居できます。
一番どこにも行けないのはぎりぎり生活保護をもらえないくらいの収入の人です。生活保護をもらえる対象ではないけど、サ高住に入るにはお金が足りない。。。サ高住は高すぎる。というのはそういう人です。それで保証人もいないとなれば、どうしようもなくて本当に頭を悩ませています。このきわどい収入の人をどうするか議論してもらいたいところです。
介護保険に関してはもっと議論しないといけない事が山ほどあります。もっと本質を見て議論してもらいたいものです。
Posted by みるく at 2016年10月06日 09:39 | 返信
日本は大統領制ではないので、安倍さんを総理大臣に選んだと言う気持ちは全くありません。
自民党が野党時代は谷垣さんが、頑張っていらっしゃったので、谷垣さんが総理大臣になるのかと思っていました。
安倍さんは若い。それに何かお爺さんの岸信介氏を理想の人物として自分をお爺さんの様になりたいと考えていらっしゃるように見受けます。そういう所が北朝鮮のキムジョンウン氏と似ていなくもないように見えます。
アメリカ大統領のJFケネディ大統領は、実際に太平洋戦争で、潜水艦に乗って、日本軍に撃沈されて、背泳で(ふかに大事な所を食べられないように)離れ小島に泳ぎ着いて、運よくアメリカ軍艦に見つけて貰って本国に帰った英雄なんです。
安倍晋三総理は、戦争には行った事もないし、お爺さんも岸信介氏も、戦争時代は東条英機の部下か、仲間として軍の参謀本部、要するに大本営に居ただけで前線で、命がけで戦ったわけでは無い人です。
ですから安倍サンが自衛隊に敬意を表するとしてスタンディングオーベーションを自民党議員にさせても何の感激もありません。ケネディ大統領や、ジョージ.ブッシュ大統領(パパ)の様に、実際の戦争は知らないからです。
一事が万事このような総理大臣ですから、介護保険の件も、厚生省のお役人からの報告だけで机上の作戦を立てているだけなんです。
自民党でも良いから、そろそろ、別の方に総理大臣になって頂きたいと思います。現場をご存じの方になって頂きたいです。
Posted by 匿名 at 2016年10月06日 10:11 | 返信
凄い! クリック数を「エッ!」って二度見しちゃいました 。
医: 7130 R: 5160 新記録ですね( ^^)v
Posted by もも at 2016年10月07日 12:08 | 返信
みるくさん、すばらしいコメントというか解説、ありがとうございます。
今はざっと読んだだけですが、あとでゆっくり読ませていただきます。
生活援助については☁⛆☂〇×△§♯ΓΘΠγブツブツいろいろ感じること多々あります。
それから、カネがなくて施設に入れない老人は生活保護を受けることが可能だと施設に入れるのですか? 生活保護ボーダーラインの人が入れない?
オカシイですね、そういう制度って。
みるくさん、ご健闘を祈ります。
でもあまり「できすぎない」ように。
時には低いレベルに合わせないと仕事やりづらくなるのではないかと心配します。
ほんとに医療介護業界って、ピンキリです。
匿名からみるくへの返信 at 2016年10月07日 02:45 | 返信
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