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「週刊現代の薬批判記事をどう考える」

2016年10月08日(土)

日本医事新報の連載テーマは毎回編集部からお題が与えられる。
先週は「週刊現代の薬批判記事」について書くことを命じられた。
これについて書くのは少々難しいので、さすがに少し苦労した。

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毎号のようにコメントを求められるので、応えていたら、
それ自体を同業者から怒られたこともあり書きにくかった。

週刊現代の記事についてはいつも患者さんに聞かれる。
同じ内容でも読む人によって感じ方が天と地くらい違う。


頻度が稀な副作用をまるで頻発するように書いて脅かす手法は、
「飛行機は落ちるかもしれないから乗ってはダメ」というのと同じだ。

しかし「当たらずしも遠からず」という内容が多い。
「よくここまで調べたなあ」と関心する記事もある。

ここまで調べて批判している記事は、かつて無かった。
現在の日本の医療には必要な「野党」である、と私は思う。

昨日もそれを書いている週刊現代の記者さん2人にお会いした。
といっても、昨日は西村元一先生の取材に来られていたのだ。

あれだけ医者批判、がん手術批判をしていて何を書くのか興味がある。
まあ週刊誌は売れてナンボの世界だから、そう思って楽しめばいいだけ。

週刊現代は医療批判でまだまだ頑張るようなので、気軽に読めばいい。
私は歯科批判のの記事を楽しみにしている。


ついでに・・・
時間のある方は、日本医事新報の過去の連載記事も読んで欲しい。→こちら

これも5年も書いているが、毎回結構、面白いテーマが並んでいる。(自画自賛)



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この記事へのコメント

医療を市民の手に取り戻す手段のひとつとして、週刊誌がセンセーショナルに取り上げるのは良いことだと思います。
医師は、患者に服薬を指示することが侵襲行為であることを再認識すべきです。侵襲行為であるゆえに、服薬を強制することはできません。
服薬についても当然インフォームドコンセントが必要であるにもかかわらず、当然のごとく無視されています。「素人は黙って『医師という専門家』の指示命令に従え!」というのが現在の日本の医療制度。その医療信仰医者崇拝に一石を投じる意味で、週刊誌大歓迎です。
現場の医師は、「物申す患者」が増えて診療時間が長くなって不平不満爆発でしょうが、本来、それだけの時間をかけて、クスリを飲む場合、飲まない場合のメリットデメリットを詳しく説明したうえで患者が希望すれば処方する、希望しなければ代替案を提示する、それが、医者の仕事です。それだけ時間をかけて患者と同じ土俵で同じ人間として接することが、本来の医療です。
そのようなめんどくさい仕事がお嫌なら、どうぞ医者をお辞めになってください。

Posted by 匿名 at 2016年10月09日 02:19 | 返信

スタチンの副作用は稀ではないです。町医者も病院勤務医も気づいていないだけ。よくあることです。
医者の副作用に対する鈍感力にはいつも驚かされます。

Posted by マッドネス at 2016年10月09日 08:34 | 返信

医者批判、がん手術批判、薬批判、医療批判 etc.

批判って、どういう意味だろう、と改めて考えました。

「中学生にもわかる「批判」と「非難」ってどうちがうのか? 」
http://ameblo.jp/hidekioo79/entry-11712283297.html
このサイトは偶然にヒットしたのですが、『「批判」とは、考える性(さが)である理性が、理性自身の妥当性を考え、判断すること。』-中略-『「知りたい」と思うことが、理性の本性・本質」』---なるほど、と納得しました。

週刊誌が売れるということは、国民が「知りたい」からです。

インターネットの普及で、いわゆる「専門家」先生方は、ご自分たちだけしか知らなかった職務上の(専門と言われてきた)知識・情報が一般公開されることにたじろいでおられます。
医師、薬剤師はその筆頭。
ネットの知識を振りまわして余計な質問をする、と言って怒る医師もおられます。

週刊誌は堅苦しさなく情報公開が可能な報道手段です。週刊誌で医療問題を取り上げるのは大いに結構。インターネットを使えない人達にも情報が行き渡る。

情報公開は自民党でさえ積極的に奨励しています。
知識を詰め込んで標準治療マニュアルに沿って処方箋を書く作業は、早々に人工知能がやり始めるでしょう。

医者とは何者であるのか?
医者がともに歩むのは、製薬会社ではなく患者であるはずです。
お医者様先生方、製薬会社MRとゴルフに興じる時間を、患者との雑談に使ってみてはいかがですか?

Posted by 匿名 at 2016年10月09日 05:30 | 返信

日本医事新報10月号を、全文読みました。お医者さん向けの冊子でありながら、平易な言葉で
語りかけるような文面に、温かみを感じました。
大衆向けの週刊誌などには興味無く、おそらく読んだことも無いかも知れない階層の人々に向けて、
社会の現象、市民の本音を説いて下さっているように読み受けました。
市民と医療者(ことに医師)との距離が、どんどん乖離していく不可思議な現象に警鐘を鳴らし
「もう、そろそろ気が付きませんか?」と語りかけて下さっている様子に見えました。
「何かが崩壊する前に、きちんと足元を見つめてみませんか?」 と、言葉が思い浮かびました。

Posted by もも at 2016年10月09日 10:35 | 返信

スタチン系の副作用の黄紋筋融解症
降圧剤にも有るのに医者、薬剤師は説明しない
カルシウム拮抗剤の併用注意、相互作用も教えてくれない
運が悪いと血圧急降下。代謝阻害 CYP3A4

Posted by キョロ at 2016年10月10日 09:37 | 返信

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