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山梨県ホスピス協会25周年記念で平穏死の講演

2016年10月16日(日)

午後は山梨県ホスピス協会25周年記念講演会に呼んで頂いた。
山梨で講演させて頂くのは、たしか3回目である。
友人が続々病気になるので私も「これが最後かなあ」なんて想いながら話をした。
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甲府駅へは新宿駅から特急に乗り1時間40分。
近いのか遠いのか、なんとも言い難い距離感だ。

山梨県立中央病院に来たのは2回目である。
病院の講堂で堂々と「平穏死」の講演が出来る時代になったのだ。

山梨の人は温かくて素直である。
同じビデオを観てもらても、ゲラゲラ笑う県と一切笑わない県がある。

山梨は、前者だ。
どこか大阪的なので、こちらも話し易い。

テーマは「がん、認知症、死ぬまでハッピー」であった。
長崎講演と同じ演題にさせて頂いたが、この演題が自分では気にいっている。


ほんとうにあっと言う間の2時間だった。
みなさん、熱心に聞いて笑って下さり、感謝感激。

帰りがけに「ブログ、毎日クリックしてますよ!」なんて言ってくれる女性がいた。
こんなことを言われると「よし、頑張って続けよう!」と元気をもらう。

どこのどなたか知らないが、饅頭をくれたり、手紙をくれたり、
クリックをくれたり、いろんなご縁でこの世は成り立っている。

その足で、新横浜液で開催されている「抗認知症薬の適量処方を実現する会」
が主催する認知症の講演会に顔を出した。

こちらも、200人もの人が、中坂先生と平川先生の講演を熱心に聞いていた。
終了後には、演者の前には長蛇の列ができてていた。

既存の認知症医療への市民の不満がいかに大きいか、伺うことができる。

私は平川先生の講演しか聞けなかったが、凄い講演だった。
全国の医師に聞いて欲しいような惚れ惚れする内容だった。

いずれ関西でも講演を頼もうと思う。

終了後、「抗認知症薬の適量処方を実現する会」の仲間たちと
ご苦労さん会をしたが、とっても、とっても、楽しい時間が過ぎた。

しかし日曜日の朝一番から沢山仕事があるため
泣く泣く、最終の新幹線で帰阪ししたばかりだ。

まさに分刻みの1日だったが、多くの学びがあった。
もう歳なので、この「学び」を活かす機会が少ないことが実にモッタイナイのだが。


秋の甲府は、空だけ味わった。
昨夜は、新宿歌舞伎町から満月を眺めていた。

こうしてフラフラしているうちに、秋が深まっていく。

臨床現場と講演を掛け持ちすることは大変だ。
電車で移動中は、ずっと携帯電話で患者さんか家族と話しをしている。


PS)

年内にみなさまに是非とも来て欲しい講演を思いつくまま列挙します。
どれも、誰でも参加可能なものです。


10月20日(木) 大阪講演(がん) → こちら

10月22日(土) 加古川講演(認知症) → こちら

10月30日(日) 岡山講演(認知症) → こちら

11月11日(金) 青森講演(認知症) → こちら

11月13日(日) 尼崎講演(認知症) → こちら

11月23日(水) 東京講演(がん) → こちら  小澤竹俊先生との初のダブル講演

11月24日(木) 高砂講演(がん・在宅医療) → こちら

11月26日(土) 東京講演(がん・平穏死) → こちら

11月27日(日) 岐阜講演(平穏死) → こちら  俳優の近藤正臣さんとの対談



いろんなところに、もう少しだけ、お世話になります。


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この記事へのコメント

死ぬまでハッピーでいられたらいいなあと思いながら、今日も介護初任者研修受講。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2016年10月16日 08:05 | 返信

ホスピスを併設する病院が地域に、どの位あるのか、どこにあるのか
興味で、検索してみましたら、思っていたよりも数があって、
少し安心しました。時代に見合ったニーズ・必要性で変化を遂げていく
ということでしょうか。
ホスピスを見学するという行為は、難しい側面があると思いますが
ホスピス関係者も集まる場所が、笑いに包まれる、ということ自体が
いい環境と想像できます。
ホスピス内、日常の御活躍は主に看護師さんでしょうか。
" ホスピス勤務の看護師さん " と連想すると、" セラピー犬シャネル "
の本にあった笑顔の数々が思い出されました。
多忙な勤務の日々でしょうから、公衆の場に登壇するとかは困難も
あるとは思いますが、あの写真に写る方の声が聞けたら、" 癒しの声 "
を発して下さるだろうな、と本を再び開きたくなりました。
ちなみに、精神を回復させる努力をしている人々は、紆余曲折の波が
激しいです。何かのアクシデントで弱ってしまい、トンプクを飲む、
ミンザイを飲む、とかに頼りがちです。
そんな時に優しい空気が漂う場所を訪れるチャンスがあったらな、と
思うことがありました。" 優しい人・優しい空気 " を欲している
彼らです。

Posted by もも at 2016年10月16日 10:16 | 返信

河野先生の患者さんが、アリセプトや抗認知症のお薬の副作用で、ぐったりしたり、怒髪天を突く勢いで来院して、適したお薬を処方されて、合わないお薬を止めると、次回はニコニコして来院する画像を見ますと、私の母も、早くこういうお医者さんのところに連れて行けばよかったという思いで涙がこぼれます。
昨夜の新横浜での研修会も、その患者さんの状態をよく見て、その人に合うお薬を適量服用する事が大事なんだなあと思いました。昔から言う「さじ加減」が大切なんですね。
教室の真ん中にあったスクリーンのせいで、どちらの先生のお顔も拝謁できませんでしたけれど、お医者として患者さんの状態を、お薬を処方してみて、毎度毎度丁寧に反応を見ていらっしゃるのが心に響きました。工夫すれば、時には逆の反応が出て失敗でしたと仰っていましたが、そういう地道な研究がこのように患者さんを救う研究発表になるのだなあと思いました。
私の母は正常圧水頭症と思い込んでいましたけれど、水頭症に核上性進行性麻痺(パーキンソン症候群)の兆候があったということにこの研究会参加してから気が付きました。
祖母もパーキンソン氏病に罹患しましたが、遺伝なのか、なんらかの抗精神病薬か、抗認知症薬の副作用なのか、それは未だ症例数を集めなければ原因は不明のようです。
なんとなく「母を殺したのは私だろうか?」と言う怖い命題が頭に浮かびます。
ここまで抗認知症薬の適量処方が大事だとか、その患者さんの状態に合ったお薬が大切だと明らかになって良かったと思いながら、病気に苦しみながら死んでいった母が愛おしくてたまりません。
できる事はこの研修会で理解できた事を、いろいろな立場に人々伝達していくことだと思いました。

Posted by 匿名 at 2016年10月16日 01:05 | 返信

長尾先生
昨日は遠路、お忙しい中を甲府迄来て下さいましてありがとうございました。
映像を通してたくさんの実話、在宅医療の現実を知りました。
このブログもアピタルもご本も出版されるとすぐ読んでおります
お帰りに"ブログを読んでいます"と言ったのも"ワタクシ"
先生の大ファンです
山梨にも長尾先生のような立派な在宅医療の先生が大勢育って欲しいと願っております。
ただ今70才! あと何年後? ...良い先生に巡り会いたいものです
本の執筆、診療、講演に日本中を走っていらっしゃいますお姿に敬服致しております
お身体にお気をつけてご活躍下さいませ
ごきげんよう 萩原

Posted by 萩原 多津子 at 2016年10月16日 08:45 | 返信

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