- << 老健入所か、在宅療養か
- HOME
- またも訪問マッサージ・・・ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
がんの見落とし裁判
2016年10月19日(水)
がんの見落とし裁判が相次いでマスコミをにぎわせている。
今日は乳がんの見落としで徳州会病が650万円で和解したという。
しかしマスコミは「がんは放置派」では無かったのか?
今日は乳がんの見落としで徳州会病が650万円で和解したという。
しかしマスコミは「がんは放置派」では無かったのか?
これはおそらく氷山の一角で、
がんの見落とし裁判は昔も今もいくらでもある。
芸能人のがんも「見落としではなかったのか?」という報道が必ずある。
なかには裁判に至ることもあるのだろう。
国民の2人に1人ががんになる時代なので、人を診たらがんと思ったほうがいい時代。
しかしイザ病院や検診を受診してがんの発見が遅れたならば、必ず争いごとがおきる。
その根底には「早期発見できれば助かったであろう」、
つまり早期発見・早期治療仮説がある。
しかしこの数年、すべてのマスコミは「がん放置療法」を支持して大きく扱ってきた。
早期がんの概念を否定する医師を徹底して持ち上げて偶像化してきた。
それを支持する熱狂的な市民ファンもわずかにいて、一部、暴徒化した。
私は「早期がんはある」と言っただけで、マスコミからも袋叩きにあってきた。
もしがん放治療法が世間から支持されているのならば、なぜがんの見落とし裁判で医者が
訴えられたり大きなお金を払って和解しなければならないのか、サッパリ理解できない。
早期発見でも晩期発見でも同じ、いや後者がいいと言い張ってきかない医者を
病院側の弁護士はなぜ法廷に呼び、証人になってもらわないのか不思議でならない。
週刊文春などは、近藤誠氏の絶賛記事のあとで、がんの見落とし裁判や
がんサバイバーの記事を載せているが、そもそも両者は矛盾している内容なのだが。
実はこんな簡単な論理も理解できない記者さんが記事を書いていることを知って欲しい。
週刊誌は事の真偽より、発売部数がすべて、の世界だ。
近藤誠先生には是非とも、20分3万円のセカンドオピニオン外来を出て、
全国の法廷において自説を説いたならば、「本物かも」と認める人が増えるのではないか。
こうした裁判の報道を見るたびに心の中で
「出番ですよ!」と呟いているのは、私だけだろうか。
- << 老健入所か、在宅療養か
- HOME
- またも訪問マッサージ・・・ >>
このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com
この記事へのコメント
がんの見落としで裁判になるのなら、
認知症の誤診と治療失敗で家庭崩壊も裁判にならないか?
認知症治療失敗で寝たきりや死亡も裁判にならないか?
抗認知症薬の副作用は薬害として裁判にならないか?
認知症患者が鉄道事故を引き起こしても医者に責任を問うことはなく、家族に責任を問う。
どこかおかしい。
Posted by YOSHIKI at 2016年10月19日 05:20 | 返信
見落としは医師の責任、癌は生活習慣病だから、予防せず検診を受けなかった患者の責任、何だか阿保らしい論争のような気がします。不特定多数を診るお医者さんからすると、たまったものではないでしょうね。患者の思っていることや目下の症状を聞き出せない医者が悪い、医師に自分の考え・症状を上手く伝えられない患者が悪い論争に似ていますかね。長尾先生には悪いんですが、「医者は間違う」という前提で、なんか変と思ったら、非難されてもドクターショッピングという気持ちでいた方が、患者にも医師にとってもいいかも。何で、何でもかんでも訴訟になってしまうんだろう。儲けているのは誰でしょうねえ。
Posted by 樫の木 at 2016年10月19日 03:51 | 返信
YOSHIKIさんのコメントに関連して
すでにお気づきでしょうが、
認知症医療で医者相手の裁判が困難である理由は、精神科医療と共通しています。
認知症も精神病も物理的に存在していないからです。
にもかかわらず画像診断できるというが、脳の特性を識別できるだけであって、「治療を必要とする病気であるか否か」を明快に判断できる「証拠」ではない。投薬(現在行われている治療)せずとも考え方や日常生活の変化によって脳の特性は変化します。脳のキズはできたり治ったりしている。
認知症も精神病も、「治療を要する病気であるか否か」の判断は、時代や文化による価値観によって異なります、
歴史上の人物には、健常ではない人々がたくさん存在し、精神異常者が芸術家ともてはやされたり政権を握ったりしています。現在の社会でも、正常と異常は紙一重。
愚かな日本国民は、取り繕いの上手な演説だけは上手にできる認知症政治家に投票して国政へ送り出しているのかもしれない。
その時点での為政者にとって、目障りな国民を合法的に隔離する手段として「医療」が利用されます。認知症も精神病も、その時点での国家社会が作り出した「病気」です。だから、病気でなくとも病気にできる。組織にとって不都合な人間を病人として排除する手段です。
(※ 誤解なきよう。精神病を全否定していません。ほんとにわずかながら、反社会的精神病は、ある、と思います。しかも、沈潜していると思います。)
癌は、時代や文化や価値観によって左右されずに厳然と物理的に存在しており、証拠だてることが可能。だから、法廷に持ち込めるのではないでしょうか。
Posted by 匿名 at 2016年10月19日 05:40 | 返信
2時間待ちの 1分診療をしてるから訴えられそうになる
人間…80年生きるってすごい精密機械ですよね
そりゃ〜どっかかんか 壊れてくるのは当然のこと…
電化製品だって 5年 10年で壊れてくるし 新車も10年たてば ボロボロだ〜
親の老いを受け入れる…の本を
配り歩いている今日この頃です
→字が大きく 写真がかわいいと評判です
Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2016年10月19日 11:15 | 返信
コメントする
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL: