基礎
研究
を
ないがしろ
に、
する、
国に、
未来は、
ない。

おぎようこ
おこらんど
墨あそび詩あそび土あそび

先週、またしてもサンディモーニングで、放映していましたけれど、安倍さんの「軍産学複合体」のやり方はこのところひどいらしい。「軍事目的の研究に参加したい大学は、名乗りを上げよ」との通達があって、３～４の大学が応募しているそうです。やはりロボットとか軍事関係の研究だったように記憶しています。安倍さんになってから、軍事にばかりお金を使って、平和な医療の基礎研究なんかびた一文もらえない状態になって来ているのです。もしかしたら毒ガス研究や細菌兵器研究は沢山の予算をもらっているのかもしれません。
その安倍さんが、総理大臣職を継続する意思があるそうです。
又しても東条内閣とおなじ「欲しがりません、勝つまでは」の時代が来たのです。
サンデー毎日の今週号（１０．３０）に、発掘スクープ岸信介宛て石橋湛山の私信を発見！サンデー時評倉重篤郎と題する記事があります。それによると昭和天皇が「岸信介は、東条英機より悪辣な戦争責任者である。岸信介を外務大臣になぞ任命してはならない！」と石橋湛山を叱り飛ばしたと書いて有ります。
さもありなん．．．。東条さんは東京裁判でguiltyと判決が下されてdeath by hanging
になりました。岸信介は、何故か罪を免れて政界に復帰したのが昭和天皇陛下も不愉快と言うより不気味だったのでしょう。昭和天皇陛下は、絶対言ってはいけない事を仰ったのです。
安倍晋三氏はその岸信介の孫ですからね。

和田先生の記事を読んで思い出したことがあります。
３０年前、知り合いの記者が取材で丸山千里博士にお会いしたところ、とても温厚で立派な人格を備えられた方で、知り合いはそのお人柄に感激し、将来、自分が癌になったら丸山ワクチンに賭けると言っていました。
ワクチンは、派閥争いのようなものが原因で認可されなかったらしいのですが、博士は患者を助けることしか頭になく、認可や権威には興味をお持ちでなかったようです。
そのころ、たまたま、ある医者の著書を読んだのですが、「医者に見放された者だけに投与していくつもの治療例を作り出しているワクチンが認可されず、効果が表れないばかりか副作用ばかり目立つ抗がん剤が使用されているのは、実に奇妙な話だ」と批判していたのが心に残っています。

東京ではオリンピックについて、契約済みの（例えば）300億円のプロジェクトを破棄し、オリンピック招致に何の貢献もしなかった宮城県にそれより低い金額（例えば200億円？）で契約を結ぼうとう陰謀が、公然と進められています。建設費300億円と（例えば）200億円を比較し、「節約できた」とまことしやかに語られ、「さすが小池百合子。しっかり仕事している。」と賞賛する声で溢れています。

しかし、建設費と建設費を比較することは、間違っています。既契約を破棄すると違約金が発生し、期限も迫っていますから、その額は契約金額とほぼ同額になります。契約を破棄された東京では、建設費はゼロになるかもしれないが、ゼネコンは違約金という名目で300億円を受け取ります。宮城県では新契約に基づき、建設費200億円を受け取ります。

宮城県の中企業では、巨大インフラの統括はできませんから、結局東京のゼネコンが受注し、その下で東北の中小企業が下請けとして使われる構造になります。

「一粒で二度おいしい」。
（オリンピックという1つの材料で、2倍儲けた。）

東北4県は、東日本大震災復興という名目で、毎年3兆円以上を自動的に受け取っているくせに、「まだ足りない。もっとよこせ」と息巻いている。実にゼネコンらしい強欲さに満ちた醜悪劇を見せつけられているのに、誰も批判の声を上げない不思議な国、日本。

福島で、大自然に水を撒く作業に、もっともらしく聞こえる「除染作業」と命名し、予算を獲得した。流れた放射性物質は指示通りに回収されず、下流域に拡散されたが、誰も逮捕されなかった。

足元が折れ、倒れかかっている危ない原発の周囲に、地面を人工的に凍結させ、汚染水を閉じ込めるといい加減なことを言って巨額の予算を獲得したが、「やっぱりできませんでした」とだけ報告し、知らぬふりを決め込んでいる。人間が地球を冷やすことができないことなど、文系の私でも最初から見抜いていました。

先日テレビで見ましたが、足元が崩れた熊本城を建て直す工事では、極めて特殊な仕掛けを作って城を支えていますが、あそこまで掛けるお金があるならば、いっそのこと全て取り壊してしまい、コンクリートで建物の骨格を作り、表面の化粧で城に見せかける工事をすれば、10分の1の予算で仕上がりそうです。

平成の不良債権処理をしていた1996～2003年、予算削減の名目で、全国の図書館司書が首を切られ、多くの図書館が閉鎖、縮小されました。正社員の司書はリストラされ、時給1000円のバイト司書に置き換えられました。ITの進歩により、従来型の司書は不要になったと、もっともらしく聞こえる説明がなされました。資料購入費も大幅削減されました。

実はこの間、取り壊され、新規に建設された図書館も多かったのですが、いずれの施設も実に立派で、芸術モニュメントのような仕上がりです。

皆さん、ご存じないでしょう。建物自体が過度に立派であるだけでなく、図書館に置いてある立派な木製書架は、1台200万円くらいするんですよ。書架の横にちょこんと置いてある、少し荷物を置くだけの50センチ四方の小さな机が50万円。

何てことはない。図書館にかかる人件費と資料購入費を削り、浮いた予算をゼネコンが全額かすめ取っただけだった。立派な建物を用意したが、資料購入費はないから、中身は空っぽｗｗｗ

ゼネコンは、日本中でこんなことをしているのですから、学術分野に予算が回るはずがありません。

財務省的にも、本・雑誌を買っても景気浮揚効果はほとんどないが、建設プロジェクトならば景気浮揚効果は高いので、「この政策は正しい」という解釈になります。

「財政赤字なら、国家予算最大の支出科目である公務員給与を下げろ」という声が上がると、どこからともなく聞こえてくるのが、「公務員給与を下げると、日本社会の購買力が下がり、景気が落ち込むから駄目」という論理。そして国会で議論されることもなく、公務員給与引き下げの話題は尻すぼみになります。これが、財務省の論理です。

先日たまたまテレビで見ましたが、北海道大学の工学系の教授が、申請した研究計画書を文科省に却下され、「国立大学教授が予算を獲得できないなんて、もう死にたい」と愚痴っていました。本日のエントリーで、医学もそうなのかと思った次第です。

その一方で、理研みたいな組織には、巨額の予算が当たり前のように投入されています。一つのプロジェクトのために、専用のビルを建設するほどの予算を割り当てます。理研はご立派ではあるけれども、裾野を広げる話にはなりません。文系に至っては、20年前から金欠状態です。少し前には、国公立大学の文系学部は全廃という通達が出されました。

いまどき、アフリカの途上国ですら国立大学に文系学部があるというのに、一体この国のどこが先進国なんだか。

やはり日本は、消費税を25％まで上げないといけませんね。もっと怒らないと、本当に25％になりますよ。