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あと1秒早ければ・・・

2017年01月08日(日)

昨日、午後2時前にJR東海道線の普通電車に40分間缶づめになった。
JR尼崎駅と塚本駅の間の線路わきの草が燃えて、緊急停止したのだ。
あと1秒早ければそこを通過できたのに、運悪く目的地に着くのが1時間遅れた。

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年末から、ちょっと運が悪い出来ごとが続いている。
運気が下向きなのあな。

昨日も、考えられない状況だった。
なんと沿線火災を車掌さんと運転手さんが消化器を持って出たのだ。

電車の管理者2人が必死で消火活動している間、乗客は車内に取り残された。
乗客を置いて、2人とも電車の外に出ることは考えられないことだ。

しかも火災なのに、消防車は呼んでいないからか、そこに来ないのだ。
なぜだがは分からない。

結局、40分間も不思議な時間が流れた。
電車内は落ち着いていたのはさすが日本人。

しかしあと1秒早ければ、その火災現場を通過できたのに運が悪い。
まあ私だけではなく、一緒に乗り合わせていた乗客も同じなのだが。


あと1秒と言えば、ちょうど1年前に、私の母親が車にはねられて亡くなった。
バスを降りてそのまま車道を横断しようとして後ろから来た車にはねられたのだ。

現場検証した警察官からどんな事故状況だったか、図に書いて説明してくれた。
「あと1秒早ければ渡りきれたのに、30cm位が車の端に当たり乗り上げて頭を打った、と。

あと1秒、で死んだ母親。

1秒と言えば・・・

18歳の時、日曜日の早朝、広い国道をバイクで暴走族のように飛ばしていた。
近くに車などなど居ないと思いながらも原付で100km以上のスピードだった。

しかしバイクを蛇行さえかけた時に、横を150km位の速度で車が通りすぎた。
その瞬間、私の手にその車の一部がほんの一瞬(0.1秒以下か)接触した。

少しぶらつきながら、100m先に緊急停止した。
震えが止まらなくてしばらくの時間、そこを動けなかった。

0.1秒差で、間違いなく、99.99%、そこで死んでいたからだ。
100kmの原付バイクと150kmの車が接触したら、普通は即死だろう。

即座に「死ななくて良かった!」と思った。
18歳だったが、「奇跡」だと思った。

あれからスピードを出すのはやめた。

以降、辛いことがあった時、「どうせあの時一度は死んだ人間だから」と考えてきた。
そう考えると辛いストレスも少しは緩和される。

支送り無しで自力で私立大学を、授業にほとんど出席せずに(バイトで出れない)、
6年間再試・追試ゼロでくぐり抜けた人間は、100年の歴史の東京医大で私一人。

今も医業や医業以外の活動も、すべて前人未到の領域を走っている。
人には「暴走」と言われるが、18歳の親父の死後、ずっと暴走している。

すべては、あの0.1秒が原点だ。

いずれにせよ、たった1秒が運命を大きく変えることがある。
昨日も事故のために大切な予定に1時間も遅れて損をした。

しかし「大難が小難で済んだ」という考え方もある。

どんな不運なことがあっても「今生きているだけで丸儲け」なのだ。

そう思い直して、「やり過ごす」ことが大切なのだろう。

昨夜は、全国規模の感染症の勉強会。
今日は、フェルラ酸研究会で神経難病の基礎を勉強。
今夜は、明日の「かいご楽快」の前夜祭を福島でやっている。






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この記事へのコメント

先生、小さな偶然の積み重ねですね。

Posted by 尾崎 友宏 at 2017年01月08日 12:37 | 返信

長尾先生は、お医者さんにならなかったら、きっと、南の帝王になっていたに違いない!
鉄道線路のそばの草が燃えたって?
テロか子供の悪戯か?
これは怖い話ですぞ!

Posted by 匿名 at 2017年01月08日 01:19 | 返信

JR事故で車内に缶詰めとは、とんだ災難。お疲れ様でした。
あと1秒、あと0.1秒、とかの奇跡や不運は、起こり得る事だと切に思います。
自動車の交通事故が増えているように思えて、いずれも高齢者の錯覚による
判断ミスであったり、意識を失ったのか? 等の事故が、近い地域でもあります。
巻きこまれて亡くなった災難、被害者もあったりするので、怖いなと思います。
文中、
>年末から、ちょっと運が悪い出来ごとが続いている。
>運気が下向きなのかな。
読んで、この部分が気になりました。悪い思い出も書いておられましたが、
どこか通り掛りでも、小さな神社仏閣に足を止めて、手を合わせてみるのは如何でしょうか。
以前に、お坊さんが言ってました。手を合わせることに意味があるそうです。
また下段には、
>どんな不運なことがあっても「今生きているだけで丸儲け」なのだ。
この一文で、最近「いい歌だなァ」と思った曲を紹介します。
・・・・・・・・・・
昨年末の紅白歌合戦で、ノリのいいパフォーマンスで歌っていらした AI(アイ)さんによります
「みんながみんな英雄 」 歌手:AI 作詞:篠原誠  

特別じゃない 英雄じゃない
みんなの上には空がある
雨の日もある 風の日もある
たまに晴れたらまるもうけ

振り向けば 君がいる
前向けば 友がいる
走って 転んで 寝そべって
あたらしい明日が待っている

悩んでは 忘れて
忘れては 悩んで
あした あさって しあさって
あたらしい未来がやってくる

いいことがない うまくいかない
それでもお腹はへってくる

向かい風でも つむじ風でも
寝転んでしまえばそよ風

空見れば 星がある
夢見れば 虹がでる
誰も 彼も どんな人も
あたらしい世界をもっている

走っては 休んで
休んでは 休んで
泣いて 笑って 飯食って
あたらしい自分になってゆく

振り向けば 君がいる
前向けば 友がいる
走って 転んで 寝そべって
あたらしい明日が待っている

悩んでは 忘れて
忘れては 悩んで
あした あさって しあさって
あたらしい未来がやってくる

ラララ…

特別じゃない 英雄じゃない
みんなの上には空がある

雨の日もある 風の日もある
たまに晴れたらまるもうけ
・・・・・・・・・・
フルバージョンの歌詞で長くなりましたが、どれもいい歌詞です。
日々このように思えて生きることができれば、と思いながら
聞いた紅白での一曲でした。

Posted by もも at 2017年01月08日 02:19 | 返信

あと1秒早ければ ・・・・・・・ を読んで


その人が認識している、していないを含めれば、
誰の人生にも “ あと一秒早ければ or 遅ければ
・・・・ ” というのがあるのかもしれません。
あと一秒、重たいことばですね。

いよいよ “2017まじくるかいご楽快” が、明日
〔1/9【月祝】〕 に迫って来ました。

大事なイベントを直前に控えての今夜の “前夜祭”、
あまり羽目を外されずほどほどに抑えて明日に
万全を期して戴きたく思います。

30分くらいの遅刻は構いませんから、1秒を争い
取り返しのつかない事態は避けるようにお願いします。

では、明日〔1/9【日祝】〕 “宵えびす” で賑わう
西宮でお会いしたいと思います。
よろしくお願いします。

Posted by 小林 文夫 at 2017年01月08日 05:14 | 返信

あと一人、あと一点、あと一つ、あと一歩、あと一円、あと一秒、あと一票…。たった1で大きく変わる運命。今日も一日大切に。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2017年01月09日 01:03 | 返信

ちょうどお母さまが事故に会われた日だったんですね。
先生、忙し過ぎて悲しむ時間もなかったですね。

でも先生はすごいと思います。
私が身内が亡くなって1年後何してたかなと
振り返ると1日1日やっと過ごしてた事を思い出すからです。
お友だちの医療従事者が仕事中はプロとして感情に蓋をする
癖がついている(だから仲の良かった患者さんが亡くなった時も
取り乱したりしない。)と言ってた事を思い出して医療従事者は
すごいなと思った事があります。先生も蓋をされてるのかな。
無理しなければといいのにといつも思ってます。

JRの火事の話は運の悪い話になるのかなと
思いました。

電車が1秒前に通過していて火事に遭遇しなかったとしたら
通過後、火はどんどん燃え盛り次の電車が来る頃には
通過出来なくなりダイヤに大きな乱れが生じていたかも
しれないし、けが人が出ていたりしていたかもしれません。
そう考えると、その時の消火活動をした管理者も40分静かに待っていた
先生達乗客の方もとても良いことをしたのではと思いました。

それにしても6年間に再試・追試ゼロってすごいですね。
勉強方法教えてもらいたいです。


Posted by 匿名 at 2017年01月09日 06:56 | 返信

縁起の良い "戎さん" の日、かいご学会も行われて、元気を取り戻されましたでしょうか。
九死に一生を得た御経験を持つ長尾先生は、強運の持ち主です。
何せ、後にシンクロの力が備わっていらして、何より仏様に守られていらっしゃるのですから。
また楽しいお話をお待ちしております。

Posted by もも at 2017年01月09日 08:13 | 返信

良いことも…
悪いことも…


すべてが一瞬から始まる

だから
今を大事にしよう
…と思っています

それが 過去になり…未来になり…
絶対に 大丈夫と言い聞かせながら…

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2017年01月14日 12:09 | 返信

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