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筒井康隆さんもSAPIOに安楽死法案を書いた
2017年01月30日(月)
一方、朝日系メデイアのように反安楽死報道も目立つが、酷過ぎる。
相模原事件やナチス大虐殺を安楽死反対に使っている。
14歳の天才少年をホロコーストに連れていき「安楽死反対」を連呼させた。
虐殺や殺人を、敢えて安楽死と呼ぶという手法をまだ使っている。
両者はまったく違うものなのだが、意図的にそんな報道を垂れ流している。
私は安楽死に一貫して反対している。
日本は自宅で普通に尊厳死できる国だがら、安楽死なんて必要ないのだ。
そんな中、能天気で笑いそうな記事もある。
樋口恵子さんの「延命治療はやめて」という記事。→こちら
誰だってイヤなのだ。
「だったらせめてリビングウイルくらい書いておいてね」、と言いたくもなる。
過激な記事に混じって、こんな能天気な記事もあるんだ。
みんな基礎知識なしで勝手なイメージだけで書いている。
だからメデイアがもっと整理して、正しい情報を流すべきだ。
そんななか尊厳死協会の鈴木副理事長の記事が、
いきなり、Yahooニュースのトップになっている。→こちら
だったら、しばらくこの話題で行くぞ。
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この記事へのコメント
Yahoo! News のトップなのかどうかは、眉唾ものな気が..。
・・・・・
>川口有美子・一般社団法人日本ALS協会理事
>[法制化の先にあるのは看取りの「効率化」でしかない]
>人生の終え方というきわめて個人的な問題に[法]を介入させる必要はないというのが私の考えです。
>まだ生きようと思えば生きられる人が「そこまでして生きていたいのか」という社会的圧力を感じて
>延命治療の開始や継続を選択できなくなる。そもそも「生きたい」と声を上げられなくなっていく、
>ということです。それは杞憂だと思うでしょうか。しかし、今ですら障害者や難病患者、高齢者への
>差別感情はないとは言えません。さらに、介護制度の基盤の脆弱さが「身体が不自由な人間は家族や
>国に迷惑をかけている」という意識に拍車をかけている。
>「法はいらない、ガイドラインで十分だ」というのが私の考えです。
・・・・・・
今の時点では、この箇所が一番しっくりと理解・納得できました。
身体が不自由な人間は家族や国に迷惑をかけている⇒お世話してあげている⇒「操作」
のような懸念を抱きます。[死]に対して、経験が無い人・少ない人が机上の空論をして
しまいかねないと思います。[法律]は得てして、始めの意図とは違う方向へ運びかねない、
そんな風にも。
Posted by もも at 2017年01月31日 12:38 | 返信
どんな状態でも生きたい人は生きればいいのです。
個人の意思が尊重されれば良いのです。
自分の身体を外科的に加工してでも生きたい人は生きれば良いのです。
でもその反対も尊重されるべきです。
問題は個人の意思決定のプロセスです。
Posted by 匿名 at 2017年01月31日 02:50 | 返信
『「死ぬ権利」は必要なのか――尊厳死法制化の是非を問う』- 長尾先生がリンクを貼ってくださった、尊厳死協会の鈴木副理事長のYahooニュース記事を読みました。
鈴木裕也・日本尊厳死協会副理事長、医学博士 = <医療現場の萎縮を解くには法制化が必要だ>
川口有美子・一般社団法人日本ALS協会理事 = <法制化の先にあるのは看取りの「効率化」でしかない>
どちらの主張もすごくよくわかる。
今の時点ではっきり感じることは、80歳、90歳の高齢者と、若い(といってもレンジは広いけど)難病患者とを、同列に論するには無理があるのではないか、と。
私の家族は貧乏暇なし病気なしの家系なので、超高齢者となるまで医者にかからなかった。だから、私の90歳の父なんかは、テレビで、保育ケースの中で管につながれている未熟児が放送されると、「あんなことしたかてしゃあないで」(無駄なことだ、あのようにして生かす必要ない)と、ブツブツ言っていた。父は、志願兵で戦争にも行っているので、「弱いヤツは死ぬ」が持論。川口さんから見れば極限の切り捨て差別発言である。
しかし私は、そのような社会情勢、そのような激動の時代を90年間生き抜いてきた父の、「延命拒否」したい気持ちが、ものすごくよくわかる。
私は、正直、父が嫌いである。しかし、父の、「自分の身体をいじくりまわされたくない」気持ちを尊重したいのだ。それが、家族としての最低限の愛情であると思っている。
など、考えながらふと目に入った記事が、『路上にいないホームレス 女性たちの「見えない貧困」』 http://news.yahoo.co.jp/feature/79
やっぱり、高齢者の延命に医療費という税金を使ってる場合じゃないと思う。
Posted by 匿名 at 2017年01月31日 05:11 | 返信
Yahoo記事の表題自体が語句の混乱を招いているのだと気づいた。
日本尊厳死協会の鈴木副理事長のYahooニュース記事『「死ぬ権利」は必要なのか-尊厳死法制化の是非を問う』って、日本尊厳死協会は「死ぬ権利」が必要だと主張しているのではない。不治かつ末期の延命治療を拒否する権利が必要だと主張しているのだ。
それが、記事になると『「死ぬ権利」は必要なのか』---に翻訳され、難病患者団体との対立構図として取り上げられるから、よけいに混乱し誤解を生むのです。
Posted by 匿名 at 2017年02月02日 02:52 | 返信
友人が尊厳死協会の会員なのですが、相模原事件のとき、尊厳死協会が活動をやりづらくなり法制化がますます遠のくのではないかと心配していました。
Posted by スノードロップ at 2017年02月04日 04:24 | 返信
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