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安楽死の相談ばかり・・・

2017年02月21日(火)

尊厳死協会の役員をしたり、本を書いている関係で全国から毎日いろんな
手紙やメールを頂くが、最近は安楽死の相談が目立って増えて困っている。
橋田嘉賀子さんや筒井康隆さんの影響であろうが、ちょっと待って欲しい。
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安楽死を望む手紙を書いてこられるのは、神経難病やがんや膠原病などの方がた。
闘病の辛さが切々と書かれていて、そんな気持ちになる背景は充分に理解できる。

しかし「デイグニタスを紹介してください」と手紙と一緒にお金が入っていると
とんでもなく大きな問題であることを、あらためて実感して、呆然としてしまう。

有名人の発言の影響力は大きい。
アイドルが自殺したら、必ず後追い自殺があったし。

たしかに、生き辛い世の中だろう。
病人や高齢者だけでなく、若者にとってもそうだろう。

「希望」という習字が虚しく見えることもあるだろう。
今夜も深夜まで「死にたい病」の方を往診していてこちらが死にたくなったなあ。


私は、「ちょっと待てね!」と言いたい。

「急いで死ななくてもそのうち間違いなく死ぬから。きっと俺の方が早く」
なんて言ってもまったく聞く耳を持たない人がいるのも事実である。

月刊文藝春秋が安楽死の特集をしたせいもあるだろう。
60人の識者の意見はとても参考になるし、きわめて貴重な資料である。

ここでも安楽死に賛成、という識者が多く、一般市民の調査結果と一致する。
しかし尊厳死と安楽死の区別すら理解できていない有識者も、少なくない。

「ひとりで家で死ぬ(=尊厳死)」と主張している人が「尊厳死に反対」と回答
しているようなレベルだから、まだまだ啓発しないといけないのかな、とも思う。

まあこちらは24時間365日働いているので、そんなことしていたら過労死する。
だから一般書を書いて啓発しているだけで、お金儲けではないし全額寄付している。

「痛くない死に方」と「薬のやめどき」は、どちらも8刷り、5万部を突破した。
安楽死を願うひとは、ひとまずこの2冊の本を読んで欲しい(でも、読まないかな)

焦らなくても、必ず死ぬ。
そのうち、100%死ぬ。

そこまで言われたら、もうちょっとだけ生きようかな、という気にならないか。
少なくとも私も、毎日死ぬことばかりを考えて生きている気が弱い人間である。

しかしもう少しだけ頑張って生きよう、と思い直して家を出る。
人生とはそんなくり返しじゃないのかな。








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この記事へのコメント

長尾先生は優しいから、皆さん甘えちゃうのかしらね。
考えて見ますと現代は、世界中がうつ病みたいですね。
ひとに「安楽死させてください」と言うくらいなら、自殺した方が、自主性があるように思えて来ます。
私自身も、経済的な問題や、身体の自由が無くなったら、自殺か安楽死を考えるかもしれません。
でも、お年寄りとか病気を持っている方とか、何か障害に苦しんでいる方には、健康な人間にない、やさしさがあります。できるだけ長生きして、友達になって欲しいです。
かわいがっていた12~3歳の避妊手術をした猫が死んだので、気落ちしてぼおっとしていました。
他の避妊手術したネコが、遠慮がちに「おばちゃん、お腹空いた」と言う顔で覗いているので、また餌をやる事にしました。母が死んで一人ぼっちなんですけど、世間には嫌われている野良猫が、私の友達みたいです。

Posted by 匿名 at 2017年02月21日 02:10 | 返信

先生のご著書はだいたい読んでいる先生のファンです。
しかし、私は頭が良くないのと、感覚で生きているので、
どうしても、どうしても
「安楽死」と「尊厳死」の字面から来る「イメージ」が真逆なんです。

実際の意味は違う、ってことは100も承知なんですが、
それでもなお、
「安楽(死)」→安らかに楽に死ねそう。
「尊厳(死)」→尊いけど修行僧のように厳しそう。死ぬまでが。
って思えちゃうんですよ。漢字の感じが。

これはもうイメージの問題なんじゃないかなあ、ってぼんくらな私は思います。

本当の意味は、こうですか?↓
安楽死=苦痛から安楽にさせるために、人為的に死を早めること。
尊厳死=過剰な延命措置をせず、人間の尊厳を保ちながら自然に命を終えること。

Posted by ゆま at 2017年02月21日 10:15 | 返信

尊敬します。

Posted by たまたま at 2017年03月19日 04:35 | 返信

膠原病って、(程度や症状にもよると思うのですが)尊厳死が認められているのですか?
出産前後からループスを発病していたらしく、3年前、肺と脳と腎臓の重大な炎症で緊急入院、(後遺症はなく2年ほど自己免疫抗体の値も安定していたこともあり)プラケニルは網膜に毒性と、コルチゾンと免疫抑制剤は婦人科系の癌予備の損傷部分を短期間に二度手術したことで、副作用に鑑み6か月ほど薬をやめていました。ところが最近、自覚症状があり、血液検査をしたところ、また自己免疫抗体が活性化していたので、同様の薬を処方されました…。婦人科からはまた副作を始めたら、同じ再発リスクを負うと言われていたのですが…。「死ぬよりいいでしょ」っていうのが医者の言い分なんですけど、自分はQOLが気になります。あと、毒性の強い薬を飲んでも、どうにもならない慢性の疲れは、(一般医にすら…)周りから理解されないし。もともと意志の力でなんでもできると信じて頑張るたちだったので、自分らしくない疲れて頑張れない自分にも、周囲の無理解にもウンザリして、こんな私らしく生きられない人生、早く終わって欲しいなと考えてしまいます。母親として出来る限りのことはしてるけど、遊びたがってるのに疲れて一緒に遊べなかったり、イライラしたり、息子にも申し訳ないし、(病気の事があるまでは、もっと子供を欲しがっていた)夫にもいい人を見つけられるチャンスになるのになんて思うと、もうちょっとでも生きてるのも心苦しい日々です。
フランスの田舎に住んでいるので、オススメの著書2冊はすぐには読めなさそうなのですが…ループスにも薬のやめどきってあるんですか?医者には「飲まないと、緊急入院した時みたいになりますよ」って言われるんですけど。

Posted by 笠原 at 2020年06月20日 05:32 | 返信

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