このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

花粉症の季節

2017年02月23日(木)

電車のなかで咳をしている人がいると、いろんな想像をしてしまう。
インフルエンザなのか、はたまた、花粉症なのか、名医でも判別できない。
今まさに始まった花粉症について濱木珠恵先生がMRICで解説されている。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

********************
花粉症
 
ナビタスクリニック新宿
濱木珠恵
 
2017年2月22日 MRIC by 医療ガバナンス学会 発行  http://medg.jp
---------------------------------------------------------------------
花粉症の季節がやってきました。今年も例年どおり2月上旬から順次スギ飛散が始まっており、すでに花粉症の症状が出ている人もいることでしょう。患者さんの中には、花粉症と診断すると「残念だ!花粉症とは認めたくない!」と発言される方もいらっしゃいます。なぜか花粉症と診断されるのがいやなようですし、花粉症をあえて無視している方もいるようです。
 
●花粉症の原因
花粉症はアレルギー性鼻炎の1つです。春のスギ花粉だけでなく、ヒノキ、白樺、カモガヤ(夏)、ブタクサ(夏~秋)などの花粉症もあります。スギ花粉などの花粉症は、原因となる花粉が飛ぶ季節に限定されているので「季節性アレルギー性鼻炎」と呼ばれています。薬を使うほか、マスクや眼鏡を使うなど、それぞれの時期にあわせ対策をたてる必要があります。ちなみに一年中鼻炎が続いている方は、ダニやハウスダストが原因となる「通年性アレルギー性鼻炎」の可能性があります。ほかに、ガ、ゴキブリ、ペットの毛、フケなども原因になります。こちらのアレルギー性鼻炎の場合には、部屋を清潔に保つなども必要になります。
 
●意外な花粉症の症状 
現在、日本人の25%以上の人がなんらかの花粉症をもっていると言われています。 くしゃみ、鼻水、眼のかゆみなどの花粉による直接的な症状のほかに「なんだかぼーっとする」「集中できずイライラする」と感じることはありませんか。あるいは、「日中も眠気がのこる」とか「身体のだるさが抜けない」というはっきりしない体調の悪さを感じる方もいるのではないでしょうか。
 実は、気づきにくい花粉症の症状として集中力や判断力の低下が出てくることがあるのです。たとえば、鼻水や鼻づまりのせいで息苦しくなり、寝付きが悪くなったり夜中に目が覚めたりして十分な睡眠がとれなくなると、昼間に眠気が出てきます。また、鼻がつまって口呼吸になると呼吸が浅くなってしまい、集中力や判断力が低下してしまいます。また眼のかゆみや鼻水があると集中力が続かなくなりイライラすることもあります。くしゃみ、鼻水など気にせず花粉症を放置していると、むしろ日常的に仕事や家事の効率を落としてしまうかもしれないのです。
 
●花粉症と食物アレルギー
また花粉症に関連した最近の話題としては花粉?果物アレルギー症候群があります。スムージーなどの生の野菜や果物を食べた直後に、口の中や喉がかゆくなったことはありませんか。この症状は花粉症と深い関連があり、花粉症をきっかけに子どもの頃はなかった食物アレルギーを起こす人が増えています。果物や野菜のアレルギーがある人の多くは花粉症を持っています。食物に含まれているアレルギーの原因物質が、花粉症をひきおこす花粉の原因物質と構造が似ているために、花粉へのアレルギー反応だけでなく果物に対してアレルギーを起こすからです。
花粉症と果物の組み合わせはさまざまで、たとえばハンノキやシラカバの花粉症の人はリンゴやモモ、サクランボなどのバラ科の果物や、にんじんや栗などの多くの食べ物のアレルギーが出ることがあります。豆乳にも反応します。またブタクサの花粉症ではメロンやスイカなどでアレルギーが出てきます。花粉の飛散する時期に口腔アレルギーが発症したり、症状が強くなったりしやすいのですが、関連性に気づいていない人も多いようです。日常的に食卓に上がる食べ物が多いので注意が必要です。
食物アレルギーが出る場合の対処法は、症状を起こす果物や野菜などを避けることと、関連する花粉を避ける対策をすることが基本です。そのためにも自分がどの花粉や食物に対してアレルギーが出ているのか理解しておいたほうがよいでしょう。検査する項目にもよりますが、外来での採血検査は2000~数千円の負担 (保険適応の場合)で検査できます。検査数値だけでなく普段の症状と照らしあわせながらアレルギーの原因を特定していきます。自分の状況を確認することで、どの時期に花粉を避けて、どのような食物に気をつけていけばいいのか、自分で対処することができます。
 
花粉症は、怪我や高血圧などの病気と違い、どうしても病院に行かなければいけないという疾患ではないですし、市販薬も揃っているので、わざわざ病院には行かないという人も多いかもしれません。しかし、自分の花粉症をきちんと知ることで、うまくつきあっていくことはできます。普段通りの日常生活を維持するためにも、きちんと診断をつけて症状をしっかり抑えていくことが大切です。
 
●治療開始はいつ
できれば、花粉飛散前あるいは早期の段階で治療を開始したほうがよいでしょう。症状開始のスイッチが入りにくくなるため発症を遅らせることができ、また発症しても症状のピークが軽くて済むと言われています。対症療法ですから、対応する花粉が飛散している期間は治療を続けていくようにしています。
治療には抗ヒスタミン剤と言われる薬を使います。鼻炎の薬の眠気を心配される方もいますが、たとえばアレグラ錠やアレジオン錠は、病院の処方薬としても市販薬としても出ている薬で「眠くなりにくい」部類の薬です。病院で待つ時間がない、あるいは、とにかく早く症状を抑えたいということであれば、薬局で購入して試してみてもよいでしょう。
目薬や点鼻薬の併用も有効ですが注意が必要です。血管収縮薬は、目の充血や鼻づまりをとる即効性のある薬でとても効果が高いですが、長期間使うと逆に症状を悪化させることがあります。
市販薬で症状がコントロールできていないときは医療機関で相談しましょう。鼻づまりや、症状が強いときなどは、複数の内服薬やステロイドの点鼻剤、漢方薬などを組み合わせることがあります。花粉症というと耳鼻咽喉科や眼科と思うかもしれませんが、内科でも処方することはできます。また目や皮膚の症状がひどい場合には、眼科や皮膚科で相談されることを考えた方がよいでしょう。
 
●抗原特異的減感作療法
スギ花粉症を根本的に抑えたい方には、舌下投与タイプの免疫療法があります。3年以上継続する必要がありますが、スギ花粉の成分を少しずつ投与して体に慣らしていくことで花粉症を起こさなくさせるという治療です。過敏反応を起こすことがあるので、治療開始は5月以降の花粉が飛んでいない時期に限られます。症状改善や薬を減らしたり止めたりするのに有効と考えられていますので、スギ花粉症に悩んでいる方は医療機関に相談してみる価値はあります。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

うん十年前に検査をしてスギとイネに反応しました。
毎年1月に入ると鼻水と目のかゆみ、あと、夏が結構症状出ます。
60肩で腕が上がらなくなったのがきっかけで銭湯や近郊の温泉へ行き出して2年経つのですが、
水風呂を覚え、これがアレルギーにも良いみたい。
温浴と水風呂を行ったり来たり、が効くようです。
ステロイド様物質が自然と出るのだとか。
心臓・肝臓の悪い方にはお勧めしませんが。
あと、私は、小青竜湯が効きます。
目のかゆみはぴたりと止まる。
この時期、朝、夕一包ずつ飲んでいましたが
半包ずつでも効くみたいです。
高齢者には一日3包は多すぎるみたいです。
ご参考までに。

Posted by 匿名 at 2017年02月23日 04:07 | 返信

私は、4月から6月の梅雨明けまでヒノキにやられます。
秋は、ブタクサです。ブタがブタクサにやられるんだから何のことは無い。
歳を取ったので、小青竜湯一包でなんとか我慢できるようになりました。

Posted by 匿名 at 2017年02月23日 06:45 | 返信

そうか、と納得の部分があります。
花粉症キャリアです。二人目の子を産んだ時から、そうなりました。
自分自身もアレルギー体質は否めませんが、夫似の、その子を産んだ時に
歴然と超花粉症になりました。私の兄弟に花粉症は居ません。
症状は年齢と共に軽減されてきて、楽になってきました。ヨカッタです。

Posted by もも at 2017年02月23日 09:49 | 返信

コメントする

                                               

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • 長尾クリニック
  • Dr.和と一緒に仕事をしませんか?
  • 長尾クリニックメールマガジン まだまだ知らないDr.和情報がてんこもり!
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ

  • 尼崎市の訪問介護ステージョンゆうゆう

  • 尼崎のケアプランセンター あいあいケアプランセンター

  • 西宮・武庫川・尼崎の訪問看護ステーション・ケアマネジャー 在宅ステーションかがやき

  • 一般社団法人日本尊厳死協会関西支部