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超高齢時代のリビングウイル

2017年03月29日(水)

3月26日という日は、実にいろんなことがあった日だ。
読売新聞には、日本尊厳死協会の岩尾理事長と日本医師会の
横倉会長の「超高齢時代のリビングウイル」という対談が掲載されている。→こちら
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横倉会長も、やっとリビングウイルの意義を理解してくれたようだ。

拙書「痛くない死に方」のあとがきにも書いたようについ5年前には
リビングウイルのリの字も、尊厳死もソの字も理解されていなかった。

しかし5年間に見事に学習されたようだ。
ようやくリビングウイルを理解してくれて、本当に嬉しい。

残るは、リビングウイルの意義を全く分かっていないのは、
内閣府の5人の公益認定委員と安倍総理だけになってきた。


彼らは、こう主張している。

「患者がリビングウイルを書くと医師の訴追リスクが高まる」と。

私は反対だと思う。

書いてくれたほうが医師のリスクは低くなる、と思うのだが。
みなさんはどう判断するのか。


総理は、現在、リビングウイル啓発を完全に否定している。

ちょっと信じられないような話かもしれないが、本当の話だ。

国際的に見ても、患者の自己決定を否定している国など皆無である。
自由主義国家ではあり得ない判断。

今は森友学園事件でそれどころではないだろうが、
誰か総理に「恥ずかしいですよ」と教えてあげて欲しい。

今度横倉会長にお会いした時には、そうお願いする。

安倍さんと5人の公益認定委員は、この新聞記事を否定しているのだが、
そんな人たちが支配している国の住人であることが今、本当に情けない・・・

それにしても、

・東京には、「豊洲のことは、ボケていて忘れた」と言う人がいて
・永田町には、「そんたく、などしていない」と言う人がいて
・京都には、暴力団に金をもらいニセの診断書を書く医師がいて(逮捕されたようだが)

いったいどうなっているの??

いろんな報道を見ていて思うのは、なんでみんなそこまで嘘をつくのか、という疑問。
嘘に嘘を塗り固めることができるのがエラい人の人格にさえ思えてくるのは私だけか?

あまり書くと、なんとか罪で捕まるかもしれないので、これくらいでやめておくこう。

時差ボケもようやく解消し、明日あたりから、そろそろキプロスの報告を書いていきたい。


PS)
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この記事へのコメント

旭川市で開業医しています。薬のやめどき読んでいます。大変参考になります。本日来院した90歳の女性が、他医院から14種類も薬出ていました。ちなみに認知症で寝たきり、会話も出来ません。こんな例がいっぱいあります。困った事と憂います。

Posted by 齊藤豊一 at 2017年03月29日 11:58 | 返信

超高齢時代のリビングウイル ・・・・・ を読んで

長尾先生の言われる通り、「超高齢時代のリビ
ングウィル」というテーマで、日本医師会の
会長と日本尊厳死協会の理事長が対談されて
いることは喜ばしいことと思います。

記事の中で、 “いざというときに救急車を呼ぶと、
彼らは救命救急が仕事ですから、命を助けよう
としますが、その場合にどうしても、ご本人の
意思との乖離が出てくることがあります。” と
現状を肯定するような表現がありますが、この
ことを私はいつも不思議に思っています。
屈強で健康な救命救急士たちは、果たして自分
たちが人事不省に陥った時、回復の見込みもな
いのに管だらけとなって、医療機器に支えられ
ながら生き延びることを良しとするのでしょう
か ???

救命救急士も専門職〔プロ〕ですから、救命救急
措置の結果についてはある程度予測がつくことと
思います。 患者が既に死に至るプロセスに入っ
ていると確認出来た場合、或いは、もし生き長ら
えたとしても、管だらけとなって人としての尊厳
を保てない可能性が高いと判断される場合は、救
命救急措置を中止して穏やかな尊厳死(自然死)
を全う出来るよう ・・・・・・、医療現場の常識を一
般市民の常識と整合性をとって戴きたいと心より
祈念しています。

自分の意思表示が出来る、出来ないに関わりなく、
あんな状態で生き長らえたくない! と言われる
ような措置がなされることのない、まっとうな
日本、まっとうな日本の(救命救急)医療界の
実現を期待したいと思います。

Posted by 小林 文夫 at 2017年03月29日 03:44 | 返信

日本医師会の一面広告という体裁ですね。
対談にくわえて、柳田さんの「二つの尊厳死」(やや異論あり)や
聖路加国際病院の「同意書」の記事も、参考になりました。

それにしても、那須雪崩事件は痛ましい。
大川小学校事件、思い出す。
指導者はどうしたのだ。

東芝にしても、トップの判断が、多くのひとびとを路頭に投げ出す。
国連核禁止会議をボイコットするニッポン。
日米同一の「価値観」、微動だにしない「日米同盟」。
アベ・オバマ(クリントン)の既定路線!
「自国に裏切られ、見捨てられ続けたという被爆者
 の思いを深めた。」
国連本部で、サーロー節子さん(カナダ在住の被爆者・85歳)が、
ニッポンを痛烈に非難。
なんという、われらの首領サマ。
今夜も、お仲間と美酒・深酒で祝杯。

Posted by 鍵山いさお at 2017年03月29日 06:30 | 返信

自分の最期…
誰が決めるんでしょう

末期がんの利用者さまのことです
ドンドンドンドン状態が悪くなってきました

食べれなくなり…
「えらい!えらい!」と 強く言われるようになった

疼痛コントロールをどうしていくのか…ということになる

息子さんが
「先生にお任せします」とおっしゃったんです

医師は
では 麻薬の点滴を開始しますね…となった


本当に それでいいのか?
先生にお任せでいいの?

だんだんわからなくなってきた自分がいる

やっぱり ダメでしょ!

これが 日本の医療の現実なんですかね

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2017年03月29日 07:36 | 返信

長尾先生❣️26日の「言って委員会」見ました〜✨長尾先生の発言が少なくてさみしかったです…

Posted by 訪問看護師池ちゃん at 2017年03月29日 10:13 | 返信

平穏死、尊厳死を社会に浸透させるか。私なりに。
読売新聞の日本尊厳死協会岩尾理事長と日本医師会横倉会長の「超高齢時代のリビングウイル」の対談記事は、私のような一介のケアマネにとって、大きな武器⁈になります。
医師を頂点として、看護師、介護職、、、といった介護の世界の上下支配。医療に従わざるを得ない高齢者介護の世界。高齢者を患者としか扱えず病名や薬でレッテルを貼り、尊い人生の最終段階を医療漬け、薬漬け、あげくは認知症に仕立て上げてしまう社会。
リビングウィルを広めるために、私は読売新聞の記事のコピーをできるだけ多くの人に読んもらおうと、思います。

Posted by 平穏CM at 2017年03月29日 10:21 | 返信

...それにしても 以降の三つについて旬なニュースと思います。
けれど、千葉大学医学部の学生による集団強姦事件については、一度もブログで
取り上げていらっしゃらないのことに、少し消化不良な気分です。
俳優の高畑裕太さん強姦致傷については、一筆していらしたのに、と思っていました。
共犯:千葉大学医学部附属病院の研修医についても有罪判決が下りました。
懲戒解雇だと、どこかの記事を読みました。けれど医師免許剥奪にはならないそうですね。
もしかしたら、審議はこれからなのかどうかも知りませんが、医師を美化して考えてはいけない、
という戒め のようにも思えます。
リビングウィルについて、ですが終末期についてを意志表明をする以前に、日頃から個人の
自己表現を良しとする土壌づくりが必要ではないでしょうか。日本の風土・風習・国民性 は
「言わぬが花」のままです。発する人は叩かれる、そんな環境下で過ごした日本人にとっては
ハードルの高さを感じます。
日頃から、意思表明が歓迎される世の中にならないと。

Posted by もも at 2017年03月30日 01:04 | 返信

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