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前頭側頭型認知症を知ろう

2017年04月17日(月)

アルツハイマー型やレビー小体型にくらべて
前頭側頭型認知症の啓発がかなり遅れている。
専門医でも診断できないケースが多々ある。
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日々、いろんな認知症相談が舞い込む。

一番多いのは前頭側等型認知症がらみだ。
抗認知症薬を出しておいて、「周辺症状」としているケースが多い。

専門医も、有名な専門家でも、誤診・誤処方が実に多い。
治療は簡単、抗認知症薬を中止するだけで劇的に良くなるのだが。

その前頭側頭型認知症のパンフをある自治体が作成した。→こちら
大阪市は世界一進んでいる自治体だと思う。

介護職はこれをテキストに勉強してほしい。
1日で立派な専門家になれる。


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この記事へのコメント

私の母は、学歴だけはあるけれど、晩年は平気でうそをつくお婆さんになりました。
でも「平気で嘘をつく」だけでは、前頭側頭型認知症とも言えないようですね。
何だかまだまだよくわかりません。
先日も、ケアマネジャーの集まりで、「私の母は...」というinner mother論で盛り上がりました。

Posted by 匿名 at 2017年04月18日 04:30 | 返信

前頭側頭型認知症は、増えていますよ。
川越にある池袋病院の平川先生も、アルツハイマー→レビー→ピックと加齢に伴い症状が変化すると言っています。最近ピックが増えたのは、超高齢者が増えたためでしょう。レビーからピックに変化するケースが目立ちます。
前頭側頭型認知症の主要な症状である前頭葉症状(前頭葉の眼窩面の障害により起こる異常な言動)を見ていると、精神科で扱う疾患の多くは、前頭葉症状と共通する部分が有ると言う印象です。
また認知症のBPSDは、レビーのせん妄や妄想・幻視などを除くと、ほとんどが前頭葉症状と考えられます。最近大人の発達障害が取り上げられる事が多いですが、前頭側頭型認知症は発達した前頭葉機能を失いますから、幼児かしていきます。
認知症の取りつくろいは、前頭葉症状と考えた方が良いでしょう。アルツハイマーだけの人は、あからさまな取りつくろいはしません。もし取りつくろいと思われる行動があれば、本人は自分の主張は事実に基づいていると考えています。ごまかそうと言う気持ちは有りません。元もピックの方も自分がごまかそうとしていると言う事を理解していないでしょうが・・・。
初期のピックとアルツハイマーは、見分ける事が難しいケースも有りますよ。両者のを区別するには、認知機能検査を行うしかないでしょう。遅延再生と空間認識の障害の有無を確認するしかないでしょう。
遅延再生は、長谷川式やMMSEで簡単に確認できます。空間認識は、時計描画テスト・立体図形模写・山口式キツネ・ハトの模倣などで容易に確認できます。この二つ寝検査をしないでアルツハイマーと言っている医師は、超薮医者ですから逃げ出した方が良いですよ。

Posted by 小関 洋 at 2017年04月18日 06:22 | 返信

前頭側頭型認知症を知ろう ・・・・・・ を読んで


大阪市:大阪市福祉局高齢者施策部高齢福祉課(認知症
施策グループ)が、企画・監修・発行している「前頭側
頭型認知症&意味性認知症 ~こんなときどうする!~
〔改訂版〕」を見て感銘を受けました。

“前頭側頭型認知症を疑う症状10ヶ条” の分かり易さ!

抗認知症薬が効くのか? という設問に対して、「前頭
側頭型認知症(FTD)の認知機能障害を改善する薬剤は
現時点ではありません!」と言い切っている潔さと明快さ!

“ ~介護をする中から見つけた前頭側頭型認知症(FTD)
ケアの10か条~ ” の具体的できめの細かい記述!

そして、随所に挿入された “ワンポイントアドバイス”
の病を診る前にその人を見る(診る?)眼差しの温かさ!

こんな素晴らしい “前頭側頭型認知症(FTD)のパンフレ
ット” を大阪市が単独で作っていることに感銘を受けると
同時にもったいなさも感じています。

政令指定都市レベルであれば作ろうという意思さえあれば
作成可能なのかもしれませんが、中小の地方自治体にこん
なパンフレットを作る力があるとは思えませんし、また
同様のパンフレットを各自治体毎に作る必要もないと感じ
るのですが、同パンフレットの奥付けに 『本書の無断転載・
転用を禁じます(非売品)』 と明記されています ???

このような有用な情報、何故アクセスフリー・コピー/拡散
大歓迎!! ということにならないのでしょうか?

つい先日 『平穏死の真実と準備』 と題された本が、宝島社
TJ MOOK として刊行されました。 シンプルで分かり易
いとても良い内容に仕上がっていると感じます。

このように、多くの人が関心を持ち、また多くの人に拡散
すべき情報については、有料でも良いので広く世に問うて
欲しいと思います。

大阪市版(大阪市企画・監修・発行)の “アルツハイマー病”
や “レビー小体型認知症” ・ “ピック病” のパンフレットも作成
されているんでしょうか? 

もし作成されているのであれば、地域包括ケア・支援に携わっ
ている、医療・介護・福祉・教育の関係者の皆さん、そして
地域で見守っている市民の皆さんにとっての良きバイブルと
なり得る資料と思います。

長尾クリニック監修版を作成して、長尾和宏オフィシャルサ
イトで公開してくれたら ・・・・・・、日本の認知症医療界に革命
をもたらし、そして何よりも 認知症に過度の不安を抱いている
一般市民 に大きな朗報となるような気がします。

長尾先生、“ 社会に還元する(社会の恩に報いる)!” ・・・・・
大チャンスの到来です!!

Posted by 小林 文夫 at 2017年04月18日 08:23 | 返信

大阪市が出版なさった資料は、読み易いパンフレットですね。可愛いイラストとともに一般人にも
理解し易いように、また簡単に済ます訳ではなく、とても良心的なパンフだと思います。
人は何事であっても、「知らない」という事が悲劇を生むのだと思います。
それは本人・当事者と共に、むしろ家族の戸惑いの方が大きいのかも知れません。
認知症について:「分からなくなっていく」という不安は、視力が衰えて、次第に物が見えなく
なっていってしまうのと同じように、その喪失感は、足元の砂が減っていってしまい、立っている
ことが困難な状態になってしまう。=不安定 がもたらす戸惑い=のようでもあるのだと思います。
不安感 を推し量るには、払拭するためには、まずは知ること..やはり分かり易い説明や学びが
必要と改めて思います。

Posted by もも at 2017年04月18日 10:20 | 返信

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