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アリセプト1錠って?

2017年04月30日(日)

介護意見書を眺めていて、いつもいつも疑問に思うことがある。
なぜ、アリセプトを処方しながら「周辺症状が増悪。セロクエル追加」
なんてことが書かれているのか。そもそも「アリセプト1錠」って何mg?
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よく
「アリセプト1錠」って書いてあるけど。

きっと5mgのことか。
あるいは10mgか?

まさか3mgで継続している?
まだ1mg錠は発売されていないし・・・


要はアリセプトは何mgでも同じと考えられているのか。
増量規定が撤廃されたことを知らない医師が大半だろう。

日々の診療でもいまだにアリセプトの副作用に悩む人が来られる。
昨年6月1日の国からのメッセージは、実質隠ぺいされたままか。

最近の朝日新聞には、こんな記事があった。→こちら
正直、意味不明の内容でもっと勉強して書いて欲しいなあ、と思った。

Aは、抗認知症薬をやめるだけでいい。
Bは、あかんやろ、そんなこと。


その点、日刊ゲンダイさんのほうがしっかり書いてくれる。→こちら
製薬会社がスポンサーになっていないだけでこれほど違うのか。

厚労省の鈴木局長さんも「徹底周知を!」とちゃんと指示を出しているので→こちら
大手メデイアや医学会は、抗認知症薬の副作用をちゃんと啓発すべきだ。

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この記事へのコメント

29日の看取り法律の啓発と30日のアリセプト1錠って、を続けて読んで笑ってしまった。
長尾先生はほんとにタイヘンだと思います。
素人の私でさえわかりきっていることを、医師や看護師という国家資格保持者がゴジャゴチャ混乱させているのですから。
まあ、私は、親戚と疎遠な家族の一人っ子という立場で、両親同時期に要介護に突入してから8年以上、当事者として身に降りかかる火の粉を振り払うために日々学習し続けてきました。三鷹の木之下先生の言を借りれば「自分ごととしての」認知症であり、「自分事としての」看取りとして、かかわらずを得ない立場です。
お医者様や看護師さんがプロだと胸を張っても、彼らにとっては「他人事」、どこか冷めているのは当たり前、だから、ご自分の家族ならば飲ませないクスリを飲ませ、苦しいだけの医療行為も当然のごとく推奨する。それが、商売。
私たち一般市民が、賢くなるしか、家族を守り自分を守る手段は、無いのだと悟りました。
もっと早くこのことに気づきたかった。そうすれば、母を救えたと思います。といっても、特殊な性格のもう一人の家族がへばりついていたので、どうにもできなかったような気がします。そのもう一人の家族である父は、90歳になる今まで、抗認知症薬も向精神薬も睡眠薬も一切服用経験なく、100歳まで生きそうな勢いです。クスリから逃げるために、余計なクスリを飲ませないために、施設を移動してきました。

たとえ少量でも、脳に作用するクスリは絶対に飲ませてはいけない、これが、亡き母が身をもって私に教示してくれた結論です。

自傷他害の可能性が高くなった場合には考えます。しかし、誰かに何かを要求しなくても、時間になれば常に温かい食事と暖かい寝床があたりまえに提供される、自分はここで生きていて良いのだ、という安心があれば、ヒトは、自傷他害には及ばない、と、私は思います。
温かい食事と暖かい寝床、週2回の入浴と着替え、部屋のそうじ、週1回のシーツ交換、お天気よい日には散歩、そのうちいつか、食事も水も飲み込むことができなくなる。
それでよいのです。
90歳を越えた父はもともと勘違い・思い込みの強い性格ですから記憶の錯誤は甚だしいです。まだ自分の名前を書けますけれど、そのうち自分が誰なのかわからなくなり、私のことも、どなたさんやったかな?と言うかもしれません。それでよいのです。

食べれるうちは食べて、そのうち誤嚥性と思われる発熱が頻繁になり、解熱剤も抗生物質も効かなくなるのでしょう。そして食べれなくなり、やせ細って動けなくなり呼吸が止まる。
ニンゲンとして大嫌いな父ですが、抗認知症薬も向精神薬も睡眠薬も一切服用経験なく、幸せな人生を終えてほしいです。それが、父のために生きた母への供養です。

Posted by 匿名 at 2017年05月01日 01:35 | 返信

「抗がん剤が効く人、効かない人」を購読させて頂きました。
私は「食べること」「排泄すること」「生きること」が守るべき人間の尊厳だと思い両親の介護をしておりました。
移動して転倒され、何人かの利用者さんが亡くなられましたので、生きる為に移動することはやめさせて(私の父親も転倒して骨折し手術したことが2回あります)とにかく、寝たきりになって生きていて欲しいと思い、そのように介護してきました。
しかし先生のこの著書の中には、守るべき人間の尊厳として「食べること」「排泄すること」「移動すること」の3つがあげられているのを拝読させて頂き、私の介護は間違っていたのだろうかと思いました。
言われてみれば、それは当然であると思いますが、もしものことがあっては怖いし悩むところです。
とにかく、一つの気づきをさせて頂き感謝しております。
大きな宿題を頂き、今後のことを考えていきたいと思います。

Posted by hiroshi at 2017年05月01日 05:01 | 返信

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