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DNAR指示と現場の混乱

2017年05月09日(火)

「心肺停止しても蘇生不要」という事前指示(DNAR)の法的担保を望む声がある。
一方、DNAR指示をめぐる救急現場の誤解と混乱も報告されている。
大切なことは、医学会だけで決めるのではなく、市民の声に耳を傾けることだろう。
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5月7日   朝日新聞投書欄 「終末期の事前指示書を制度に」→こちら

4月27日  Medical Tribune  「DNAR指示の解釈と臨床応用で現場が混乱」→こちら


前者は患者の希望。
後者は医者の立場。

両者の意見がどこでどのように違っているのか。
両者が同じテーブルについてよく話し合い、良い形を目指すべきだ。

しかし時代が変わっても、「ガイドラインはエライ医者だけで造るもの」
という意識が抜けないので、何年たっても両者の意見は平行線のままだ。

「朝まで生テレビ」で、喧々諤々の議論をすればいいのに。
それはしないのが、エライお医者さんたち。

大切なことは丸尾さんが言うように、
両者がフラットに「まじくる」こと。

しかしそれができない医療界なので、いつまでたっても終末期医療の議論は停滞し
医療否定本が売れ続ける、という循環が、どうやら今年も続きそうだ・・・


PS)

今日は、九州から見学に来られた医師に朝9時~夜9時前まで
12時間ビッタリ教えていたので、自分の時間はまさにセロだった。

末期がん、神経難病、認知症、施設在宅、そして新規症例3例、
午前診、午後診、白熱教室、産業医出務など目が回ったのでは。

しかしその医師が、どこかひとつでも私のいいところを次世代に
伝えてくれればそれでいい、のでイッツマイプレジャーの精神だ。

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この記事へのコメント

DANR指示と現場の混乱 ・・・・・・・ を読んで

医師と患者、それぞれ立場と背負っている
ものが違うとはいえ ・・・・・、 “医師の立場”
と “患者の希望” が導き出す、ガイドライン
〔標準治療〕が一致しないことは不幸なこと
と思います。

それにしても、「ガイドラインはエライ医師
だけで造るもの」 という意識のエライ医師は
本当にエライのでしょうか ???

いくら実績があって、頭が良くても、絶対に
過ちを犯さない人間ているのでしょうか?

今回のブログを読んで、フィールドは異なり
ますが、天下の東芝が危機的な状況に陥って
いることをどうしても思い出してしまいます。

天下の東芝の危機の原因は複数の要素が複雑
に絡み合ってのこととは思いますが、最大の
要因は社長がエラクなり過ぎて、部下が意見
を言えるような雰囲気ではなくなったことで
はないか? と感じています。

絶対に “誤謬:ごびゅう” を起こさないスー
パーマンなんて存在しないと思っています。

なので ・・・・・、“「ガイドラインはエライ医師
だけで造るもの」という意識が抜けない” と
いうところまでは世の常として理解できるので
すが、それを容認し続けている医療界は、ガラ
パゴス化しているのではないでしょうか???

Posted by 小林 文夫 at 2017年05月10日 01:03 | 返信

DANR指示と現場の混乱 ・・・・・・ を読んで 〔その②〕

高齢期に入り終末期に近づいて来たとき、
医療・介護・癒し(緩和)と看取りが混然
一体の形で必要となって来るように思い
ますが、それぞれの役割と限界を知る必
要があるように思っています。

そもそも医療も介護も、痛みや苦しみを
少しでも減じて、その人がその人らしい
生活を続けることの支援のためにあると
思うのに ・・・・・・・ 、
老いや死に到るプロセスに対して、医療は
無力であるのに ・・・・・・・ 、
医療がいつまでも過度に介入し続けること
が、現場に混乱と不幸を作り出しているの
ではないでしょうか ???

“患者の希望” と “医師の立場” が二律背反的
に論じられること自体がおかしなことと思い
ます。
医療も介護も “患者の希望” を支援し実現す
るためにあるものだと思っています。

なのに、医療も介護も、ビジネスの側面が大
きくなって、本来のあるべき姿から変容して
きているように思います。
医療が上から目線で施してやる! という意識
を見直して、“患者のために!” という本来の
僕(しもべ)の役割に立ち返った時、今現場で
起こっている多くの混乱と不幸は大幅に減じる
ように思えてなりません。

今風に言うならば ・・・・・ “患者ファースト” の
原点に立ち返って欲しいと願っています。

Posted by 小林 文夫 at 2017年05月10日 06:51 | 返信

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