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サ高住での孤独死

2017年05月11日(木)

サ高住での孤独死が大きく報じられている。→こちら
82歳の女性が死後4日経過して発見されたとのこと。
想定よりも介護度が高い入所者が多いと指摘している。
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国土交通省の担当者はこうコメントしている。
「想定と違い介護度の高い人が入居している」

新聞がこの事実を大きく報道していることに私は驚いている。

「ええ、サ高住って看取りまで行う場では無かったの?」と。

サ高住の課題については繰り返し書いてきたが、「なにをいまさら」という感じ。
端的に言って、良いサ高住と劣悪なサ高住がある。(まあ、なんでもそうだが)

しかし極端に劣悪なサ高住を、国は分かっていながら放置してきた。
見て見ぬフリをしてきた。

それはサ高住の監督官庁が厚労省と国交省の2つの省庁であるから。
省庁間の連携が難しいので躾けが無いまま育ってしまった子供の様。

大手新聞が大きく報じてはじめて「ええ、そうなの?」と反応する。(したフリ)
まあ、いつものことだろうが。

都市部ではまさに雨後のタケノコのようにサ高住が乱立して競合している
現状は、ずっと以前から周知の事実であるのになぜこのタイミングなのか?

特養、老健、グループホーム、老人ホーム、サ高住、
そしてお泊りデイ、小規模多機能、カンタキ、ロングショート・・・

そもそも介護施設に、こんなに沢山のカテゴリーが必要なのか?
ハード面だけを厳しく規制しても、介護の質を担保しなければなんの意味の無いのに。


仏造って、魂入れず。

そんな現状だが、今からでも遅くない。
サ高住はちゃんと見直したほうがいい。

どう見直すのか?

丸尾さん、鳥海さん、中矢さん、三好さんを審査員に。
そして若手の加藤さんや下河原さんにも加わってもらう。

本物のプロや市民目線のオンブズマンにしっかり監視してもらわないと
こうした問題は解決しない。

規制やマニュアルの見直しではなく、「良い介護とはなにか」と
問題の本質を見極めた抜本的改革、そして簡素化を図って欲しい。




PS)

下河原さんで思い出した。

明日は(今日は)、芦屋市医師会に呼んで頂き講演する。→ こちら

そして13日の土曜日は、私たちが主催する市民フォーラムだ。→こちら
キャパ650人に対して申し込みが600人強なので残席わずかに。

下河原さんのVR体験希望者は、今日明日中に申し込んで下さいね。
(VR体験は当日会場で抽選、当選者60名が体験できます)

今。15年間在宅で診た神経難病の患者さんの深夜のお看取りから帰宅した。
15年という重みをかみしめながら、思い出を振り返りながら、眠りにつく。

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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

色々な施設等について
施設従事者等による虐待もよく報じられています
施設従事者等による虐待を防止する方法は、ただひとつと考えています
施設全体が、虐待と反対方向にあるより良い介護をめざすことと思っています
虐待に向かっていくのは不適切な介護の積み重ねからです
今自分がしている介護をより良いものにするためにどうしたらいいかをチームで考えること、これだけで充分と思います
施設虐待について、より良い介護、ちょっとでも今より良い介護を考えていきましょう
このチームメンバーは多職種であり、多立場であります

Posted by Yolica at 2017年05月11日 08:05 | 返信

サ高住は孤独死を防止するために毎日の安否確認が、実施されているはずなのに。

Posted by 社会福祉士河本健二 at 2017年05月11日 08:17 | 返信

サ高住についてを調べた時に、
>サービス付き高齢者向け住宅は、居住の権利が保障された上で、サービスは選択制で利用する
>賃貸住宅と言えます(住まいとケアの別)
とありました。
長尾先生が抱いておられる憤慨は、法律的・制度的を熟知された上で、と思うので
私の意見とは、基準に隔たりが有るかも知れませんが、大抵の一般人が持つ印象として
聞いて頂ければ、有料老人ホームを選ばずに、サ高住を選択した方にとっては、
これがベスト、と思う選択を押し付けられる(与えられる)のを望むのではなく、住居の補償
があって、その上で、ケアについては、個人の意思尊重を基に、あくまでも本人次第、という
他者が介入できる余地(距離感)の違いではないか、と思うのです。
人によると思いますし、孤独死なさった方の中には、看取りをイメージした生活(契約)をした
方もおられるのかも知れませんが、他方では、日頃のケアを、お仕着せではなくて、程よく
適度に受けながら、イザという時には、孤独死も止む無し。後に手筈をして頂ければ、それで。
と思って入居なさった方もおられるかも知れません。
誰かが描いた、画一的な臨終ではなく、自分が思うままの生活を送りながら、自然なままに。
と思い選択した、サ高住生活 な方もいらしたかも知れません。
誰かに手を握って頂き、看送られるのが理想のように思えますが、必ずしも、敢えてそのように
なるための意思を貫くという、そうとは限らないようにも思いました。

Posted by 匿名 at 2017年05月11日 10:08 | 返信

良い介護の前に、良い介護が出来る環境作り、システムの確率、介護職員の処遇改善、経営者の介護理念の改善が必要かと思います。
良い介護が出来ている所は、その辺りがしっかりしていると思います。
介護は慈善事業ではありませんし、ビジネスでもあります。
その境界線があやふやな方が多い様に思います。
良い介護という言葉は嫌いです。
良い介護の定義が分かりません。良い介護を行うには、手間暇がかかります。人手もいります。お金もかかります。手作り=良いことと勘違いしてる世代もいます。はたしてそうでしょうか?
手間をかける=良いことそうでしょうか?
毎月イベントをしっかりする=良いこと?そうでしょうか?
不満ばかり書いてすみません。

Posted by たぁくん at 2017年05月12日 12:18 | 返信

昔と、申しましても戦後ですけど、「国民健康保険」に疑問を持って、なかなか健康保険診療をなさるのを躊躇なさった小児内科がいらっしゃいました。阪急芦屋から、たらたらっと芦屋川に沿って南に降りてJR芦屋駅の北側の芦屋川の東側、現在は崇信幼稚園跡公園の道路を挟んで東側でしたか、今はお店かマンションになってるかもしれません。宮本小児内科と仰っていました。健康保険が効かないので、母は赤ん坊の私を診て頂くのにお金が無くて、冷や冷やしました。だから、やっと健康保険で支払いができた時はうれしかったと申しておりました。今はご子息と思われる産婦人科が呉川町で開業なさっているとお伺いしました。幼稚園の時に海の近くに引っ越してきたので、野村先生と高安先生と宮代先生と、元軍医さんの耳鼻科のハザマ先生、歯医者さんは高橋先生にお世話になりました。今はすっかり代変わりなさってるでしょうね。
芦屋のお医者さんも随分先進的で、よい先生がいらっしゃるのですね。
もしかして芦屋市民病院の時の長尾先生のお知り合いのお医者様でしょうか。
私は宝塚に引っ越してきて43年になり、すっかり宝塚の生活に馴染んでいます。昨日は、用事がありまして、呉川町の講演会には参加できませんでしたけれども、懐かしいです。

Posted by 匿名 at 2017年05月12日 09:53 | 返信

私は不勉強でして、サ高住のことは良く知らないのですけれど、どこかで「サ高住は入居する時は安いように思えるけれど、要介護状態が悪くなって使うサービスが増えると、思ったより飛んでもなく高額の出費になる」と聞きました。そういうこともあって、サービスを使いたいけれど使わずに黙って亡くなられているのかも知れません。私もそういう風に死ぬ可能性が高いです。孤独死でも4日で見つかれば早いほうですからね。自宅で孤独死していれば半年以上、いな数年間見つからない可能性も大です。
サ高住のの存在価値ってそれくらいの事なのじゃないでしょうか?どうせ東京大学法学部出身のお偉い方が考えた代物でしょう。
こんな日本に住みたくない。でも逃げる国もない。東南アジアのどこの国の青年も同じ様に考えているかも(笑)。

Posted by 匿名 at 2017年05月13日 05:47 | 返信

「良い介護の前に、良い介護が出来る環境作り、システムの確率、介護職員の処遇改善、経営者の介護理念の改善が必要か。」
仰るそのとおりです! 私が言いたいのは「良い介護」といういい方より、本当は「より良い介護」⇒「ちょっとでも今よりましな介護」なのです。
介護とは現場で実際に直接する介助のみと考えていません。経営者の介護理念や環境つくり等も介護のうち。経営者も含めてみんなの考え方を「ちょっとでも今よりましな方法を考える」にしていくこと。「改善」と言うとなかなか難しいので、経営者に「今よりちょっとでもましにするにはどうするか」を常に考えてもらいたいのです。直接利用者に処遇する人も、「今よりちょっとでもましな」をめざすことの積み重ねだと考えます。
「より良い」>「ちょっとでもまし」を考えることが、虐待と逆方向に向いていくと考えます。しかし「ちょっとでもまし」という言葉を使うと語弊が出そうなので。「良い介護」という言葉を使いましたが、本当のところは経営者も含めて皆で、「より良い」をやっていきたいところなのです。経営者に「よりまし」をめざさせ、組織や環境の改善に繋げめることを含めて。

Yolica からたぁくんへの返信 at 2017年05月13日 09:00 | 返信

サ高住も元気なご老人を入所者に想定しているのなら、認知症の強い人や身体の悪い人などの重介護の人はお断りをすれば良いのに、受け入れています。
ご商売ですからね。

認知症フロアのあるサ高住をみましたが、軟禁というか監禁に相当すると思いました。
部屋に鍵はありませんが、エレベーターには暗証番号があり、認知のある方は下階のホールに行くことができません。
職員は、時間割通りに来て処理をしていくだけです。
粗相して気持ち悪くとも数時間は誰も顔さえ出してくれないのです。
施設を間違えたらもっとぼけるで、に納得しました。
あちらもご商売ですからね〜
部屋が埋まってナンボですからね〜

Posted by 匿名 at 2017年05月13日 11:52 | 返信

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