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医師の平均寿命は68歳~73歳?

2017年05月24日(水)

町医者には定年が無いが、何歳まで医者をするのか?
「医師の平均寿命は68歳~73歳」というデータを見た。 →こちら
あと10年位かもしれないが頑張って死ぬまで働こう。
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ちなみに、私の場合
まあ、もってあと10年かなあ・・・

だから・・・

だから何?

だから、誰か優しくして欲しい。



開業医の4人に1人がうつ状態 疲弊が顕著に…保団連調査

全国保険医団体連合会は「医師および歯科医師の精神状況についての意識調査」を行い、「4人に1人がうつ状態」など心身状態が明らかになった。同調査は10月6、7日の第22回保団連医療研究集会の全国共同調査として、福岡県保険医協会の財津吉和理事が発表した。以下、要旨を紹介する。

 

結果概要 

 昨春、福岡県保険医協会でも同様の調査を行ったが、期せずして、今回もほぼ同じ結果が得られた。8、435人中回収率が38・2%と良い成績だった。

 開業歴平均17・7年、無床診療所が92・4%、平均年齢58・4歳。1週間の平均労働時間43・7時間(医科と歯科でほとんど差がない)。65%が労働基準法の目安である週40時間をはるかに超えていた。60時間以上が8・8%もいた。

▼開業の直接の動機は「私生活の確保」、「専門性を生かす」、「経済的理由」が上位3位だった。▼在宅医療への取り組みは医科20・8%、歯科14・5%と多かった。


心身の具合

▼「現在、身体は疲れている」が82・4%。30%が「限界」を含め、かなり疲れている。さらに45%が何らかの程度で不眠症である。

▼今、ストレスに感じていることは、経営問題(歯科65・1%、医科38・3%)、従業員問題、家庭内の問題など、81・2%が何らかのストレスがある。

▼息抜きは何ですかとの問いには趣味、飲食・会食が多くあげられた。その場しのぎで何とかストレスを解消しているが、実際はかなり厳しく、積もり積もったストレスに押しつぶされそうだという悲鳴が聞こえてくる。(息抜きは86・8%でできているとは答えているが)。

▼自分の本来の性格(精神状況)は、うつ気質が23・4%(4人に1人弱がうつ)となり、異常にうつ気質の人が多い。

▼現在の精神状況は、うつ状態(27・3%)とさらに厳しい。うつに対して服薬している(26・7%)と、4人に1人がうつ状態であり、さらにそのうち4人に1人が何らかの服薬をしているという、異常な状態である。

▼相談相手は、約半数は配偶者。いないが16・2%、8・2%が精神科医等と答えており、すでに相当に重症である。


仕事、今後に関して

▼今の仕事に愛着は「ある」70・9%(医科75・7%、歯科64・8%)、「ない」21・8%(医科17・0%、歯科28・0%)、日頃からより打たれ強い歯科ですら、28・0%が愛着がないわけで、歯科のより厳しい現状を表している。

▼生まれ変われるとしたら、再び今の仕事を選ぶか、「はい」46・2%(医科58・9%、歯科29・7%)、「いいえ」24・4%(医科14・8%、歯科36・8%)は、現在および将来の医療状況の厳しさ(とりわけ歯科)を考えると躊躇せざるを得ない。。

▼「引退する年齢」は67・5歳(医師の平均寿命は68歳~73歳とされており、「体力が続く限り」45・5%を含めると、事実上ほとんどが死ぬまで働くと答えている)。

▼身内からの継承で開業したと答えた人が22・1%と意外に少ない。子女を継がせたいかとの問いには、59・6%がすべて本人の意志と能力に任せるが、もしも医師や歯科医師になってくれたら嬉しいと答えている。

▼今までの人生は84・3%が満足と、非常に高い満足度である。

▼保険医協会に何を期待するかでは、①医療制度の改善、②保険請求・審査対策、③情報提供・広報活動などがあげられた。



まとめ

 多くの開業医師および歯科医師がこの厳しい医療環境の下、心身のストレスでうつ状態になりながらも、けなげに耐え忍んで、日常診療に従事している姿がはっきり浮かび上がった。

 元来、我々医師や歯科医師は相当に我慢強い。しかし、もう我慢の限界で、何らかの国家的な施策が早急になされなければ、取り返しのつかない事態に陥るであろう。そうなれば国民全体にとっても、ゆゆしき一大事で、国民は不幸のドン底に叩き落されることになる。国民全体を巻き込んで、政府に対し、早急な医療政策の大転換を迫ろう! いわく、世界に冠たる国民皆保険制度を堅持し、健康保険証一枚で、国民が安心して十分な医療を受けられ、また、我々医師と歯科医師が余裕を持って、最良の医療を提供できるよう求める。

(福岡県保険医協会理事・財津吉和)


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この記事へのコメント

・・と、4人に1人がうつ状態であり、さらにそのうち4人に1人が何らかの服薬をしているという、異常な状態・・
これを読んだ直後は目が点になってぇえッ!!!と思ったけど、

4人に一人がうつ状態(と本人が言ってる)ってことは
100人医者がいるとそのうち25人は自分がうつ状態だと言っている。
で、そのうちの4人に一人がうつのクスリを飲んでいる・・・ってことは
100人医者がいるとすると、そのうち6.25人(25÷4)が、うつ病のクスリを飲んでいる。
%計算でやると医者のうち4人に一人が自称うつでその中で4人に一人が服薬だから、
1÷(4×4)=6.25% 数字は合ってる。

結論=日本の医者の6.25%がうつ病のクスリを飲んでいる。という事実!・・こわ~~

うつ薬飲みながら医者やってるお医者様、どうか一時休業してお医者様稼業を中断していただきたく。さもなくば、うつ薬飲んでるってことを公表すべきですよ。アブナイ危ない。

Posted by 匿名 at 2017年05月24日 03:16 | 返信

御互いにがんばりましよう。

Posted by 尾崎 友宏 at 2017年05月24日 05:40 | 返信

お医者さんたちが、相当に我慢強い人種である、というのは日々実感しています。
相当にポーカーフェイスで、相当なる取捨選択を秒単位で迫られ続けていると思います。
・・・そりゃあ寿命も縮まることと存じます。。。
しかし、すごく高い満足度でもありますね☆
命の恩人だと感謝される仕事でもあり、頭も良くて手先も器用で人柄も良くないとできません。
先生ありがとうございます☆
100歳以上でもご活躍される医師の先生もいらっしゃいます。長尾先生も長生きしてください。

Posted by 匿名希望でーす☆彡 at 2017年05月24日 03:00 | 返信

長尾先生 、主人の文章を紹介して頂きましてありがとうございました。
残念な事ではありますが、主人は古希を目前にした今年2月に急逝致しました。
今更ながら、医療者の抱えるストレスは主人を見ていても相当なものと思います。
医療者はどうあるべきか、患者にとって最善な医療は何か、自問自答を繰り返しておりました。
現在の医療体制の中、自分1人蟷螂の鎌を振り回しただけに過ぎなかったと、最期に書き記しておりました文章を見て悲しみが込み上げました。
この、愚直な医師の思いが徒労で終わらない医療体制になる事を願っております。

Posted by 財津吉和の妻 at 2017年05月29日 06:24 | 返信

長尾先生のお母様以上に、長尾先生を大事に思い愛していらっしゃった方はいないと存じます。
でも皆さん、長尾先生が元気でご活躍下さる事を心から願っていらっしゃる方ばかりだと推察申し上げます。

Posted by 匿名 at 2017年05月31日 11:43 | 返信

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