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無煙映画を探せ

2017年05月27日(土)

受動喫煙対策をめぐって永田町は真っ二つに割れているが、あのヘンな
国会議員サマのおかげで(?)、受動喫煙被害への関心が高まっている。
そんな中5月31日に発表される2016年無煙映画大賞をご紹介する。
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以下は、日本禁煙学会無煙映画審査担当の見上喜美江氏が
禁煙仲間のMLに投稿された記事から転載をさせて頂く。

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無煙映画を探せ


**2016年度 無煙映画大賞各賞と授賞理由**
 
<作品賞> 「シン・ゴジラ」 庵野秀明監督
 
 話題性も高く、集客力もある娯楽映画でありながら、誰が見ても福島以降の日本の権力者への警鐘として説得力のある深い内容で2016年を代表する作品です。
 
<主演女優賞>  高畑充希 「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」 三木康一郎監督
 
 職場では上司のパワハラまがいの言動に耐え、コンビニ頼りの生活をしていた女性が、家事全般なんでも得意で植物に詳しい青年と出会ったことで人生を自分のものにしていく主人公の姿を魅力的に演じました。
 
<主演男優賞>  菅田将暉 「セトウツミ」大森立嗣監督 「溺れるナイフ」山戸結希監督 
 
 「セトウツミ」では、気になる女子に声もかけられない内気な高校生を大阪弁で、「溺れるナイフ」では、神主の跡取りという神がかりな役をそれぞれ絶妙に演じました。
 
<監督賞>  影山あさ子監督 「高江 森が泣いている2」
 
 無煙映画賞の常連監督ですが、今の沖縄を決して忘れてはいけないという意味で今年も選びました。
 
<特別賞> 「FAKE」 森達也監督
 
  無煙映画賞では初めて無煙ではない映画の授賞です。理由は映画の中で監督が「禁煙宣言」をしているからです。 
 
<汚れた灰皿賞(モクモク賞)>
 
「ピンクとグレー」 G 行定勲監督 
 
「TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ」 G 宮藤官九郎監督 
 
「ぼくのおじさん」 G 山下敦弘監督  
 
「人生の約束」 G 石橋冠監督 
 
「俳優 亀岡拓次」 G 横浜聡子監督 
 
「後妻業の女」 PG12 鶴橋康夫監督 
 
以上を代表して、汚れた灰皿賞大賞は「ピンクとグレー」
 
*汚れた灰皿賞(モクモク賞)について
 
 こちらの賞も毎年同じような監督が入れ替わり入っています。
 
 タバコ会社をスポンサーとすることに何の恥も感じない、「タバコのどこが悪いの?」という昭和の発想から抜け切れていない年齢は若くても頭が古く固い監督たちでしょう。
 
 また、「お金をもらえるなら、仕方がない。」と割り切っている監督もいるのかもしれません。少なくとも「どうしてもタバコが演出上不可欠だった。」と言えるほどの秀作は一つもありませんでした。
 
 どの作品も結構宣伝に予算が付いていたようですが、それほど話題にもならず消えていってしまいました。
 


***2016年のまとめ***
 
<大物監督の作品は無煙が当たり前>
 
 喜ばしいことに対象作品が増え、各賞を選択することがだんだん困難になってきました。以下はどの作品も実は優劣が付けがたかった無煙の秀作です。
 
東陽一監督    「だれかの木琴」
 
君塚良一監督   「グッドモーニングショー」
 
大森立嗣監督   「セトウツミ」
 
黒沢清 監督   「クリーピー偽りの隣人」
 
岩井俊二 監督  「リップヴァンウィンクルの花嫁」 
 
阪本順治 監督  「団地」
 
堤幸彦 監督   「RANMARU」
 
本木克英 監督  「超高速 参勤交代」
 
水田伸生 監督  「あやしい彼女」
 

<少女コミック原作作品は ほとんどが無煙>
 
 かつて「NANA」の喫煙シーンが問題になった時代を考えると隔世の感があります。
 
「黒崎くんの言いなりになんてならない」
 
「オレンジ」
 
「オオカミ少女と黒王子」
 
「ちはやふる 上 下」
 
「高台家の人々」
 
「溺れるナイフ」
 
など。

 
<アニメ「君の名は。」と「この世界の片隅に」について>
 
 「君の名は。」と「この世界の片隅に」の2作品は、アニメなので無煙映画賞の対象ではありませんが、話題性と興行成績から2016年を語る上で外せません。そこで簡単にタバコの扱いについて触れておきます。
 
「君の名は。」は、タバコの面からは大変問題のある作品です。場面としては短いのですが、主人公の先輩の女性が喫煙し、なんと「(タバコを)止めていたんだけどね・・・。」と喫煙することを正当化するような言い訳を言います。彼女が手にしているのは、女性をターゲットにしたおしゃれなパッケージのタバコで、アニメですが銘柄がわかる映像です。あえて登場させたとしか考えられません。大変残念な場面でした。
 
 一方の「この世界の片隅に」は、時代が戦争中ということで主人公に別れを言いに来る兵士が喫煙します。このときに同席している主人公の義父に兵士がタバコを勧めますが、義父は断る仕草をします。この場面は大変現代的でいずれ訪れるであろう新しい時代を象徴しています。
 
 結論としては、タバコの扱いだけでなく内容的にも「この世界の片隅に」の方が2016年を代表する作品として評価したいと思います。
 
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このような視点で映画を観て欲しい。

なかには、あからさまにJTからお金をもらって役者が喫煙シーンを
演じているものもあり、日本におけるタバコ産業のしたたかさが見えます。

政府役人が、タバコ産業(JT)にバンバン天下りしているのは日本だけ。
映画やスポーツイベントにタバコ産業がスポンサーになっているのも異様。

「忖度」が流行語であるが、森友学園に限らず
・加計学園獣医学部
・国際医療福祉大学医学部→こちら
・全国各地の公立・私立大学への天下り
・受動喫煙対策
・医学会と製薬会社の関係
にも大きな、「忖度」が働いている。

3権分立が機能せず、
司法が政府に「忖度」している姿も異様そのもの。

日本はまさに「忖度国家」である。

まあ、こんな難しい話より、映画の話だね。

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