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詩織さんを応援します
2017年06月03日(土)
元TBS記者の準強姦疑惑と共謀罪の恐るべき接点
元TBS記者で「安倍晋三総理大臣をよく知るジャーナリスト」として、テレビ出演することも多かった山口敬之氏に暴行された上、不可解なかたちで山口氏の逮捕状が執行されなかったとして、今月29日、被害者の詩織さん(苗字は非公開)が会見を開いた。本件を最初に報じた週刊新潮によれば、山口氏の逮捕を止めさせたのは、中村格・警視庁刑事部長(当時)だという。そして中村氏の現在の役職は、警察庁組織犯罪対策部長。つまり、共謀罪摘発を統括する予定の役職だ。さらに、法律の専門家からは、共謀罪が今回の様な事件のもみ消しに使われる可能性もあると指摘されている。
◯逮捕直前で「上からの指示」
詩織さんが29日の会見で語ったところによると、2015年4月、当時TBSワシントン支局長であった山口氏と都内で飲食した際に意識を失い、詩織さんが気がつくとホテルで山口氏に性的暴行を加えられていたという。山口氏は報道を受け、自身のフェイスブックで「法に反することはしていない」と釈明しているが、意識がない相手に性行為を行うことは、準強姦罪となる。詩織さんは、ホテル従業員の証言や防犯カメラの記録映像、山口氏の体液などの証拠をそろえ、告発。警視庁高輪署は2015年6月に山口氏の逮捕状を取った。だが、高輪署の捜査官は山口氏を逮捕することはなかった。捜査官は、詩織さんに
「今、(山口氏が)目の前を通過していきましたが、上からの指示があり、逮捕することはできませんでした。私も捜査を離れます」
と電話してきたのだという。捜査は、高輪署から警視庁捜査1課に引きつがれ、書類送検はされたものの、東京地検は昨年7月に不起訴としてしまった。
◯人事案を手渡し、演説リハに同席-安倍政権と近すぎる山口氏
有力な証拠があり、逮捕寸前であったのに、なぜ、当時、警視庁刑事部長であった中村氏は山口氏逮捕を止めたのか。中村氏は報道陣に対し「捜査に一点の曇りもない」と主張。だが、意識のない詩織さんをホテルの自室に連れ込んだことや衣服を脱がしたこと、詩織さんが判断力の無い状況で性行為を行ったこと自体は、当の山口氏のメールからも明らかだ。捜査を中断し、逮捕すらさせないことは、やはり不可解なのである。
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以前から何度もこのブログで書いているが、
これが日本の警察と検察、そして官僚と官邸の実態である。
身内の犯罪はどんな手を使っても隠ぺい、もみ消すのが日常になっている。
警察も検察も決して正義の味方ではなく、権力者の指示にしか従わない。
詩織さんという女性は、警察がもみ消したので検察審査会にかけるという。
しかし検察審査会と言ってもこれまた身内でグルなので勝率は極めて低いかも。
北朝鮮の独裁と同じことが、森友、加計、そして日頃の警察・検察の犯罪で
繰り返されている現実は、自分の身にふりかからないと実感できないだろう。
それを不服であると言えば、共謀罪で逮捕される国になってしまったニッポン。
そんな国のなかで生きていることを自覚して、皆で変えることが後世への責務。
被害者ばかり何度も取り調べて、犯人は取り調べない。
モミ消しを、今度はデッチあげだと上塗りする。
なぜなら犯人の身内たちが、官邸、検察、警察官、だから。
犯人と近い官邸が上から圧力をかけて、検察に頼めば
もみ消すのが当たり前になっているという。
だから、詩織さんを応援したい。
彼女は勇気を出して顔を出して告発したのだ。
それにしてもなぜこんなもみ消しが常態化するのか。
それは、警察と検察を取り締まる組織や法律が無いからだ。
だから警察と検察は、犯罪をやりたい放題、の世界である。
三権分立がちゃんと機能するように国家システムを整備しないといけない。
そのためには共謀罪ではなく、警察と検察を取り締まる法律を作ることだ。
アメリカはトランプ大統領の入国禁止令を裁判所が「無効」としている。
これが近代国家の姿なのだが、日本はどこかの国と同じく、遅れている。
警察と検察を取り締まる法律を作ろうという政治家がいない中、
唯一頼りになる国民の味方は、テレビや新聞のメデイアである。
しかし読売新聞は、総理の御用新聞に落ちてしまったので気をつけないといけない。
前川・前次官の歌舞伎町通いを1面に書くのだから、3流週刊紙レベルまで落ちた。
大本営発表をくり繰り返しているが、
こんなふうにたいへんな事態になる。
検察官一人一人が「国家そのもの」で「神」とされる日本。
その奢りがこんな犯罪を生んでいるのだが詩織さんのように官邸が圧力をかける。
もうこれ以上は書かないほうがいいだろう。
やりたい放題、なんでもありの「忖度国家」だから。
しかしこうした政治家を選んでいるのは私たち自身なのだ。
ああ、情けない。
頑張れマスコミ。
頑張れ詩織さん。
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この記事へのコメント
詩織さんと言う方は、偉いなあと思います。私にはこのような勇気はありません。
TBSと言うと朝日テレビですか?安倍総理専属のジャーナリストなんているのですね。
薬を飲ませて、知らないうちに強姦とはひどいですね。
私は強姦はされたことはありませんけど、強姦されても訴えるとひどい目に合うと聞いています。
電車の中では、痴漢行為をしてなくても「この人痴漢です」と言いたてられたら、職場も失うのに、証拠があるのに、警察が証拠不十分で起訴もしないとは、天国と地獄くらい違いますね。
やっぱりジミン党とか安倍政権に近いとずるい人が勝つのですね。
日本は、いつまで経っても、一党独裁の国なのでしょうか?
Posted by 匿名 at 2017年06月04日 06:10 | 返信
マイナンバー法案を通してしまった時から、日本は役人が庶民を管理監視する国家に向けて走り出したのだ。「グル」が国民を番号付けて家畜化する国になっていく。
心ある法律家って、いないのかな。
司法試験も税理士試験も易しくして法律家と税理士をたくさん作って、
結果、仕事が足りない。
結果、立法側(国会)が仕事を作って与えてやる。成年後見人みたいな仕事を。
結果、法律家も立法側の役人=政府官僚に尻尾を振るって算段???
Posted by 匿名 at 2017年06月05日 02:17 | 返信
いろいろ考えたのですけど、アメリカ映画を観ても、日本でもそうなんでしょうけど、実際レイプされた時は、医療機関で女医さんの診察を受けて、犯人の体液とか証拠が付着していれば、確実に裁判で勝利するそうです。
それで皆訴えるを控えるのです。
今日のテレビでは電車の中の痴漢騒ぎで、男性も困っているそうです。
なんとか、女性にも男性にも公平に良いアイデアはありませんでしょうか?
Posted by 匿名 at 2017年06月07日 05:28 | 返信
先生のような社会的責任のある方がきちんと詩織さんを支持する旨を表明してくださってありがとうございます。
私も被害者でしかも被害を訴えられなかったので、彼女のシチュエーションはよくわかります。私の場合は被害にあったとき、精神的社会的にまだ子供で、自分が次にとるべき行動が全く分かりませんでした。しかも相手は狡猾な大人なので、その辺はうまく操作されて、訴えられないように心理的に抑圧されるわけです。言えないまま、私は追い詰められてPTSDになり、加害者が自分の仕事の関係者であったため、その分野での仕事ができなくなり、社会的に抹殺されました。しかも男性精神科医にセカンドレイプされました。
刑法では裁けませんでしたが、私は私を貶めた人間を決して許しません。
詩織さんは素晴らしい勇気をもっていて、そして賢いのです。応援します。イエスと言わない性行為はすべて犯罪です!男性の先生がこうやってしっかりレスポンスしてくださっている。嬉しかったです。皆無視するなと言いたいです。
Posted by 匿名 at 2017年06月08日 10:22 | 返信
【発売中のSAPIO 2017.8 小林よしのり氏】
山口敬之準強姦事件。この事件、逮捕状まで出ていたのだが、山口が北村慈に相談し、中村格が捜査に介入、逮捕状を取り下げ、事件を握り潰し。中村は、これが自分の指示だとあっさり認める。もっと上の者をかばっているからだろう。 (つづく)
https://mobile.twitter.com/KakioKueba/status/882295312299077632
今日、購入して内容を確認しました。
小林よしりん、ありがとう。
Posted by 権力(今回は、特に司法に刮目)の私物化は絶対に許さない。 at 2017年07月10日 09:27 | 返信
民事訴訟は起こせぬか?望まぬ性行為をされた、避妊具をつけずに行為をされたので、妊娠のリスクを負わされた。そのために、費やした時間と費用、精神的不安を賠償するように請求できないだろうか?
性行為があったのは確か、避妊なしでの性行為の同意がなかった以上、またはできない事を承知で性行為を行った以上、何らかの民事上の請求対象にならないだろうか?争点に挙がるのは、山口氏が自分は精子が弱いので妊娠する心配はなかったとのメール文。検証する価値はある。これが嘘なら、妊娠の可能性を知っていながら行為に及んだ事になる。
Posted by 顕正法師 at 2017年09月24日 01:01 | 返信
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