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東京ー大阪 新幹線か飛行機か

2017年06月04日(日)

この1週間に、東京と大阪を所用で4往復した。
うち3回は飛行機で1回は新幹線での往復だった。
さて、自分はどちらに軍配を上げる上げるのか?
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伊丹空港の搭乗カウンターの横に小さな本屋さんがある。
登場前に5分ほど暇な時間ができたので、立ち読みした。

自慢ではないが(自慢しているが)、私の「歩く本」がちゃんと並んでいた。
半年前もあることを確認していたが、今なおそこを占領していることに感動。

その横にこんなタイトルの本が並んでいたので、手に取った。

なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか


成るほど、今まさに、飛行機に乗ろうとしている俺は正しい選択をしているのか。
自分が今しようとしている行為を正当化してくれる本は読者には実にありがたい。

まあ、一流どころか5流であるが、いくら謙遜しても
現生では、リーダーを務めていることには間違いない。


そう言い聞かせながら、3日連続、伊丹ー羽田を往復してみた。実験である。
本当のことを言えば、そんな格好いい理由ではなく、経済的理由からだった。

いくら出張とはいえ東京大阪の新幹線代4万円(但しグリーン)は高いと感じてた。
いつもじゃらんの予約サイトには飛行機とホテル付きの安いプランが表示されている。

そこで、今回、ずっと気になっていたパックに申し込んでみた。
新幹線で自由に往復するのと、飛行機で往復することの違いはなんなのか?

飛行機での往復をしてみたが、少し安いということは制約が多いことだった。
いったんプランを確定したら一切変更はできず変更すれば全部チャラになる。

つまり、安さと引き換えにリスクを負うとことだ。
まあ、なんの世界でもそうだろうし、当たり前か。

しかし本当のことだが、
・飛行機は平気でよく遅れる、20分程度の遅刻は結構ある。
・パックツアーは座席の条件が悪く、席が選べても後ろ側か中央部しかない時がある。
・横が大柄な人でパソコンも開くこともできず、硬直したまま45分間を過ごす事も。
・CAさんが荷物の置き場所(座席の奥に入れるだけだが)に口うるさくてわびしい。
・急いでいる時に限って、羽田空港からのアクセスが総じて悪い。
など、飛行機での移動の居心地は極めて悪い。

機内では、東京大阪間では、まったく仕事はできない。
一方、新幹線なら東京大阪間で、原稿は3本も書ける。

東京大阪間の移動についてあらためて実地検証したが、その結果を発表する。

空港までの移動時間や空港での待ち時間や遅れなど、すべてを総合すると
やはり新幹線のほうが快適で、ストレスが少ない。

でも価格を比較すると、新幹線のほうが割高だ。
だからみんな飛行機に乗るのか。

表面的な金額だけを優先するなら比べる必要もない。
しかし総合的にどちらを選ぶのかという命題である。

まずは飛行機とホテルパックの、「変更不可」について。

私のように急変に応じて帰阪しなければならない人種において変更不可は辛い。
過去に何度かあったが、変更した時は、新たに正規切符を買うので高額になる。

羽田空港で手荷物検査の締め切りに1分遅れた(14分前)ために搭乗拒否のことも。
「一切変不可」という規則は在宅医療に従事している者には拷問のようなストレスだ。

「ストレス」が一番大切なことに、気がついた。
お金や時間より、ストレスを優先させるべきだ。

結局・・・

格安飛行機プランは、棚なる「移動」と捉えているものであり、
新幹線は、2時間半の移動時間を「仕事タイム」として使える。

つまり新幹線に乗るということは2時間半という「自由時間」を
高い値段で買っていることに他ならないことを、改めて確認した。

これは、マッサージや安いエステの施行時間と似ている。
つまり新幹線は、セルフエステ(自分に金を払う)の対価を払うこと。

それが、この1週間の結論である。

では、空港で見つけた本をのamzonnの書評は間違っているのか?
以下Amzonnの書評の最初に3をつけている人のコメントを引用。

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「なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか」ということについて、274ページにわたって、議論している本ではない。表題は本書の一節である。ページ数にして3ページほどである。本書で取り上げている数多くのテーマの中で、一番キャッチーなものをタイトルにしたという、よくある企画である。
で、表題のココロだが、「飛行機に乗ると、雲の上に突き抜けた時に非日常感を味わうことができ、それが新しいアイデア創出に繋がる」ということだそうである。

えっ、それだけ!!?

一般に新幹線の方が、飛行機よりも利用する手間が少ない。そんなエグゼクティブのフィーリングのために、秘書など周りのスタッフの仕事を増やしているのが、”一流”だとは私には思えない。”エグゼクティブ”と”一流”は同じではないことが、このことから逆説的にわかる。

それに、タレントさんの中にもよく、「首都高の渋滞で生出演に間に合いませんでした」「天候不良で飛行機が飛びませんでした」という言い訳を平然とする人がいるが、ビジネスで「打ち合わせに遅れました」という事態は致命的である。新幹線を使えばそのような心配は不要である。そういう人は”一流”ではないと私は思うが、なぜ飛行機での移動にこだわるのか、本書で伺い知ることはできない。 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

たしかに。
そのとおり、遅れたこともあった。

でも少し著者の肩を持つならば・・・

実は、今日は、ここから(メルマガでなないけど、最後まで読んでもらえるかなあ)。


>「飛行機に乗ると、雲の上に突き抜けた時に非日常感を味わうことができ、
>それが新しいアイデア創出に繋がる」

という記述はまさにその通り、のことがある(運が良ければだが)。

実は私はそのために、執筆時間もストレスも犠牲にして、飛行機を選んでみた。
それも多分にあった。

そのためには、

伊丹から羽田に行く時は、E席に
羽田から伊丹に帰る時は、A席を、空いていれば自分で指定するようにした。

すると右手に富士山が見事に見える(こともあるし、雲の下でまったく見えないこともある)
霧の摩周湖ではないが、普段の行いが良ければ見事な富士山が遥か2万mから見下ろせる!

それどころか、天気が良ければ、日本アルプスから能登半島まで富士山と同時に一望できる。
しかも、JALでもANAでも、スペシャルチャンネルであの懐かしの名曲を堪能しながら。

でも雲だらけで下が見え無いことも、音楽の装置が壊れていることもある。

運が良ければ、この絶景にこの音楽。
これ以上の至福は無く、脳みそは精一杯インスパイアされる、されることも。

この遊覧飛行が堪能できるのならば、見物代としては安いものかもしれない。
ただただライト兄弟に感謝し、この時代に生かせて頂いている神様にも感謝。

但し、その僥倖に恵まれる確率を聞かれたならば、私の場合は3分の1くらいかなあ。
結局、原稿執筆というアウトプットに使うのか、インスパイアというインプットに費やすのか。

そう言ったほうが正しいのかも。
おまけに言うなら私の場合、両親の墓が離着陸地点の50mのとことにあるという事情もある。

なにを言っているのか分からなくなった。

結局、諸般の事情で今後は東京大阪間は従来通り、新幹線にすることを改めて決心した。
こ結論が分かっているしょーむない決心をするために、わざわざ飛行機プランを試した。

飛行機は悪天候などで時々、ものすごくルートを変更することがある。
そんな時はまた格別で、地図とになめっこしながら、窓に額をつけたまま釘ずけになる。

まるで小学生のようだが、仕方がない。

筆舌に尽くしがたい凄い光景に、遭遇することがある。
でもどれだけ感動しても写真は絶対に撮らない主義だ。

なぜなら、

写真を撮った瞬間から、その光景は「永遠の過去」として封印されるからだ。
それよりも自分の脳細胞のなかに、「勝手なリアル」として勝手に刻みたい。

嘘をついた。

永遠の幻でもいい、と我を忘れる瞬間があるか無いか、ということ。

万一落ちて死ぬかもという刹那さと引き換えに、絶景を楽しむ幸運。
それを目的とするならばファーストクラスだろうがあまりに不経済。

ここいらが、新幹線と飛行機の一違いかもしれない。

また新幹線に戻る。
浮気して、ゴメン。



















 



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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

新幹線大好きです!

地下鉄並みに数分おきにやってきて、事故がなく、何より時間が正確です。
飛行機は滑走路を爆走する間が快感ですが、簡単に遅れます。
以前、飛行機で旅行した時、なんかの都合とかで遅れ、予定していたバスに乗れず、
その後のプランがぐだぐだいなりました。
都合で出発空港に引き返すことがあるとか、ありえへん!

新幹線から富士山がきれいに見えたときはとても得した気持ちになります。
乗る新幹線を決めないとダメですが、JR東海のツアーで行くと、安いときは2万円台で
往復新幹線付の宿泊があります。
時間帯によってプラス1000円でグリーンに乗れるプランもあります。
一度グリーンに乗ると普通席には戻れませんね。

この夏も東京ドームの巨人阪神戦を見るために大阪から新幹線に乗って行ってきまーす!
(東京ドームホテル宿泊、往復新幹線グリーン、二人でごっきゅっぱです)

メルマガも始められてますます多忙になられるのではないですか?
ご自身の健康にも気を付けて下さいね。

Posted by 竹山 at 2017年06月04日 11:56 | 返信

新幹線も、離陸してしまうのではないかと思う速度で走りますよね。
私は断然、新幹線派です。グリーン車じゃないけど。

Posted by ゆま at 2017年06月04日 08:16 | 返信

伊丹-羽田間では高度はせいぜい8千mです。沖縄か北海道に行くときでないと2万mにはならないと思いますが。長尾先生だけにおつたえするもので投稿ではありません。

Posted by キーヤン at 2017年06月05日 08:52 | 返信

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