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「認知症への向精神薬投与は死亡率を高めない」という報告
2017年06月28日(水)
認知症高齢者によく用いられる向精神薬は死亡率の上昇と関連すると、いわれてきた。
しかしそうでは無い、という報告が、梁先生のFBで紹介されていた。
男性と女性で差があることが意味深な感じもするが。
しかしそうでは無い、という報告が、梁先生のFBで紹介されていた。
男性と女性で差があることが意味深な感じもするが。
以下、梁先生のFBからの転載。
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認知症者への向精神薬投与は死亡率を高めないという報告です。
従来と真逆です。
コウノメソッド→さじ加減で向精神病薬を注意深く処方すれば大丈夫
ということのひとつの証左になりそうです
認知症高齢者によく用いられる向精神薬は、死亡率の上昇と関連しているといわれている。
スウェーデン・ウメオ大学のJon Brannstrom氏らは、認知症高齢者における抗精神病薬、
抗うつ薬、ベンゾジアゼピンの使用と2年間の死亡率との関連を分析し、性差に関する調査を行った。
主な結果は以下のとおり。
・すべての集団からのデータを含む完全に調整されたモデルでは、ベースラインの
向精神薬使用と2年間の死亡率の増加は関連していなかった。
・有意な性差は、抗うつ薬使用に関連する死亡率で認められ、男性では保護的であったが
(ハザード比[HR]:0.61、95%信頼区間[CI]:0.40~0.92)、
女性ではそうではなかった(HR:1.09、95%CI:0.87~1.38)。
・性別による作用は、ベンゾジアゼピン使用の分析において有意であり、
女性よりも男性で死亡リスクが高かった。
著者らは「認知症高齢者におけるベースライン時の向精神薬の継続的使用は、
複数の交絡因子で調整した分析において、死亡率の増加と関連が認められなかった。
抗うつ薬およびベンゾジアゼピンの使用に関連する死亡リスクに性差が認められ、
性別の影響についてさらに調査する必要がある」としている。
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この記事へのコメント
コウノメソッドは家族介護を前提としています。
一方、認知症BPSDは、より身近な存在 ≒ 家族 に対して強く現出する、と言われています。長尾ブログにも登場した杉山医師も「より身近な者に対して認知症の症状がより強く出る」と書いておられます。
http://www.alzheimer.or.jp/?page_id=2228
にもかかわらず、なぜ、家族介護にこだわるのかな、と疑問に思います。
日本の高齢者は、家族に対する支配欲が非常に強いです。年寄りは崇敬されるべきだという残像を信じている。
私の父は介護施設で生活していますが、施設ではとても紳士です。けれども私が面会に行って、父と二人きりになると、私に対して命令口調で文句ばかり言って何が気に入らないのかものすごく不機嫌です。そこへ職員さんが来るとガラリと柔和な表情に変わる。
私は施設職員さんに、父は私に対しては、わけわからず文句タラタラで怒ってばかりいる、と言うと、「でも私たち職員には好い人だから、それでいいじゃありませんか? 施設で生活できるのですから。」と言われました。
そうなのです。そのとおりです。
父が施設で生活できるから、私は救われているのです。
父も救われているのです、認知症薬も向精神薬も睡眠薬も、一度も服用せずに施設で3食食べておやつも食べて風呂にも入ってボランティアと折り紙もしている、それでいいんですよ。
父が自宅に居たら、こうはいかない。私は面倒見切れずクスリで父を抑え込もうとするでしょう。
家族が介護するから、BPSDがより強く現出するのではないでしょうか?
他人が介護するから、本人の取り繕い本能と社会性が、本人の自制心を引き出すのではないでしょうか?
家族が介護しないメリットに、もっと目を向けるべきだと思います。
Posted by 匿名 at 2017年06月28日 02:43 | 返信
匿名さんの仰る事を痛感しています。
厚生省が「家族介護」を強要しています。
介護殺人も多発しています。
ケアマネジャーの勉強会でも「認知症の妻の介護をどうケアプランを作るか」というテーマでしたが、正解は「病気のご主人が認知症の妻を在宅介護する」と言うのが「唯一の正解」と言うセミナーで、驚きました。そう決めつけいる講師は、自分は在宅介護は全くした事のない人なんです。
家族介護はできる人は条件があると思います。介護できる健康な家族、それも複数人数の介護できる家族が必要です。
利用者を説得して、できるだけデイサービスや、ショートステイを利用できる。
介護する家族が医師とか弁護士とか重要な職業を持たない。
介護する家族のプライバシーが保てる。
私の場合、野良猫を7匹避妊手術して(費用は全額で22万円余り)エサをやっていることを、初めから終わりまで非難したヘルパーがいました。何故攻撃するのかと思ったら、「私のお父さんは血統書つきの犬のブリーダーをしている。だからノラネコにエサをやって、安上がりにペットにしている人をみるとホント、腹立つ!」と言っていました。
ノラネコを避妊手術して餌をやることは自治会の理事も、やっていることですし、市役所の方針なのです。
とにかく家族殺人は確かに多発しています。
病気の家族を殺したら「死刑にならないが、情状酌量で数年の刑期で出所して、軽蔑されながら余生を送る」事になります。厚労省にしてみれば、都合の良いことなのでしょう。
私が家族介護に忙しい時に、二度も「裁判員」になれとの命令が裁判所からきて、二度ともおことわりしました。
するとその後女性裁判官からお手紙が来て「あなたのようにりっぱに家族介護している方に、家族を殺した被疑者を裁いて欲しかったのに、残念です」との内容だったので驚きました。
私には「家族を殺した方」を裁く権利はありません。
私はパリサイ人(偽善者)にはなりたくありません。
Posted by 匿名 at 2017年06月29日 06:45 | 返信
それにしても、何故コウノメソッドを批判なさるのか、笑ってしまいます。
河野和彦先生は、(投薬の効果と副作用が、刻刻と如実に分かるというので家族介護を奨励していらっしゃいます。でも施設介護を否定していらっしゃるわけでも無いと思います。
長尾先生も「在宅医会」の理事か何かしていらっしゃる割りに、「国流介護学院」を主宰して施設介護士さんを教育していらっしゃいます。
別の施設を否定しているわけでもないと思います。
コウノメソッドについては特に抗認知症薬の副作用の惨さを摘発して、より的確な薬と的確な量を研究していらっしゃるのですから、「家族介護を奨励しているから」変なお医者さんだと決めつけるのは笑ってします。
貴方は、いろいろ調べて、良い薬を適量投与してくれる良い施設を見つけてお父様を入居させていらっしゃるのですから、良いと思います。
自民党の女性政治家を顧問にして「薬の適量を訴える運動」をしていらっしゃるところが癇に障るのでしょうか(笑)?
Posted by 匿名 at 2017年07月01日 04:53 | 返信
2017年07月01日 04:53投稿の匿名さんへ 2017年06月28日 02:43の匿名より。
あなた様のコメントは、コウノメソッドに言及した私のコメントへのご批判と読み取りました。
誤解もありますので少々補足させてください。
何年も前のことですが、私はコウノメソッドを信頼して、親を、何とかしてコウノメソッド実践医に診察してもらいたいと腐心しました。
今は、「認知症と呼ばれている症状に投薬で対処したいのであれば」・・・コウノメソッドが第一選択肢となる、と思います。
2017年06月28日 02:43に投稿した私のコメントの真意は、
本人を取り巻く周囲の人間関係や生活環境を変えることによって、私の父のように、
認知症薬も精神薬も睡眠薬も一切必要なく生活できるケースが、
本当はもっとたくさんあるのではないのか、
にもかかわらず、
BPSDが容易に出やすい家族介護を推奨するのはいかがなものか、
たとえ微量であろうとも「投薬ありき」を大前提とした「治療」に、強い疑問を感じている、
という内容であります。
長尾先生も、2017年05月26日(金)のブログ記事「親の認知症が不安な子供へ」 回答 第5段落冒頭にて、
「認知症の人に占める薬剤の役割は5%以下である」と述べておられます。
また、本人と密な関係にある家族でなければクスリの微妙な匙加減ができない、
だから、家族にクスリの増減を任せる、というのも、医師としての逃げであると考えます。
家族がクスリの増減に意見表明をすることは大いに推奨されるべきです。
しかし、家族でなければできない治療であるから家族介護を大前提とする、というお立場は、
高齢者介護を取り巻く悲劇を助長するに他なりません。
なお、長尾ドクターのご尽力には常に感謝申し上げております。
この数年、高齢者医療を取り巻く環境が徐々に(私が良いと感じる方向へ)好転してきている現実を肌で感じております。
現在の医療を俯瞰するならば、大病院信仰と習慣化した多薬剤大量投与に立ち向かうだけでも大変なことであります。
長尾先生のご苦労は計り知れません。
人は皆、多様な環境で多様な人生を生きています。
認知症と言われる症状の何%が医療の対象であるのか、
認知症と言われる症状に対して医療に何ができるのか、
認知症薬を含めて脳に作用する薬が、何故、現在のように多用されるようになったのか、
医療面だけでなく社会的文化的な側面からもじっくり考えなおす必要があると思います。
私(たち)が、これから 「行く道」 ですから。
Posted by 匿名 at 2017年07月01日 06:05 | 返信
コメントの内容がよくわかりました。
私も母を「河野メソッド実践医」の方に診て貰いたかったのですけど、「午前中に来院してくれないと
診ることはできない。私には私の近所の患者が既に、大勢いるのです」と言われて母を連れて行く気力もでませんでした。
名古屋の、河野先生のところに行かなければいけないのでしょうね。
Posted by 匿名 at 2017年07月02日 05:37 | 返信
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