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遠隔死亡診断 今年度内に導入

2017年07月03日(月)

遠隔死亡診断が今年度内に導入されるという。
もちろん賛否両論であろう。
私は、無医離島などの特区に限定すべきだと思う。
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 こうした現状を改善する運用の流れは、自宅療養する患者宅などを看護師が訪問し、心停止や呼吸の停止、瞳孔の開きを間隔をおいて2回確認。外傷の有無なども観察し、スマートフォンやタブレット端末で遺体の写真などとともに医師に送る。医師は「死亡」と確認すれば、看護師に死亡診断書の代筆を指示し、医師はテレビ電話などを通じて遺族に口頭で説明する。

代筆を指示できるのは、患者が死亡する2週間以内に診療していた医師。当直業務中などですぐに対応できないなど、到着までに12時間以上かかる場合を想定する。ほかに生前にICT(情報通信技術)を活用した死亡診断に患者と家族が同意している▽死期が予測されている▽診察した病気以外での死亡の場合は警察に届ける――などを条件とする。
 

@@@@@@@@@@@@@@@

以上の条件は間違っていると思う。

そうではなく、人口300人の新潟県粟島のような無医離島でかつ
島内に看護師が住んでいる場合に限定しないといけない。

つまり特区限定に。

しかし特区というと今は、加計学園のこともあるので
何かと誤解されるだろうし、まったくややこしい時期に出た話だと思う。


人口減少社会。

病院も医者も地区が、これから増える。
同時に多死社会が進行する。

看取りのためだけにじ自衛隊のヘリを使い、
その後、荒波で遺体を島に返す船が出せない。

そんな場合に限った話であり、現在行われている
遠隔診療や医師法20条の但し書きに沿った看取りに限定すべきだ。

スマホを医療に活用するのは当たり前。
現行法をその時代にあわせて解釈するというだけの話である。

都市部ではあり得ない話。


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この記事へのコメント

うちのばあちゃんの話です

97歳で今年の3月に自宅で ほんとに 穏やかに旅立ちました
山と川に囲まれた長野の ど田舎に住んでいました 裏山を歩くと あちらこちらに荒れ果ててしまった空き家があります 幼い頃、畑で 取り放題だったトマト、きゅうり、スイカ、とうもろこし、かぼちゃ…などなど、もう跡形もあなく 荒れ放題です

ばあちゃんが ほんとに介護が必要になったのは 10年くらい前、
心不全、大腿骨骨頭骨折…
山から下りて、松本や安曇野の病院への入退院を繰り返していました
救急搬送しても 間に合わない方もたくさんいるようです

何のために病院へ行くのか…
3年前くらいから 「もう入院はしない」とおうちで過ごすことを決めました
ほんとに大丈夫なのかと心配していたら
主治医の先生-クリニックの先生が ばあちゃんに在宅看取りを勧めたようです
「わしが 看取るで…」といつも おっしゃってくださってたようです
だけど…
訪問看護もヘルパーさんも 村にはないんです
お風呂だけ 半日デイサービスとして迎えに来てくれていました

ほんとに 地域に格差があり すべて 同じ法律ではいかないですね

たいへんお世話になった主治医の先生は 84歳だそうです
感謝、申し上げます

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2017年07月04日 10:49 | 返信

遠隔死亡診断について

まだまだ課題は多いと感じます

大きな病院から在宅療養になる場合
明らかに まもなくお迎えがくるであろうという方に在宅医に繋げず 帰ってくる方がいらっしゃいます

理由は…
在宅看取りは 無理でしょう…という大きな病院での判断です

もちろん タイミングを見計らって 大きな病院へ再入院ということをさせていただいていますが
残念なことに 突然 お亡くなりになることだってあります
大きな病院が 死亡確認のために ご自宅に来てくださる体制は この地域ではありません

この後、何が起きるのか……

そうなんです
警察が入り、残された方々は ズタズタな気持ちになるんです
この時に
いつも 訪問している看護師が 主治医と連絡をとって 死亡確認→死亡診断書が書くことができたら
このような 深い悲しみにならなくて済むと思ってしまいます

傲慢な考え方なのかもしれません

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2017年07月04日 10:55 | 返信

看護師さんの社会的地位も、上がって来て、良かったと思います。
でもテレビで、広島かどこかの離れ小島で、3人の看護師さんがパソコンやテレビで遠隔操作で、広島市内在住の医師の指示で診断してもらって、患者さんの治療をしていらっしゃった映像を拝見しました。
でもその看護師さん達も既にご高齢で、三人とも直ぐに退職して広島に戻るという事でした。
僻地の医療は、保険診療でも大変だなあと思いました。
私の祖母も、明治生まれの看護婦でした。徳島の吉野川の上流で生まれて、鳴門の看護学校を出て、大阪の赤十字病院で働いて、その後神戸の結核専門の病院で働いて、看護婦仲間の兄と結婚しました。
1970年頃に亡くなりました。
今の看護師さん達の活躍を見たら、驚くでしょう。
日本の看護師さんの社会的役割も、どんどん、アメリカやヨーロッパ並みに上がってくると思います。

Posted by 大谷佳子 at 2017年07月05日 03:06 | 返信

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