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公立豊岡病院とコウノトリの魅力
2017年07月15日(土)
今日は珍しく真面目に、糖尿病学の学術講演をさせて頂いた。
公立豊岡病院内の会場に、120名を超えるスタッフが集まっていた。
超満員の会場に感激しながら「太らない食べ方」の啓発を説いてきた。
公立豊岡病院内の会場に、120名を超えるスタッフが集まっていた。
超満員の会場に感激しながら「太らない食べ方」の啓発を説いてきた。
豊岡は在宅看取り率が25%で、日本一になった人口8万の町だ。
日本海に近く、美しい丸山川が流れる兵庫県北部の要である。
しかしここを訪れたのは、今回でたしか4回目か5回目。
同じ兵庫県内でも10年に1度くらいしかこ来ない所だ。
車や電車ではは阪神間から2時間半から3時間かかるので
昔から気になっていた飛行機で行ってみた。
但馬空港、別名コウノトリ空港がどんなとこなのか知りたかった。
この空港は、伊丹空港からの便が1日わずか2便ずつしかない小さな空港。
朝一番に伊丹→出雲→伊丹→但馬→伊丹→出雲→伊丹→但馬→伊丹。
36人乗りの飛行機(JAL)が、伊丹と出雲・但馬をピストン輸送だ。
滑走路が短かすぎるため、100人乗りの飛行機の離発着は無理なのだ。
だから羽田・但馬便を飛ばすには、滑走路を200m延ばす必要がある。
しかし空港が山の上にあり滑走路の向こうは残骸絶壁なので延長できない、とのこと。
但馬空港から離陸する時はブレーキをかけたままエンジンを吹かしてロケット離陸する。
伊丹空港からコウノトリ空港まで、離陸から着陸までわずか20分しかない。
ほんとうにあっという間。
離陸して伊丹の北部の実家の上空、尼崎のクリニックの上空など初めての飛行ルート。
機内は満席で子供が多い中。自分もまるで子供のようにま窓の外を眺めていた。
さて、豊岡市の在宅看取り率日本一の原因を現地調査した。
その結果、病院不足、医師不足の結果、そうなったことを改めて確認できた。
豊岡地区には3つのこう公立病院がある。
518床の公立豊岡病院
99床の日高医療センター(10:1と25:1病棟、常勤医は2人だけ)
55床の出石医療センター(地域包括ケア病棟あり)
の3つの病院を見学した。(合計822床)
現在、99床の日高病院の存続が議論されている。
眼科病床と訪問看護ステーションに再編されるかもしれない。
55床の出石医療センターの西岡院長先生と少し懇談させて頂いた。
阪神間での研修を終えてから30年以上この病院に奉職されている。
私よりも年上だが、週に2回の当直をこなし昨夜も寝ていないという。
総合診療そのものであり、こんな医師こそが現代の赤ひげだと思った。
518床の公立豊岡病院は、周産期医療センターも併設した高度急性期病院だ。
ダビンチも導入されているし阪神間の病院と変わらない高度医療が提供される。
ここは、ドクターヘリが日本一稼働していて、咋年は1900回出動した。
同様にドクターカー出動も2000回以上で、僻地医療をカバーしていた。
日本で2番目に古い病院で明治4年に開院した、当時は「豊岡県」であった。
ちなみに日本最古の病院は、札幌市立病院である。
出石医療センターは。特に摂食嚥下に力を入れていると感じた。
誤嚥性肺炎にならないためには、リハビリと口腔ケアが大切だ。
在宅看取り率日本一のヒントを垣間見た気がした。
しかし数少ない開業医の高齢化が激しく、見通しは不透明とのこと。
これは地方に共通した悩みだ。
豊富な観光資源をアピールして、地域活性化を図って欲しいと思った。
豊岡といえば、有名なものが沢山ある。
・カバン
・但馬牛(ここから神戸、淡路、松坂に行く)
・そして、コウノトリだ。
コウノトリは羽を広げると2mにもなる大きな鳥。
サギやツルと似ているが別もので、むしろペリカンのほうに近い。
気性は荒く、肉食系。
モグラなどの小動物をまるのみ丸のみすると。
肉眼ではオスとメスの区別がつかない。
しかし、つがいは仲がいい。
子供はわずか3~4ケ月で大人になり巣立つ。
成長が早く一匹狼的な、とても特徴的な鳥だ。
産卵は3~4ケで、オスも卵を温めるのに協力しイクメンだと。
大半は野生であるが、一部、羽の一部を取り飛べないようにして人工飼育している。
一時は絶滅したが、人工飼育で現在100羽まで回復した。
絶滅した理由は農薬汚染であり、人間が絶滅させ、回復した。
人間とは距離をおくし、敏感で常に人間を識別し観察している。
餌づけをしても、体に触れることはまづできない。
縄張りが1kmもあるため、豊岡市では100羽以上は増えないという。
朝鮮半島やロシアから飛来する渡り鳥である。
長距離飛行が可能でGPSを付けると、韓国から鹿児島県沖永良部島まで
2日半、東シナ海を不眠不休で飛び続けたという。(飛行機に当たり死去)
コウノトリは昔はたくさんいたが、ツルと間違えらていた時もあった。
しかし今や幸せを運ぶ縁起のいい鳥として大人気である割には知らない。
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この記事へのコメント
私は市民健診以外の検査はしていませんが、糖尿病や腎臓疾患の症状は無く尿にタンパクが出たことも無く、BMIは19~20、他人様からはスタイルが良いと言われます。もともと白いご飯を毎食しっかり食べる習慣が無くおかずをたくさん食べる家系です。
それでも、糖尿病や腎疾患は、ほんとに怖い病気だからそうなりたくないといつも思います。痩せ型糖尿病というのもあるそうです。ネットで調べても、痩せ型糖尿病についてはいまひとつよくわかりません。
いつか、先生のブログで取り上げていただけませんでしょうか?
Posted by 匿名 at 2017年07月16日 02:15 | 返信
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