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脳梗塞が治せる時代に

2017年07月21日(金)

昨夜は西宮で「Storoke救急疾患勉強会」だった。
脳卒中の救急搬送と脳梗塞の最新治療の勉強会だ。
兵庫医大脳外科の吉村紳一教授の話しに感動した。
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脳梗塞が増えている。
年間117万人の脳卒中患者があるが、脳梗塞が92万人。

2025年には年間200~300万人の脳卒中患者が発生すると予想されている。
寝たきり防止の第一は、脳梗塞の予防と早期対応である。

脳卒中の7割以上が脳梗塞。
しかし30分以内にカテーテルによる血栓回収療法ができれば救命率は高まる。

NNT=1人の患者の命を救うために行う医療行為の人数
この値が少ないほど、その治療を行う意味がある。

心臓カテーテルのNNTは、45
tPA治療は、8
そして血栓回収療法は、なんと、2.6である。

tPAの開通率は5%に留まる。
ただし発症後4.5じ時間までが適応。

脳卒中の救急対応は
トリップ(tPA点滴)
シップ(高次搬送)
リトリーブ(血栓吸引)が原則となる。

発症から再開通までの目標時間
・搬送まで 75分以内
・穿刺まで 90分以内
・再開通まで 110分以内

そのためには画像転送が大切。
アメリカでは救急車にCT(サムスン製)が搭載されている。

救急隊による、アプリを利用した1分間脳卒中・脳梗塞暫定診断も大切。
将来的にはAIがやるだろうが。

とにかく時間との戦い。
30分の遅れで死亡率が20%増える。

兵庫医大は到着から30分で診断・カテーテル穿刺ができる日本有数の施設。
こうした施設が無い地域はどうするのか。

5年以内に脳卒中患者はその地域の「包括的脳卒中センター(CSC)」に
集約するシステムを造らないといけないが、このプロジェクトは始まっている。

血栓回収療法は発症6時間以降でも有効。
脳低動脈の閉塞でも有効。

潜在性心房細動の検出は埋め込み型心電図で。
3年間埋め込むと、30%に心房細動が発見される。

脳梗塞で年間6万人死んでいる。
そのうち、tPAを受けているのは1万人。
血栓回収は5000人。


つまり5万の救える命がある。
脳梗塞の血栓吸引療法はまだはじまったばかり。






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この記事へのコメント

ちゃんと投稿出来ましたでしょうか?焦っています。
ちなみに母は昨年アルツハイマーと診断されましたが、既に末期であり殆ど眠っています。胃ろう寸前ではないかと思います。
ネットや本で調べると明らかにレビーです。

Posted by 東野徹 at 2017年07月21日 07:49 | 返信

あ、何度も申し訳ありません。「奇跡が起こせる「コウノメソッド」認知症は治る」(前出)でP22に「アリセプト、抑肝散、ペルマックス・・・レビーセットと呼んでいます」とあります。

ちなみに母は2年前まで普通にスーパーに買い物に行っていました。

Posted by 東野徹 at 2017年07月21日 07:59 | 返信

こんばんは。
お疲れさまでございます
加速度的にぐんぐんはずみがついて
血栓吸引療法が広まるといいですね。

Posted by 尾崎 友宏 at 2017年07月22日 12:31 | 返信

脳卒中とは
「原因によって、(1)脳梗塞(脳の血管が詰まる)、(2)脳出血(血管が破れる)、(3)くも膜下出血(動脈瘤が破れる)、(4)一過性脳虚血発作(TIA)(脳梗塞の症状が短時間で消失する)の4つに分類されます。」 ・・・だそうです。
素人の私は、脳出血が脳卒中で、脳梗塞は脳梗塞、くも膜下出血はくも膜下出血、だと思っていました。
(4)については例の如く早期発見早期治療が姦しくなって過剰検査過剰治療になっていくような予感・・・脳梗塞後も失われた機能を補うために自然と新たな細胞が発達するって聞いたことあるので、あまり過剰反応しないほうが良いような気がしますけど。

Posted by 匿名 at 2017年07月22日 02:26 | 返信

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