この猛暑でもクーラーが無い家が少なくない。
加えて換気が無いので、蒸し風呂状態になる。

室内熱中症に陥っているのだが、本人はなかなか気がつかない。
たまたま誰かが様子がおかしいことに気がついて連絡してくる。

急いで往診しても、おひとりさまの場合、部屋に入れないことがある。
鍵を開けようとしして、途中で転倒してそこで動けなくなる人もいる。

いずれにせよ、オートロックはおひとりさまにはクセモノである。
反対に鍵がかかっていない平屋なら、入り易いので大歓迎である。


孤独死を防ぐには、医療介護関係者やご近所さんの見守りしなない。
しかし肝心の鍵が無いと中に入れずさっぱり様子が分からなくなる。

在宅医療の鍵は、部屋の鍵をどうすれば預かれるかだ。
意外なところに盲点があることは、知っていてほしい。


今日は２年目の女医さんと外来と往診と訪問診療で教えていた。
大病院から来られる大切な金の卵に、全力を傾けて教えている。

２５歳と５９歳だから、年の差が３４歳もある。
まあ、日野原先生より少ない年の差だが。

しかし伝えるべきことは、しっかりと伝えたな。
１０年、２０年後でも覚えている研修にしたい。

尼崎の貴船神社は昨日、本日とダンジリ祭りで賑やかだ。
その合間を縫うように、おひとりさまの家々も訪問する。

８月は、魂が帰ってくる月。
心穏やかに鎮めながら、大切な人の魂に思いを馳せよう。

ＰＳ）
明日（今日）は、日比谷で死を考えるイベントをする。
まだ余裕があるとのことで、当日参加を待っています。→こちら