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「平穏死」に関する読者からの手紙
2017年08月06日(日)
毎日、知らない人から様々な手紙を頂く。
小心者の私は開封する毎にドキドキする。
厳しいお叱りなのか、励ましなのか・・・
小心者の私は開封する毎にドキドキする。
厳しいお叱りなのか、励ましなのか・・・
「読み流してくれるだけでいい」という手紙が多い。
正直、ホッとする。
しかし「必ず返事をしなさい」と脅迫めいたものもある。
返事をしないでいると、クリニックに電話をかけてくる。
秘書が「返事はしません」と言うと、激怒して、手紙を返せという。
世の中には同じ本を読んでもこれだけ反応が違うのかと愕然とする。
最近、こんなて手紙を頂いた。→こちら
平穏死の理解に関するものだ。
書いてある内容は、まあよく理解できる。
伝えることの難しさと大切さを実感する。
厚労省は、こんな「普通の人の声」にしっかり耳を傾けるべきだと思う。
エライ大先生の意見だけを聴いていると、益々現場から遊離するのでは。
咋年、本を出し過ぎて(20冊近く)いろんな人から
「著作が多すぎてついていけないよう」と怒られた。
だから今年は出版を控えている。
半年間、出版はなんとゼロである。
この10年間で、これは初めてのことだ。
しかし年末までに何冊かは出るのだろう。
今年は今まで買って頂いた本を、読み返して頂ければ幸いだ。
私も、みなさまが咀嚼し易いように、さらに「加工」したい。
PS)
台風の被害にあわれている奄美大島や九州の皆様にはお見舞い申し上げます。
大阪は暑い夏ですが、明日は雨です。
私は今日は往診と訪問診療。
毎日、2つのクリック、よろしくお願いします!
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この記事へのコメント
少し前の別記事にて、入居者が死亡した際に遺族が施設を訴える件を取り上げていらっしゃいました。
実は私の父親が最近、施設で骨折しました。骨折したときの状況が客観的に証明できない点は取りあえず横に置きますが、施設側の説明は「すぐに病院に運びました」「(こうなったあとも)私たちは最期までお父様を看護・介護いたします」「最近、急に認知が進みました」の3点でした。認知症の情報は初耳でした。
入居時に健脚だった父の歩行が弱っていたことは、施設側も私も認識しておりましたが、毎日観察していると骨折後に力説する施設側から、「そろそろ杖を・車椅子を用意してください」という話ないしは示唆は、ただの一度もありませんでした。
施設は、役所の監査を受ける業務日誌はせっせと書いているみたいですが、私に対しては骨折するまで一切の報告なし。骨折したあとに「骨折しました」と報告するだけなら、子供でもできます。
預け先が有料ですので高い入居金+月々23万円を支払い、税金だって一般人の何倍も納めている私としては、正直申しまして、あまりうれしくありません。
私の本件については、施設を訴えるつもりはありませんが、愛情の深いご家族であれば、民事上の責任を追及したくなり、放置プレーした施設の過失を法廷が認めることは、大いに想像できるところです。植物状態の90歳の方が亡くなっても判決or和解金300万円だそうですが、わかる気がいたしました。
Posted by 通行人 at 2017年08月07日 02:35 | 返信
利用者、家族、ケアマネ、ヘルパー、警察、裁判所、弁護士、関係機関等、手紙もドキドキしますが、電話もドキドキします。単なる問い合わせに、ホッとしたり。
Posted by 社会福祉士河本健二 at 2017年08月07日 01:37 | 返信
私も、父の担当医が、スキー旅行に行って終って、40℃の熱が下がらないので、担当医の母親である看護婦長の命令で救急病院に入院したら、院内感染MRSAに罹患して苦しんで死んだ時は、裁判で訴えようとは思いませんでしたが、同じようにこの病院の関連施設で院内感染MRSAで家族が亡くなったと、ある人から聞かされていたことを思い出して、兵庫県医療保険所に、相談しました。同じように医療施設で院内感染した「院内感染」の書籍を出版なさった冨家恵美子氏(聖心女子大教授夫人)の出版から20年以上経っているのに、未だに「貴方のお父さんは、MRSAに罹患しました」と澄ました顔で威張って言う医者がいたからです。
Posted by にゃんにゃん at 2017年08月08日 08:11 | 返信
この「平穏死」の読者の方のお手紙は、とても変わったお手紙ですね。
長尾先生の古いお知り合いなんでしょうね(笑)。
黒字と赤字で交互に書かれている女性のお手紙は、始めて拝見しました。
「あなた」とは長尾先生の事でしょうけれど、「お父様」の関するお話が、長尾先生と、どなたか他のお医者様と勘違いなさっているのではないかと思いました。
まあでも、「看取り」とか「亡くなる」とか一口に申しましても色々ですから「平穏死」を迎えたと申しても「ほかにしてやれることは無かったのか」とか「私が悪かった」とか、何年もかけて思い出しては年を取っていくものだなあとは、私も同感します。
Posted by にゃんにゃん at 2017年08月08日 08:19 | 返信
私が施設を訴えるときは、誤薬です。まちがって他の入居者のクスリをウチの親に飲ませた時は、訴訟を起こします。
なぜなら、
私は、親に余計なクスリを飲ませないために、余計な医療を受けさせないために、足かけ9年間、ず~っと医者と戦い続けてきました。
ようやく、話し合うことが可能な医者に巡り合って、クスリについてもウチの希望を取り入れて漢方薬も使ってくれます。
睡眠薬も抗認知症薬も向精神薬も一切飲まずに90歳までたどり着いたのに、間違って他の入居者が飲んでいる「そういった毒薬」を飲まされたら、たまったもんじゃない。
「間違えました」では済ませない。あんたが飲んでくれ、と言う。
まあ、間違って他の入居者のクスリを飲ませるなんて99%無いはずですよ。私は、施設内での配薬手順を知っているので、問題ないハズ、と思ってますが。
私は転倒や骨折では訴えないと思います。なぜって、一人の入居者が転倒しないように、骨折しないように、24時間見張っていることはできないからです。車いすを使っても、転倒や骨折はあると思います。ふっと、立ち上がった時にバランス崩すかも。
結局、何にこだわるか、なのでしょう。
老化で歩行能力が落ちるのは当然。でも、転倒骨折の原因としてチェックする必要があるのは、
眠剤含めて余計なクスリが原因かも・・・
あるいはクスリの量が多すぎる・・・年をとれば薬の量も減らすべきでは?・・・
カルシウムの吸収を阻害するクスリもあるし(クスリの飲み合わせ)・・・
匿名から通行人への返信 at 2017年08月10日 03:01 | 返信
確かに、私の父が胸椎腰椎の圧迫骨折をしたときは、労災病院で、耳下腺腫瘍の手術をして、その後、一ヶ月くらい放射線治療を受けて帰宅した当日でした。
父をやっと二階の父の居室に連れて行って、椅子に腰を下ろして、テレビを観ることができたので、私も「やれやれ」と下の台所でテレビを見ていたら、「オーイ!助けてくれ!」と二階で怒鳴っているので、「なんだろう?」と観に行ったら、自分で投げ捨てた新聞紙の上に尻もち転倒して腰を下ろして起き上がれ無いのです。放射線治療を一ヶ月受けたので骨がモロくなっていたのかもしれません。胸椎12と、腰椎4と5だったと思います。それっきり、殆ど寝たっきり状態になって、半年後に肺炎になって病院でMRSAに感染して苦しんで死にました。
私が「病院から退院した時に、もっとそばに付いていたら、尻もち転倒はしなかったのに」とか今でも色々悔やみますけど、こっちも疲れていましたから、不可抗力だったかなあと思います。
「死ぬまでタバコを吸っていたお父さんが悪いんだ!」と父の遺影に言っています。そうそう、ハルシオンも飲んでいました。
Posted by 匿名 at 2017年08月11日 04:28 | 返信
私は、「年を取ったら転ぶことは十分にあり得ることです。高齢者は弱って転んで死んでいいんだ」という議論を提示しているのではありません。その種の議論には一切、与しません。
家庭内で発生した事故について、家庭内でそのように解釈し、納得するのはご自由ですが、赤の他人がそのように発言したらアウトでしょ。特に、発言者がひょっとしたら加害者かもしれない人だったら、なおさらです。
親の足が弱ってきたら、「そろそろ杖を、車椅子を買おうかな?」と思い、実行するのが家族による介護。施設における介護では、従業員および役人が目を通す書類に「最近、筋力低下が著しい。立位不安定」と記録するまでが仕事。身元引受人=子=キーパーソンに適宜、情報伝達することは義務とされていない様子です。
その文書を施設内で回覧したところで、ケアマネ、ヘルパー、看護師、機能訓練士らのいずれかが車椅子を買うわけではない。介護に必要な資機材を用意するのは、あくまで家族だが、その家族に対する情報提供が保証されていない。
介護施設内の人間関係把握もなかなか難しく、たとえばケアマネとヘルパーの関係、看護師とヘルパーの関係、機能訓練士とヘルパーの関係は、上司の部下の関係ではないとのこと。
また、有資格者でなければならないポストに無資格者が従事していることも、決して珍しいことではないらしい。ふとしたきっかけでこの点に気付いたあと、探りを入れてみると、無職歴(注:関連する職歴という意味です)、無資格、無学歴(注:関連する学歴という意味です)というスタッフが、結構多かったりする。
この集団に、1千万円を優に超える入居金と、月23万円=年間276万円を支払ってまで介護を任せる価値があるのかどうか、大いに考えさせられました。
Posted by 通行人 at 2017年08月14日 12:43 | 返信
通行人さんのお気持ちはわかるつもりです。
私宅の老親の場合は、発熱で2日ほど寝込んだあと、杖歩行できなくなり介護施設の車椅子に乗せられていて、そのうちまた杖で、とケアマネも考えていたようですが、過保護が心地よかったのか車椅子を離さなくなり、私の方から、いつまでも施設の車椅子を占有しているわけにはいかなから買います、と言いました。
「キーパーソンに適宜、情報伝達することは義務・・・」だと思います。それができないあるいはしない介護施設は、なんらかの方針決定や組織編制に問題あるのですが、私立の介護施設はそういうのが多いと感じます。こちらからいろいろ話を引き出して働きかけないとダメみたい。
また、介護施設の職業階層というかヒエラルキーというか、ものすごくストレスフルです。やたら「資格」と「役所への書類」が多い業界です。そこに「福祉」という上から目線が加味されるので職員の間の摩擦がすごく強いみたい。介護職の離職理由の第一位は人間関係だそうです。
こういうことを書くと医療介護でメシ食ってる長尾ファンから総攻撃食らいそうだけど、自分の親との関係でヘトヘトになってる人は、介護業界に入らないと思うよ。よっぽど子孝行な親で、親に感謝して生きてこれた人は別かもしれないけど。
医療介護ビジネス従事者にとっては、介護はしょせん「他人事」であり「メシの種」なのです。
自分の親は「自分事」、施設に入れても入れなくても、最終的に背負うのは私。私が先に死ぬか親が死ぬか、それまでず~っと背負うことになる。一人で生活できない家族がいるってことは、それだけで負担なのですよね。
施設に居るメリットですが、私の親は、他人様にはとってもgentlemanなのです。取り繕いがうまい、とも言えます。だから、施設で生活できるわけです。その社会性をずっと保ってくれればいいな、と考えています。
あと、通行人さんの施設、値段が高すぎませんか? 入居金は、敷金として20万くらい、というのはあるけど、退去の際のクリーニング代を引いて返却するそうです。
でも、通行人さんの経済レベルが高いから、それなりの施設じゃないと周囲の方々が納得しないのかしら、ね。いまどき、1千万なんて一時金を取る施設は「お金持ち用」ですよ。介護の質とは関係ないと思います。
よけいなおせっかいでした。
匿名から通行人への返信 at 2017年08月14日 03:32 | 返信
私の書き込みに何度もお返事いただき、ありがとうございました。
施設は、父本人が時間をかけて多数比較した中から自分で選んだところです。彼なりの判断基準があり、総合評価で彼にとり良い施設を選んだのだと思います。普通の施設より看護師の配置が昼夜とも多いというメリットもあります。安い施設の場合、建物の構造自体が明らかに悪いところもありますし・・・。ただ、私も今回のような経験をしましたので、「匿名」様がおっしゃるとおり、高い入居金を支払う価値はないと痛感しました。
ヘルパーさんたちに対しても、あまり見下したりせず、気軽に情報交換できるようにしたいと心の中では思いますが、3~6ヶ月でどんどん辞めていく集団相手に、信頼関係構築も何もないんですよね。単なる洗濯物の定期回収すらできない人が現にいる。
他にもたとえば、いずれの施設でも食事内容がかなり貧相です。野菜ばかりで、たんぱく質量がかなり少ない。献立表の計算値は実際には入っていないと一目見ただけで直感します。そもそも栄養士なんて仕事の結果を数字で厳しく検証・糾弾されない気楽な職業です。気楽な分、給料が安いのかもしれませんが。施設においては、食べ物の持ち込み制限と合わせ、兵糧攻めにされてしまう。介護保険の食事は、85歳以降の要介護4,5あたりをターゲットに設計しているのではないかと私は勝手に疑っています。さして症状が悪くないのに、本人希望で若くして施設に入る人がいますが、毎日空腹で後悔しているのではないでしょうか?
本当に施設選びは難しいです。いろんなことを考えさせられました。
通行人から匿名への返信 at 2017年08月18日 03:48 | 返信
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