このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

病院食での窒息死 2500万円

2017年09月22日(金)

病院や施設での、誤嚥性肺炎や転倒等に何する介護訴訟が年々増加している。
高知県でも80代男性が病院食を詰まらせての死亡に、2500万円で和解。
こうした司法や自治体の判断に強い疑問を感じるので広く議論すべきと思う。

2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 


【病院食詰まらせて患者死亡 2500万円で和解、高知】 
9月12日 共同通信



高知県檮原町の町立檮原病院で6月、入院中の80代の男性患者が病院食を
喉に詰まらせ死亡していたことが12日、同院への取材で分かった。

檮原町はミスを認め、遺族と和解し約2544万円の損害賠償を
支払うことを町議会定例会で審議、11日可決された。

同院によると、男性患者は誤嚥(ごえん)性肺炎で6月7日に入院。
食事には看護師の介助が必要だった。

同月11日、院内の食堂で看護師が昼食を配膳してからナースコールを受け、
10分ほど男性のそばを離れた。その間に男性が自分で食事をして喉を詰まらせたとみられる。
当時、食堂には他の患者が2人いたが看護師はいなかった。

同院は、男性を残して現場を離れたのは不手際だったと認めた。
事故後は看護師の付き添いを徹底すると同時に、食事の際は食堂に看護師1人を
常置する対応を取っているという。

同院の池田幹彦(いけだ・みきひこ)院長は「注意管理不足だった。
ご遺族に対しおわび申し上げます」とコメントを発表した。

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@

平均寿命を超えた人が飲み込めなくなったり、食べる量が減ることは自然の摂理だ。
それを病気や事故として損害賠償請求に応じていたらいったいこの国はどうなるの?

以前からこのブログで同様な報道を取り上げてきたが、なぜメデイアはもっと報じない?
こうした案件が増えないことを祈る。

医療崩壊、介護崩壊を加速させるだけだ。
早急な議論を行わないと大変な事になる。

2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

この損害賠償の経過を知りませんが、亡くなられた方はきっとフィジカル的にはお元気で、ご家族は熱が下がってすぐに帰ってくると思っていたのかもしれません。
誤嚥性肺炎で入院していたと書いてありますけど、誤嚥性肺炎って、入院の対象なのですかね。ウチの老父も誤嚥性肺炎らしき発熱はちょこちょこありますけど、今のところは介護施設内で抗生物質で解熱しています。熱が下がらなくなっても、入院はしない・させないつもりですが、入院したほうが本人の苦痛を減じることができるのなら、入院を考えるかもしれません。

「食事の際は食堂に看護師1人を常置する対応を取ってい」ても、誤嚥は発生しますよね。どのように注意を払っても、口から食べる・飲む限り、誤嚥は起きますよね。就寝中に唾液を飲み込んでも誤嚥になるわけです。
100%絶対に誤嚥を起こさない食事介助なんてあり得ないわけです。
絶対に誤嚥を起こさないためには寝ている間にも唾液が出ないようにするしかないわけです。そのうち唾液腺切除なんてエグイ医療が流行るかも。


Posted by 匿名 at 2017年09月22日 03:36 | 返信

私は、母の介護をしているつもりが、買い物に行っている間に、母は一人でトイレに行こうとして大動脈解離に依る心タンポナーデで死にました。もう二年近く毎日その時のことを考えていまが、「ああすればよかった、こうすればよかった」と後悔することばかりです。
これが他人様の親の介護だったら、きっと裁判で訴えられていることでしょう。
小さい子供の養育も大変でしょうけど、いつ死んでもおかしくない老人を預かる仕事も大変だと思います。産婦人科も裁判で訴えられることが増えて、産婦人科そのものが減少したように、良心的な介護施設も減少するかもしれません。残るのは、ヤクザが経営している質の悪い囲い込み介護施設のみになるのかも。

Posted by にゃんにゃん at 2017年09月22日 05:35 | 返信

2017年に発刊された『成人肺炎診療ガイドライン』(日本呼吸器学会)によると、誤嚥性肺炎(医療・介護関連肺炎:NHCAPの多く)について「易反復性のリスク」「疾患末期や老衰の状態」では、個人の意思やQOLを考慮したケアを行うべきとされている。そして、その中には抗菌薬による治療を行わず、緩和ケアに専念するという選択肢も示されています。

嚥下反射を促進させるリハビリは当然ながら、抗菌薬による治療より、誤嚥を抑えるカプサイシン、半夏厚朴湯やシロスタゾールを使用するという選択肢もあります。

胃瘻造設の前になすべきこと、口から安全に食べる方法はまだまだあると思います。最近言われている「科学的介護」というのは、こういうことだろうと解釈しています。

Posted by YOSHIKI at 2017年09月22日 07:33 | 返信

>平均寿命を超えた人が飲み込めなくなったり、食べる量が減ることは自然の摂理だ。
それを病気や事故として損害賠償請求に応じていたらいったいこの国はどうなるの?

確かにその通りですね。私の父も嚥下能力が徐々に落ちてきて、食べるものを小さくし始めたところです。本当に自然の流れですね。

Posted by CASIO at 2017年09月22日 09:04 | 返信

いくつか疑問点があります
・看護師が食べさせていたら、絶対に大丈夫だったか
・看護師は離れる用事があったら、食事をさげてから行けばよかっ たのか
 またはミトンでもつけて
・賠償金額があまりに多い。これでは、胃瘻にしておけばよかったとならないのか
・命の値段はないと言っても、この金額はサラリーマンが汗水たらして、四十年も働いて得る退職金より多いのではないでしょうか。しかも、八十代の男性に。小さい子供のいる父親でなく
・遺族は、どんな気持ちで受け取るのでしょうね
・どういう計算をして、この金額が出たのかわかりません。

Posted by 井上 at 2017年09月22日 01:28 | 返信

長く在宅介護を貫き通した友は、親を手放し、入院させた時点で
「死なせたのは、私の責任」と、諦め納得していました。
死因は誤嚥性肺炎だったのかも知れません。
見舞った日に、やけに咳き込んでいたらしく、後で思えば、
既に誤嚥していたと分かりますが、これまでのように家族が介助
出来ない以上、預けた時点で、完璧は無理だと納得していたのでしょう。
それだけ、家庭では身内が手厚くできていたけれど、それが無理となって
入院を決断したのだから、他人様では尚更無理。と、考えようによっては
そう納得できるまで、「とことん介護した」という自負のようにも思えました。

Posted by もも at 2017年09月22日 05:51 | 返信

絶水絶食が完了したばかりの、「平均寿命を超えた」、肩身のせばーい、人間です。

当事者双方が「和解」にいたり、町議会も承認したというのですから、喜ばしいじゃないですか。
「この国」は、1000兆円を超える国債の半分を
民間から日銀が買い取り、ユニクロの筆頭株主に日銀がなる、というおクニがらです。

昨日、国連では、50か国が核兵器禁止条約に署名し、被爆者と多くの国々が握手を交わしていました。
われらの首領様は、ガラガラ、ガラガラの集会場で、「圧力」「圧力」「圧力」と、がなり立てていました。
だれも聴いていないと思っていたら、最前列で、北朝鮮の職員がせっせと記録していました。
官邸記者クラブのお利巧さんのタイプライターみたい。

Posted by 鍵山いさお at 2017年09月22日 08:15 | 返信

前回、介護訴訟の話題が出てきたときに、請求したくなるという方向から書き込みした「通行人」です。

冒頭記事に、被告責任者が、判決を受けて上告することもできるのに、「注意管理不足だった」と責任を認めています。記事の件については、これが全てを物語っています。心の中であれこれ思うところはあるでしょうが、上告したところで、議論の方向性をひっくり返すだけの材料を持っていないのでしょう。

記事の字面だけから推察しますと、「看護師が食事介助する」という措置を執っていたのに、事件当時、その看護師が現場を離れていたということですから、裁判的には「その場にいるべき看護師がいなかった」という点を攻められ、この時点で負けが確定。そこから先の議論には立ち入らないで判決言い渡しでしょうね。裁判とはそういうもの。担当看護師が日頃からどのような心がけで勤務に従事していたかなんて話題にならない。

長尾先生の周囲には意識の高い方が集まっておられるので、裁判なんてしなくても、という反応が多くなりますが、介護の現場には、レベルの低い人が相当数混じっていることを、実のところ皆さんもご存じでしょう?事故の発生した状況によって、また入居者と家族の人間関係によっては、いくらでも訴訟が起きるでしょう。私は、それが悪いことだとは思いません。本当にどうしようもない人が多数混じっているから。

私の実父の件についてはその後、施設介護士の一人であるフィリピン人と話をしていましたら、私は何も質問していないのに、彼女が無意識のうちに重要な事実を語りました。「なーんだ。聞いてた話と違うじゃねーか。隠匿だろ、これ」と思いました(笑)。

90歳過ぎの植物状態の人が死んでも、損害賠償額300万円だそうですよ。弁護士を付けず、当事者同士の示談で100万円。前者では弁護士費用と高い税金を引かれますので、手元に残る金額という観点では、どちらも同じくらいになるのかな?たぶん、安めの葬式費用くらいにはなります。80代で少しは動ける人が亡くなったら、2500万円に達して当然でしょう。

Posted by 通行人 at 2017年09月23日 01:44 | 返信

高齢者の誤嚥性肺炎なんかよくある。それを無知な市民が裁判を自分の不満の解消だけの道具にしている。こんな裁判が通ったら、全国で毎日のように裁判が開かれる。そして医療・看護・介護に携わる人はますますいなくなるでしょうなあ。嘆かわしい
元看護職

Posted by ハイドみどり at 2017年09月23日 12:07 | 返信

スタッフが不足していて、他の患者からのコールで一時持ち場を離れることは現場では日常茶飯事です。それで事故が起きることもあると、家族に入院・入所前に同意を得るというケースは最近では見られるようになってきていますが、現場を知らない・生理学を知らない人間が、賠償額が妥当だの自分勝手に言いたい放題放言しているのには呆れますね。現状を変えるために一緒に考えましょう、同じような悲劇を繰り返さないためにという気持ちはないのでしょうね。

Posted by ハイドみどり at 2017年09月23日 12:23 | 返信

問題の共同通信記事は、事実経過が淡々と伝えられているように思います。
損害賠償金額については、当然、過失割合、逸失利益などが考慮されたことでしょう。
ただ、問題提起され、コメントされている方のなかには、なにかしら暗黙の共通理解のような、
「老人たたき」「老人バッシング」「老人さべつ」「老人けんお」が、にじみ出ているように感じます。
だからこそ、「匿名」であることの隠れ蓑、ひそかな醍醐味がおありなのでしょう。

交通事故率では、老人より若者の方が高いのに、「また年寄りが」と反応し、免許返納圧力が急速に高まりました。
アクセル・ブレーキの踏み間違いも、従前車の左手両足操作タイプでは、片足切断運転手でも、今のような踏み間違いは、少なかったように思います。
クニも、メディアも、「高齢者差別、この愚かな社会」(和田秀樹)に邁進しているように思います。
「保険財政が破たんする!」。このなんとかが、目に入らぬか! というわけです。
でも、よく考えると、日本の国家財政はすでに破たんし、ド・アホノミクス(浜矩子)で財界の内部留保は巨大メタボ化。
銀行封鎖、預金封鎖のXデーも近づいています。
あへトランプ同盟、軍事予算3倍増、戦時国債発行。
ヨーロッパでは、目前の冬期オリンピック、つづく夏季オリンピックへの不参加も、真剣にけんとうされています。

「すぐ死んでいく老人に、2000万円だって!」
あなたも、日々、細胞内ミトコンドリアとともに、老いているのですよ(再活性化されてもいるのですが)。

ある時から、「自己責任」が強調され、「生保バッシング」から「障がい者テロ」へ。
「たたいていいとなれば、てっていてきにたたく、日本社会の普通さ!」

Posted by 鍵山いさお at 2017年09月23日 01:55 | 返信

「スタッフが不足していて、他の患者からのコールで一時持ち場を離れることは現場では日常茶飯事です。それで事故が起きることもあると、家族に入院・入所前に同意を得るというケースは最近では見られるようになってきていますが」

担当者が現場を離れたら人の生死に直結する仕事は世の中に沢山あり、決して医療・介護に限定された悪条件ではありません。裁判になれば、「人が死んだ時刻に、そこにいるべき担当者がいなかった事実だけ」が問題になります。「スタッフが不足している」は「人が死んでいいことの言い分」になりません。

若い人を大怪我させたら5千万円くらい請求されるし、死なせてしまったら賠償額は1億~からご相談になります。80歳とはいえ動ける人を死なせたら、地裁レベルで2500万円は妥当な額でしょう?高裁に上告して議論すれば、若干下がるかもしれません(得てして裁判とはそういうものです)。上告しない裁判というのは世の中に多数あり、その結果、80歳代で2500万円が判例の相場として確定していく。不満だと言われても、これが世の中の規則です。

医療・介護関係者は、こうした点について、大きな勘違いと甘えがあるのではないか?自分たちはそもそも免責であるとか、法を超越した存在であるとか、心のどこかで思っていませんか?異業種ではコストをかけ対応しています。対応していない企業はもちろんありますが、事件が発生した時点で糾弾され、賠償金を支払わされます。

冒頭記事で救いなのは、賠償金を支払うのは「そこにいなかった看護師」ではなく、管理責任を問われた法人だという点です。

「それで事故が起きることもあると、家族に入院・入所前に同意を得る」
公序良俗に反する契約は無効です。「高齢者だから死んでいいんだ」という思想を法廷で口走ったら、徹底的に火あぶりにされるだけです。

介護施設の人事・労務に手を付けないとすれば、取りあえず思いつく解決策は保険でしょうか?誤嚥性肺炎による死亡で、遺族に2500万円を支払う保険を設計し、掛け金を入居者に支払わせるとか。そのような社会においては、掛け金を支払えない人は、施設入居できなくなりますね。

政府の子供向け予算を担当している文科省が、新年度予算で幼稚園、大学の無償化に必要な予算として兆単位を要求しています。しかし、少子化社会においては予算がゼロシーリングであっても、子供一人あたりの予算額は増えているのです。文科省とマスコミは嘘をついている。文科省のこれら無駄な新規請求分を、厚労省の介護保険に回せば、介護業界における低賃金と人不足の問題は簡単に解決しそうです。

通行人からハイドみどりへの返信 at 2017年09月24日 04:16 | 返信

皆さんも意見を聞いて、私もどちらの意見も正しいのでないかと思うようになりました。
私は介護される人、或いは「私は介護されている家族」と言う立場と施設で介護に従事している人と対立関係に考えては間違ってしまうと思います。
私は家族介護をして父が院内感染のMRSAの罹患して苦しみながら死んで行ったので保険所に訴えました。
他人がMRSAに罹患して苦しんで死んでも保険所に訴えないでしょう。
担当医に「皆に、言いふらしますよ」と言ったのですけど、「どうぞ、誰にでも言いふらして下さい」と仰ったので、保険所に訴えて出たのです。それで、当時は医師会のお医者さんも私に怒っていました。
皆家族が粗末に扱われて苦しんで死んでしまったと想像してください。やっぱり訴えて出ると思います。
他方、介護職になりたい、経済的な問題もあって施設に就職したいと考えて働いていて、あってはならないミスで、いつもかわいがってくれたお年寄りを死なせてしまったヘルパーさんに立場に立ってみたら、裁判で訴えられるというより、もう自殺したい気持ちだと思います。
どちらの立場にも立って想像してみる必要があると思います。
もちろん現場の純真なヘルパーさんと、施設管理者とは立場は、違いますけれど。

Posted by にゃんにゃん at 2017年09月24日 10:41 | 返信

賠償金用のおカネは、おそらくどこの医療機関でもすでに保険に加入していると思います。ですから支払う側の医療機関のふところが直接痛むわけではない。銀行から現金を運送する過程で3億円強奪されても、保険会社が支払ってくれるから銀行も運送会社も3億円が無くなって困るわけではないのと同じ。
こういった訴訟が増えてくれば保険会社が保険料を引き上げるでしょう。
おそらく介護業務の従業員に対しても、雇う側が何らかの保険に加入していると推測しますが、従業員数人といった小規模の介護事業所もあるから保険料が上がると困りますね。
もし雇う側がヘルパーさんの事故に備えて保険に入っていないとしたら、これは大問題だと思います。

Posted by 匿名 at 2017年09月25日 02:21 | 返信

コメントする

                                               

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • 長尾クリニック
  • Dr.和と一緒に仕事をしませんか?
  • 長尾クリニックメールマガジン まだまだ知らないDr.和情報がてんこもり!
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ

  • 尼崎市の訪問看護ステーション

  • ケアマネセンターながお

  • 一般社団法人日本尊厳死協会関西支部