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死因は肺炎?呼吸不全?それとも認知症?

2017年10月25日(水)

認知症の人が最期に肺炎を起こして、亡くなったあとの話です。
死亡診断書に死因を「認知症」と書くのか「肺炎」と書くのか。
いやいや肺炎とは書かずに、「呼吸不全」とするのが賢いのか。
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「近い将来、3人に1人はがんで、1人は認知症で亡くなる」
なんて講演をしてきたが死因になんと書けばいいのだろうか。


実は死亡診断書に認知症と書かれることはあまりない。
家族に尋ねると、他の病名で書いて欲しいと言われる。

肺炎を他の表現で書くならば「呼吸不全」。
これなら、なんとなく諦め感が漂っている。


日野原先生(105歳)の最期は「老衰」ではなく「呼吸不全」だった。
「肺炎」と書くと、「肺炎も治せなかったのか」と言われるからなのか。

肺炎裁判ではみんな負けているので、2000万円程度取られることに。
肺炎と書くことがためらわれる時がある。


臨床現場が肺炎、呼吸不全、認知症を厳密に区別しているとは思えない。
なんとなく、社会的病名として、個人的見解で書いているのではないか。

このあたりの事情が、10月14日の日経新聞に解説されている。→こちら
「誤嚥性肺炎は老衰に含まれる」という考え方もあるのだろう。

この議論は誰がどこでするのだろう?
意外に、難しい話なのかもしれない。

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この記事へのコメント

誤嚥性肺炎は、若い人でも起きます。
特に、向精神薬を服用している人達です。
向精神薬は嚥下能力を低下させます。
代謝機能が衰えている高齢者に服用させると誤嚥リスクが高くなるのは自明の理です。

Posted by 匿名 at 2017年10月25日 02:46 | 返信

無知ですが、認知症が死因となるのは知りませんでした。肺炎は死因としては大変多いと思いますので、抵抗力がなくなった高齢者の死因として、死亡診断書に書くのは全く問題がないだろうにと素人は思いますけど、そうでもないのですね。

Posted by CASIO at 2017年10月25日 06:28 | 返信

鍼灸院に弟子入りした時、お母さん先生が「80歳過ぎたお年寄りが、インフルエンザや肺炎を拗らせたら、治るより亡くなる率が高い」と仰ってました。
80歳後半から90歳以上の方が、亡くなれば、「老衰」としても良いのではないでしょうか?
話は違いますが、昨日6時頃、6チャンネル(朝日)で「米ぬか」をカレーライスや、野菜炒めにまぜて調理すると、物凄く美味しくなるそうです。フェルラ酸が多く脳内に貯まって、アルツハイマー型認知症が少なくなるのでは?
北欧の国では、水銀が多くて、アルツハイマー型認知症で亡くなる人が多いそうです。アルツハイマーの原因物質は、他にもあるのかも知れません。

Posted by にゃんにゃん at 2017年10月25日 08:33 | 返信

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