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介護現場に本気で手を入れるべき

2017年10月26日(木)

政治家のみなさんは誰もこんなブログなんて読んでいないだろうが、
介護の現場に本気で手を入れることをこの機会に切にお願いしたい。
介護離職ゼロと叫ぶ前に、まずは介護職離職ゼロを目指してほしい。
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なぜ介護現場からの電話対応で私が死にそうになっているのか。
それは介護職への教育や対応に国がちゃんと施策をしていないからだ。

介護職は、入れ替わりがとても激しい。
行くたびに、入れ替わっていることも。

労働条件がきつくて、そのくせ給料は安くて
的外れの監査があり、心が折れるのだろうか。

無資格者が1人で当直をしている現状を国はどう思っているのだろう。
信じられないような激務のなかで必死で頑張っているのが、介護職だ。

だから意味不明な電話がかかってきても怒らずにここで愚痴るだけ。
もし怒れば、すぐに辞めてしまうだろうし、そうなれば責任を感じる。

介護職にも最低限の医療知識の教育を!
医療と介護の連携は、教育による相互理解から。

そう思って、昨日もも昼と夜に介護職に講演をしていた。
もちろん全て夜間高校の授業同様、ボランテイアである。

その後、医師会の地域包括ケア委員会に出て深夜に帰宅だった。
その後、電話対応や看取りがあるが、真面目に怒れば死ぬだけ。

今日も、深夜まで往診に走り回っていて、23時過ぎに帰宅。
ワーカーホリックだと馬鹿にする人に、さらにボロボロに。


介護スタッフからのショームない電話は辛いが、どうしても防げない。
「防げるはずだ」というコメントは、きっとお役所の方か素人だろう。

真実は現場にある。
現場を見てほしい。

そういえば、今夜も凄い介護現場を見てきた。
凄すぎてとてもここには書けない。(炎上する)

一言で言うならばまさに姥捨て山。
しかしスタッフ達は頑張っている。


だからヤバい話はまぐまぐの有料メルマガのほうに書いている。
いずれにせよ、美談や理想論では解決しないのが介護の現場だ。





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この記事へのコメント

介護職員の仕事の大変さを知るために議員さんは国会が休みの期間、最低週3日、選挙区内の施設でボランティアをしたらどうでしょうか。苦労がわかり待遇改善につながるでしょう。

Posted by ハゲ at 2017年10月26日 08:06 | 返信

美談や理想論では解決しないのが介護の現場だ、と
全くもって同感です。
肉親を預けた立場としても、働く立場としても、
仰る意味が、よーく分かります!
それでも、世直しの如く、根本が改善されるのを待つには
気が遠くなるような話で、働く者も、どこかで妥協点を
見い出さなければ、組織の中で存在していく事は不可能
でしょうし、利用者側も「お任せ」状態では埒が明かない
のも事実だと思います。

施設からの " しょうもない電話 " は、まだ良心が残る
行動の一端なようにも思えます。
問題なのは、受け皿が "個人" であるということでは
ないでしょうか? 困った時のNagao頼み、では迷惑千万!
24時間対応の業種は多々あるのですから、それを模範として
" 業務従事者専用ナビダイヤル " が設置されるというのも
一案ではないでしょうか。都道府県レベルであれば出来そうな
気がします。
電子機器トラブル緊急ナビダイヤル、を真似て、初歩レベルには、
事例紹介や、Q&A を掲げて、勿論、電話対応窓口(オペレーター)
を置かなければなりませんが。
今や、色々な働き方スタイルが尊重される時代ですから、対応する
人材には事欠かないような気がします。

Posted by もも at 2017年10月26日 08:19 | 返信

介護離職より介護職離職、まさに同感です。
16時間労働で2時間の仮眠で、仮眠取れない体制で、徹夜でも普通に仕事できる方が介護職に
向いている昨今、どんだけ処遇改善を叫ばれても、看護職とは雲泥の差がある、それが日本の
カイゴの実態でしょう。
高齢者の自殺数が増えていると言っては、介護者へ研修を叫ぶより、介護者自身の、うつや
自殺数をもっと調べてほしいものです。
それにしても、長尾Drのハードスケジュール。夜回り先生みたいですね。
倒れないことを切に願います。

Posted by 阿賀野匿名 at 2017年10月29日 11:12 | 返信

いつも不思議に思うのは
夜勤の勤務時間がやたら長いこと。
17時頃に出勤で翌日朝9時頃までが普通とのこと。
ある施設では遅番が19時に帰るので翌朝8時までは
約20人の要介護者に対して夜勤者一人で13時間を看る。
たとえば
早番を朝7時から夕方16時までの9時間拘束8時間労働、
中番を11時から20時、
遅番を15時から24時、
夜勤を23時から翌朝8時、
にして、夜勤者の負担を減らす、
このようなシフトにすれば夜勤の負担が軽減されると思うけど。
まあ、特養は交通不便なロケーションなので、
このようなシフトだと公共の交通機関を使って通勤する人は
遅番と夜勤はできないことになるけど、
フルタイムの介護職の人たちって、
ほとんど車両通勤しているみたいです。

また、私はいわゆるオフィスタイムで働いていたので
サービス業界のシフト勤務というのがしんどく感じる。
今日は早番、明日は夜勤、なんて
ややこしくてやりたくない。

もしサービス業界で働くとしても、
早番なら早番専門、夜勤なら夜勤専門、のほうが、
時間に合わせて自分の生活設計ができるので、
勤務時間が一定しているほうがいい。

仕事を覚える、業務全般を知らないと、なんて
理想論を言ってる次元ではないので、
早番だけやります、という人もいるだろうから、
柔軟に対応すれば就業希望者も増えるのではないかしら。

Posted by 匿名 at 2017年10月30日 02:45 | 返信

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