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食べて飲んでの平穏死
2017年11月08日(水)
この2週間くらい、10人ほどのお看取りがあり走り回っている。
最期の日も食べて好きなビールを飲んでスーと逝く平穏死ばかり。
がんも心不全も老衰も関係無くみなさん実に穏やかな最期である。
最期の日も食べて好きなビールを飲んでスーと逝く平穏死ばかり。
がんも心不全も老衰も関係無くみなさん実に穏やかな最期である。
2日に1人のお看取りというペースは過去最高である。
「多死社会」、という言葉を肌で感じる今日このごろ。
過剰な医療が無いのはいいことだらけ。
最期まで飲み食いしての平穏死ばかり。
肺がんでも、酸素も吸引器もない。
肝硬変でも最期まで酒を飲んでる。
今夜の人は、350mlの缶ビールをストローで
吸いながら全部の飲みほしてから旅立たれた。
家族も満足。
本人も満足。
家族もみな笑顔。
しばし談笑する。
真夜中の看取りだとせっかく来たのでいろんな話をする。
家族も私もその光景を一生忘れないであろう美しい時間。
なんてことを書くから、
怒られる羽目になる。
たくさんの平穏死を見てきたが、20人に一人くらい苦しみが強い人がいる。
多くは若いがん患者さんで、骨盤内に病巣があるときには緩和に苦労をする。
「長尾の言うようには平穏死できなかった」
そんな手紙が、時々舞い込む。
見ず知らずの読者からである。
「とても苦しんだが、どうしてくれるのだ!」
怒り心頭の読者もいるので、本当は美談はもう書きたくはない。
たしかに美談ばかり書いて、難渋例をあまり書いてこなかった。
これからは、難渋例をよりリアルに書こうと決意して、行動を起こしている。
実際、「まぐまぐ」の毎週金曜日の有料メルマガには超リアルに書いている。
このブログや書籍を書いていて、世の中にはいろんな人がいることに驚く。
私のそれぞれの記事に対する反応が実に様々で、とても勉強になる。
一生懸命にコメントを書きこんてくれる人には感謝の言葉しか無い。
それぞれの想いを込めた本をシコシコと書いている。
年内に出ればいいなあ、と思っているが間に合うか。
PS)
トランプさんも大変だなあ。
韓国では日本と反対の対応。
政治家の重労働に比べたら、町医者の往診なんて軽いもの。
と言いつつも年々、体力の低下を自覚する寂しい秋である。
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この記事へのコメント
出産に安産も難産もあるように、死にも平穏死やそうでない死があるのは自然の摂理ではないでしょうか。苦しみ強い死には、目を背けすしかないのではないでしょうか。
Posted by 平穏CM at 2017年11月08日 08:44 | 返信
私は癌患者なので、何時か、(先の先の方がいいですが)、この世を去るとき、看取りの医師が間に合わず、孤独死であろうが、痛み調整が上手くいかず痛みを感じつつになるとしても、その前に、「長尾先生」のような「地域の長尾先生」に出会いたいものです。出会えたら、その時その場に居られずとも、安心して去って行けそうです。
出会うまでが大変で・・・・・。医師の比率が、大変少ない県に住んでいます。便利な県ではありますが。
「地域の長尾先生やあい・・。」と、探索継続中です。
Posted by 樫の木 at 2017年11月09日 01:14 | 返信
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