大みそかも、日が暮れるまで往診していた。
私たちの仕事はサービス業だなあと一番感じるのが年末年始。

しかし今日はたいした電話も鳴らず本当に穏やかな元旦だった。
そして普段はなかなか行けない所に行き、会えない人に会った。

和歌山に行った。

高野山の空海さんに、遠くからではあるが、新年のご挨拶をした。
そして和歌山の仲間にもお会いできた。

特筆すべきは、和歌山医大名誉教授であられる八瀬先生の家に行った。
神経内科の重鎮で、ＡＬＳという神経難病の研究者として有名な先生。

先生はもう９０歳を越えているがお元気で、講義をして頂いた。
自宅の壁にパワーポイントを映しながら、自説を説いて頂いた。


・和歌山にＡＬＳが多発する地域がある
・ＡＬＳは不治ではなく、治せる病気
・寝たきりから復活して完治した例が沢山ある
・ＡＬＳ＝人工呼吸器にしている医療への疑問
・ＡＬＳは動物はならならず、人間だけの病気・・・

初めて聞く話ばかり。
何人か診ているＡＬＳの人にお伝えしたい。

これらを英語の論文にして、一流医学雑誌に投稿されていた。
なにより９０歳にしてこの意欲を持っていることに驚嘆した。

講義を拝聴しながら、おせち料理と雑煮を食べるという贅沢。
元旦から凄いことがあるもんだ。

というわけで、穏やかで満たされた元旦を過ごすことができた。
今年もいいことが沢山ありそうな予感。

このブログを読んでくださっている皆さまはどんな正月をお過ごしですか？
今年もよろしくお願いします。