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1年で最も忙しい1週間と低血糖

2018年01月13日(土)

今週は、おそらく1年で最も忙しい週、だったのだろう。
朝から夜までひっきりなしに呼ばれて、てんてこ舞いだ。
今週来院された患者さんやお客さんは、驚かれただろう。

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インフルエンザも多い。
往診や新規在宅も多い。


今週、気になったことは、在宅患者さんの低血糖だ。

病院からの指示でインスリンを打っている人が多いが、
後期高齢者へのかなかなり厳しい管理目標が仇になる。

インスリン療法中の後期高齢者の血糖値が100以下
になると、私自身は低血糖発作がとても気になる。

無症候性低血糖といい、低血糖になっても症状が乏しい

・これを繰り返すと、認知症になる
・また、転倒・骨折のリスクになる

病院の専門医は1日2~4回のインスリン注射を指示しているが、
認知症がある昼間独居の患者さんは、どうそれをするのだろうか。


病院から朝5単位、夜6単位を指示されていて
早朝空腹時の血糖値は80位の患者さんがいる。

「そろそろインスリンの止めどきでは」と入れ知恵
をしたが、病院の専門医からキッパリと否定された。

果たして自宅では低血糖を繰り返し、呼ばれる。
しかしインスリンを減らすと病院主治医が怒る。

インスリンは在宅でも調整できる(しなければならない!)のだが、
病院の専門医でなければ糖尿病が分からないと思っている人が多い。

後期高齢者の血糖管理で最も大切なことは
低血糖発作を100%、予防することである。


非高齢者は高血糖を避けるのが医療で
高齢者は低血糖を下げるのが、医療だ。

しかし両者が区別されていない。
老年医学会はもっと声を大にして言って欲しい。

あるいは糖尿病学会にもがんばってほしい。
何度か、糖尿病専門医にそんな講演をした。


しかし専門医は
・インスリンやSGLT2阻害薬を使いたい
・認知症なら、抗認知症薬を使いたい

医者が「使いたい」、のである。エビデンスという原理主義や、
製薬会社が主導する医療の負の側面を市民は知っておくべきだ。


PS)

早朝、看取りがあり寝ていない。
警察が入り、ややこしかった。

今から、奈良で講演だ。
正月なので、歌おうか。















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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

長尾先生
はじめまして!
秋篠音楽堂でのご講演、拝聴させて頂きました。
「親が老いていくということ」「最期を迎えるまでに何がしたいか」「最期を何処で迎えたいか」などと、いろんな事を考えさせられました。
自分の事も含めて、早くはないテーマでした。今から自分は何処で最期を迎えたいか…実は10年程前から娘たちと話してはいましたが、最近は真剣に考えないと行けないな…と思う今日この頃です。

不眠で、お疲れのところありがとうございました!

Posted by 桝本 みさき at 2018年01月13日 11:52 | 返信

高齢者の血糖管理について病院に勤務する立場からの意見です。 特にインシュリンの使用継続については毎回 医師と看護師で議論になる課題です。特に有名な大病院から在宅移行支援で転院してくる患者さんについては 大病院の専門医が インシュリンは必須だと情報提供書に書かれてくると 自己管理も難しく なんとか内服にと医師に相談しても 医師も聞く耳を持ってもらえません。
患者にとって何が最善か 地域で生活する人にとって何を優先するがをもっと考えていかないと厳しいけれど そもそも医師の教育課程で取り上げていかないとと思ってしまいます。
今日もそういった患者さんの退院前カンファレンスがあるので 朝の通勤バスの中で書いてしまいました?支離滅裂でごめんなさい

Posted by しゅんしゅんのあーちゃん at 2018年01月15日 06:39 | 返信

合併症の多い後期高齢者の場合は、低血糖リスクを考慮してA1c8.0%前後が目標だと思います。
それを前提にして、在宅患者だとGLP-1アナログの週に1回の訪問看護による注射。それでコントロールすごく悪ければ、SGLT2阻害薬の最弱タイプをごく微量で併用でいかがでしょうか?
アコード試験でA1cを下げすぎて死亡率が増えたというのが周知されてるので、未だに通院できないような高齢者にまでインスリンを続けろと強要するインスリン原理主義者みたいな専門医がまだいるのかと思うと嘆息します。「インスリンのやめどき」たしかにありますね。
頻回の低血糖が高齢者の認知症を悪化させるというのは常識でしょう。

Posted by マッドネス at 2018年01月15日 12:22 | 返信

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