このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

病院から断末魔の声が

2018年01月16日(火)

年末年始、多くの病院長といろんな話を聞いたが、
労働基準監督署が入るなど断末魔の声が相次いだ。
今年中に、病院崩壊が加速する、と予想している。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

今、本物の急性期病院がたいへんなことになっている。

急性期病院は、元々、医師の過重労働を前提に成り立っている。
慢性的なサービス残業で日本の医療はなんとか運営されている。

残業が月45ないし80時間を超えると過重労働と呼ばれるが
日本の病院は200、300時間超えが当たり前になっている。

特に救急や外科系は、労働基準法から見ればまさにブラックである。

しかし電通の事件があり、労働基準局が病院に入りはじめた。
過重労働があれば、最悪、管理医師は逮捕される。

しかし労働基準法を守れば、まさに病院機能は崩壊する。
法律を守ると患者さんは100%困ったことになる日本。


今、まさにパンドラの箱が開いた。


今年中に大病院が続々倒産するのではないか。
地域医療を支え切れなくなるような気がする。


果たして、地域の大病院や公立病院の惨状は世間に伝わりにくい。
ある日突然、地域の大病院が倒れることで世間は知ることになる。

厚労行政と労働衛生はまったく連携していない。
労働基準局は、法令順守だけしか考えていない。

要は、地域医療を俯瞰できる人が誰もいない現状。
国のレベルでも都道府県でも市町村でも、同様だ。

市場原理と法令順守に任せていると、間違いなく崩壊。
いや一度本当に崩壊しないと再生ができないのかもね。

ザイタク、ザイタクと言うが
病院あっての在宅、である。

急性期病院も慢性期病院も必要。
要らないものは、なんちゃって急性期と姥捨て慢性期病院だ。

しかし悪貨が良貨を駆逐するという、本末転倒になりつつある。
しっかりした政治主導をお願いしたいところだけど、期待薄だ。

開業医は病院に比べたらまだ恵まれているな、と思う。
それほど、救急や高度医療の現場から悲鳴が聞こえる。

市民やメデイアには、伝わりにくい。
医療界が一体になるしかないと思う。














2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

医療業界 ブラックですよね
今でもあるんでしょうか?→お礼奉公
よー働きましたっ

Posted by 訪問看護師 宮ちゃん at 2018年01月17日 12:28 | 返信

コメントする

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

ひとりも、死なせへん

安楽死特区

糖尿病と膵臓がん

病気の9割は歩くだけで治るPART2

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ