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がん終末期の実態を遺族に聞く
2018年02月09日(金)
以下、ヨミドクターからの転載。
国立がん研究センターは今月から、がんや心疾患などで亡くなった患者の遺族を対象に、終末期医療や在宅療養に関する全国調査を始めた。同センターは「最期の時間をその人らしく過ごせる医療を実現するため、実態を明らかにしたい」としている。
今回の調査は、人口動態調査で使われるデータから2016年に特定の病気で亡くなった人を無作為で選んだ全国約4800人が対象となる。内訳は、がんで亡くなった人の家族が3200人、心疾患・肺炎・脳血管疾患・腎不全で亡くなった人の家族が各400人。がんと他の疾患で状況を比較することも目的の一つという。
対象者には、「患者と医師らは、蘇生処置を行うか十分に話し合いができたか」「訪問診療を受けている間、必要な時に医師や看護師と連絡が取れたか」など約40の質問に主に選択式で回答してもらう。匿名で、答えることがつらいと感じる質問は無回答にできる。
集計結果は4月以降、同センターのサイトで公開する予定。結果をふまえ、18年度中に対象者を広げて同様の調査を行うという。
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がんの終末期は、誰でも「痛い、苦しい」はイヤだろう。
「リビングウイル」と「尊厳死・平穏死」が普及すれば願いは叶う。
しかし耐えがたい痛みに苦慮することが稀にある。
本人や家族から「眠らせてくれ!」と懇願される。
医療者はどうすればいいのか。
麻酔薬で眠らせるという行為は、どこまで許されるか。
そこで「終末期の鎮静」に関するシンポジウムを企画している。
6月23日(土)の午後に、
第6回日本リビングウイル研究会を本郷の東大で開催する。
講師や内容は、まだ詳細未定だが、
会田薫子先生
山崎章夫先生
森田達也先生、という錚々たる面々から内諾を得ている。
市民代表としては、「青空の会」→こちら
代表の中野貞弘氏に内諾を得ている。
「青空の会」とは「がん遺族の会」。
ドンピシャだ。
国立がん研究所はアンケート調査だけではなく、
ここに行って、遺族の生の声を聞くべきだろう。
というわけで、6月23日(土)の午後。
興味のある人は手帳に書いておいて欲しい。
もちろん私も登壇して、いろいろ言うだろう。
本邦初の「本音で語るがん終末期の鎮静の会」
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この記事へのコメント
自宅での尊厳死・平穏死が叶うなら、それに越したことはありません。
調査も、必要なことでしょう。
大手メディアで語る手段を持つお医者さんは、入れ代わり、立ち代わり、「準備が出来るから、ガンで死にたい。」と言います。しかし、現実には、その、お医者さんは、ガンではない。正直、ガンになってから、ガンでよかったではなく、ガンで死にたいと言ってください。と思います。
最近では、ガンからの寛解をみた 元がん患者が、ガンで死にたいと言います。準備が出来るからだそうです。こういう方には、もう、一度、再発してみたらどうですか。そして、よかった。ガンで死ねると言って見ては?と感じてしまいます。
所詮、他人事ですから、ガンで死にたいと、安易にメディアに載せられるのだろうなあと感じます。
現実に、がん患者として生活し、治療し、残された時間をどう使うかを考えている人間からすると、「勘弁してくれ。いい加減にしてくれ。がん患者生活を美化しないでくれ。それとも、がん患者に、死ぬことを勧めているのか。貴方は、がん患者になって幸せですよ。だって、準備が出来るじゃあないですか。とでも言ってるのでしょうか。」
長尾先生の様に、実際に、最後の看取りに駆けずり回っている現場のお医者が、「ガンもそんなに悪くはないですよ。」と言ってくれるのなら、まだ分かります。そんな看取りとは無縁の医師が、現実のガン患者の気持ちを逆なですることを、平気で、メディアに載せるのではないか。と思ってしまいます。死の顎から逃れると、元、がん患者としての経験があっても、無神経になってしまうものなのかとも、考えます。
看取りもしないのに、ガンで死にたいと、高らかにメディアに語る医師の神経が分かりません。
Posted by 樫の木 at 2018年02月10日 04:44 | 返信
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