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緩和ケアの時代
2018年02月22日(木)
今日も末期がんの患者さんのご自宅を、4軒ほど訪問させて頂いた。
在宅療養を選んで選んで喜んでいる人もいれば、よく分からい人も。
いずれにしても末期がんの在宅療養は緩和ケアが大切だ、と再認識。
在宅療養を選んで選んで喜んでいる人もいれば、よく分からい人も。
いずれにしても末期がんの在宅療養は緩和ケアが大切だ、と再認識。
大きな病院から自宅に帰ってこられる方の多くは、10種類もの多剤投薬だ。
「余命1ケ月もないのに、なぜ10種類以上の投薬なの?」と何度も何度も思う。
分からない、分からない。
そして肝腎の疼痛緩和、緩和ケアが恐ろしいほどゴッソリ抜け落ちている。
慌てて医療用麻薬を処方して痛みを緩和するが、いつも素朴な疑問が残る。
なぜ10種類以上の多剤投薬なのに、疼痛緩和薬はひとつもない。
医療用麻薬は最期の薬、だと大病院の医師が思っているのだろか。
先進医療の普及はめまぐるしいが、
緩和ケアの普及は四半世紀の遅れ。
日本の医療はどうなっているんだ!
医学部での教育はいったいどうなっているんだ!
なんて怒る気力ももう無い年代。
かろうじて、ここに記す程度だ。
嵐の外来を終えてから今夜は緩和ケアの講演会に参加した。
水曜日にも関わらず、100人くらいの参加者が居てビックリ。
医師は1割で、9割は看護師や薬剤師さんなどのコメデイカル。
今夜は、4系統目の麻薬である
「ナルサス」とそのレスキュー製剤の「ナルラピド」の勉強会。
講師は埼玉県立がんセンターの緩和ケア科の余宮きのみ先生だった。
とっても分かり易くためになる講演で、単純なナルサスファンになった。
「ああ、さっき処方した麻薬はナルサスにしとけば良かった」と
4系統目のい医療用麻薬の将来性を感じることができた夜だった。
私が医者になった34年前も、末期がん患者さんはたくさんいた。
しかし、現在使われているような医療用麻薬のカケラも無かった。
わずかに「ブロンクトンカクテル」というお酒が入ったモルヒネ水
が外国から入ってきたばかるりで、薬剤師さんに調剤してもらった。
おまけに延命治療を死ぬまでやりまくり、患者さんを苦しめぬいた。
当時はそれが最高の医療だと無条件に信じていたくらいアホだった。
沢山の緩和ケアの道具を手にした今、それらを自由自在に使える。
しかし副作用もあるのでしっかり勉強しないと害を与えてしまう。
余宮先生とは、4月21日に埼玉で一緒に講演する予定である。
実に楽しい余宮先生とまたお会いできる日を楽しみにしている。
明日は(も)、講演が2つある。
関西経済同友会と尼崎市医師会だ。
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