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認知症治療の常識が激変する

2018年03月25日(日)

今日は終日、第4回認知症治療研究会で講演や司会だった。
いやー、あっと驚くような発見や治験だらけ、圧倒された。
認知症治療の常識が激変する近未来を確信した1日だった。
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もし特養や老健の入所者の8割が、要介護状態ではない
状態になり、在宅復帰できたら・・・

そんな施設が本当にある。
と言っても信じないかな。

河野先生は「認知症医療の死角」で講演されたが、
大発見や新しい知見がたくさんあり頭が混乱した。


認知症と診断するためには、
・高齢者てんかん、や
・大人の発達障害との鑑別が前提だ。

高齢者てんかんは側頭葉の部分発作なので
・手足をバタバタさせない
・ボーとして口をモグモグさせる
程度なので、気がつきにくい。

高速道路の逆走事故やアクセルとブレーキの踏み違いなどは認知症
ではなく高齢者てんかんの可能性が高く、抗てんかん薬で改善する。

イーケプラという抗てんかん薬は、近く認知症治療薬として認められそう。
今やてんかんの知識無しで認知症の診療を行ってはいけない時代になった。

また大人の発達障害(ADHD)は、ピック病と誤診しがちだが、
実はレビー小体型認知症と関係が深いし、家族集積も著明である。

・高学歴でマニアック
・しかし、コミュニケーション下手
というADHDは、たとえば医学部にも多いが臨床医には向かない。

介護者や介護職がADHDであった場合、悲劇に至る場合もある。
80歳台のADHDも稀ではなく、ゴミ屋敷型もこちらである。

今後の認知症医療は、家族調査、つまりファミリーヒストリーが


平川先生は、レビー小体型認知症の本質について解説された。
・なぜ幻視が見えるのか
・なぜ夜中に大声を出すのか
・なぜリバスタッチの4.5mg以下が著鉱するのか
・悪性レビーの存在
・そしてパキンソン病とは区別すべきであるとの見解を示しされた。

リバスタッチテストで意識障害系認知症かどうか鑑別するのかも一法である。
いずれにせよ相当数のレビーが診断・治療されずに放置されているのが現状。

あるいは、誤診・誤治療で、薬害にあっている人も相当いる。
私は抗認知症薬の増量規定撤廃のその後や少量投与のエビデンスについて話した。

本研究会では、様々な薬剤の適量処方は当たり前である。
しかし多くの専門家は撤廃されたこと自体すら知らない。

認知症の誤診・誤処方で造られた「薬害認知症」の人は10万人以上いる。
失われた尊厳だけでなく、それにかかる医療・介護費は何兆円規模になる。


こうした現実を大手メデイアは大手製薬企業と結託しているので報じない。
犠牲者は増える一方なので強い圧力や制裁があってもこの活動は止めない。


はや満開の桜を眺めながら、そう思い直した。
3日間、それぞれ違う講演だったが、来て頂いた皆さまに感謝申し上げる。

第2回関西認知症治療研究会は8月26日(日)神戸。
来年の第5回日本認知症治療研究会は3月17日(日)東京。

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PS)
気分転換に、生バンドで歌ってみた。

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この記事へのコメント

本日の研究会に初めて参加させて頂き、長尾先生のお話に惹き付けられました。私は介護職ですが、日々認知症の方と接する中で「この薬はこの方に合っているのかな?」「アルツと診断されてるけど、レビーの症状が出てるのは何故?」と疑問に感じる事があります。また、食介についても疑問に感じていました。施設は食介は当たり前になっています。手掴みで食べるのは他の方に対して見苦しい・介助が介護職の仕事とされており、その結果誤嚥で入院される。誰の為の介護なのかと…。欧米では食介は虐待←府に落ちました。また来年のお話を楽しみにしております。ありがとうございました。

Posted by 菅原佳子 at 2018年03月25日 08:38 | 返信

今までの日本社会では、男性は、発達障害の特性を生かして得意な分野で社会的に成功できた人が多かったです。
一方、女性は、幼児期から周囲の人のために尽くすことを美徳とした教育を受け家事雑用を仕込まれました。多くの日本人女性は、発達障害の特性を削り取りながら成長してきました。
現在、認知症と誤診されている大人の発達障害は妻より長生きしてしまった男性に多いです。妻がなんとか持ちこたえている期間は、妻が夫の発達障害をカバーして支えてきましたが、その妻が役に立てなくなると、
残るのは発達障害丸出しの高齢男性です。しかも、かつては自身の社会的成功要因であった発達障害が、自身を社会的迷惑人間に貶める原因となっている。

発達障害の特性ゆえに成功した人たちはたくさんいます。
だいぶ以前ですが、乗り換えの駅で、あるポスターを見ました。
「雑用が面倒ですか? 入出金の計算やスケジュール管理、郵送物やデスクの整理、来客応対、etc. そういった雑用をやる時間を、あなたの専門分野に使うべきです。・・・」
仕事に関しては、メンドクサイことをやってくれる人に給料を払えるだけ稼ぐことができた人は成功者です。
しかし、人間として死ぬまで成功者でいるためには、死ぬまで阿吽の呼吸で身の回りの世話をしてくれる人を確保しなければならない。糟糠の妻に先立たれると、発達障害の男性は惨めです。

Posted by 匿名 at 2018年03月26日 01:47 | 返信

高学歴の両親の子供は、発達障害が多いとお伺いしましたけど、「高学歴」とはどの程度で高学歴と言えるのでしょうか?
今日この頃では、高学歴とは大学院卒以上を言うと言う人もいます。
昔は、尋常高等小学校卒でも威張っていたものですけど、だんだん皆が高学歴になってしまって、標準が高くなります。
殆どのお医者さんこそ大学院卒の博士様ですから、その御子弟は発達障害と言う事になります。
河野先生の症例では、母親が看護師で子供が発達障害ではないかと言う症例もありました。
何だか女性の学歴が高いと子供の発達障害の犯人みたいに感じます。
父親は東大卒でも母親が高卒か女子短大卒なら子供は発達障害にならないのでしょうか?
女性が学問を究めると家族が発達障害になりやすいのでしょうか?
日本では昔は、士族の子弟は藩校で勉強する義務があり、町民の子供は寺子屋で読み書き算盤を習ったと聞きました。教育にも身分差別があったようです。
明治以降は、国民全員が義務教育を課せられたので、戦後は特に学校内の虐めが出てきたのでしょう。
人間の発達履歴は皆違うし、みんな発達障害ではないかなんて思う時があります。発達障害ってどこまでが障害と言えるのでしょうか?

Posted by にゃんにゃん at 2018年04月06日 12:56 | 返信

今年の4月19日のテレビ大阪7チャンネルで「主治医の見つかる診療所」で、認知症のお話でした。
南雲先生(乳がんの専門)が、米ぬかのお握りや、米ぬかのお菓子を工夫して食べると、脳の活性に良いと仰っていました。米ぬかは、「鹿煎餅」の原料で鹿さんも沢山たべているし、美味しそうな香りがします。玄米や、八部搗きの胚芽米でもフェルラ酸が食べられると言っていました。
南雲先生は、他にも「ごぼう茶」とか食品をよく研究していらっしゃいます。

Posted by にゃんにゃん at 2018年04月24日 02:34 | 返信

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