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75歳以上のスタチンの「やめどき」

2018年04月07日(土)

スタチンと呼ばれるコレステロールの薬をやめたい、という相談をよく受ける。
「薬のやめどき」という本を書いたりメデイアで発信しているという事情もある。
既往歴や基礎疾患の無い75歳以上の人へのスタチンは原則不要だと思っている。
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なんと朝日新聞がこのテーマを取り上げてくれた。

「スタチン 75歳以上 どう使う」→こちら

結構、画期的な記事かも。
減薬や中止を怖がる患者さんの説明用に使える。

過剰医療が問題となる中、多剤投与がその主役であるが、
国がいくら減薬誘導政策をとっても、肝心の医者は普遍。

今日もあちこちで、製薬会社が主催する
・スタチン洗脳講座
・抗認知症薬洗脳講座
・抗凝固薬洗脳講座
・SGLT2阻害薬洗脳講座
・骨粗しょう薬洗脳講座
・PPI洗脳講座、などが開催されている。

ほぼすべての臨床教室の教授が、様々な製薬会社から
巨額の研究費をもらっているので、薬至上主義になる。

一般の開業医は、「エライ先生がそう言っているから」とか
「医学会のガイドラインにそう書いてあるから」と薬を使う。

そうして日本中、お薬だらけになっている。
まだ「薬のやめどき」という概念自体が無いので「死ぬまで飲め!」となる。

それを有難がる患者さんも少なくないので、多剤投与は一向に解決しない。
そのなかでも主役級なのが、この「スタチン」である。

スタチンには長所が沢山あるし、ノーベル賞ものとも言われている。
しかし「いつまで飲むべきか」については誰も分からないのが現状。

そんな状況のなか「薬のやめどき」を書いているのだから、殺されるかも。
しかし私としてはこれでもかなり極めて控え目に書いているつもりである。

この朝日新聞に書いてあるとおりだと思う。
スタチンの製薬会社もスポンサーなのによく掲載されたな、と思った。

しかし誰かが壁を破っていかないといけない。
「抗認知症薬のやめどき」などは大手メデイアはまだ誰も破っていない。

この3~5年以内に、おそらくすべての薬物の「やめどき」が示されるはず。
糖尿病学会は早めに中止基準を示しているが、肝腎の現場の医師が知らない。

ガイドラインが出ても現場に周知されるまで数年はかかる。
それまでは、薬を出す医師がかなり洗脳された状態にある。

このブログを読んで頂いている方には、是非とも多剤投与の害を知って欲しい。
自らの身体は自らが学習して守らないと、医者にお任せでは、エライ目にあう。



PS)
明日は(今日は)桜も無く、寒そうだけど在宅患者さんと花見をする。

歌も歌うし、歌手も呼んである。

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この記事へのコメント

高脂血症の私としては、悩ましい問題なのです。
私の友達(80歳近い女性)は、週刊現代を読んで、「(クレストール)は飲まない。その代りファンケルの「コレステ習慣」や漢方薬を飲んで、時々主治医に血液検査をしてもらっている。デイサービスにも努力して行っている。買い物や、散歩で知り合った友達とはできるだけ立ち話をして頭の体操をしています」と言っています。私は「私がクレストールを飲まない方が良いなんて言っていませんよ。時々血液検査をして、たまにはスタチン系の抗高脂血症のお薬を飲んで下さいね」と頼んでいます。
高脂血症のお薬を飲まないとしたら、よほど毎日の食事や体操やサプリメントや漢方薬に気を使わないと油断するとコレステロール値が高くなっています。
私自身は、スタチン系の抗高脂血症剤とファンケルのサプリメントを同時に飲んでいた為かコレステロール値が下がり過ぎたので、膝が痛くなったのではないかと思っています。
コレステロール値も下がり過ぎると色々副作用が出るのではないかと思います。
食事の材料についても、もっと科学的にわかって来るのではないかと思います。
でも食事はサボってしまいます。気が付いたらパンばかり食べてたりして。

Posted by にゃんにゃん at 2018年04月07日 03:29 | 返信

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