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「下流老人」をどうするか
2018年04月22日(日)
大熊由紀子さんが主催するえにしの会であのベストセラーの
著者である藤田孝典氏の「下流老人」の講演と議論を、拝聴。
日本は今後ますます大変な方向に向いていることを実感した。
著者である藤田孝典氏の「下流老人」の講演と議論を、拝聴。
日本は今後ますます大変な方向に向いていることを実感した。
埼玉県大宮のソニックセンターでの講演には沢山の人に来て頂いた。
熱心に聞いて頂き、ありがとうございました。
緩和ケアの領域では、「死」という文字自体がまだタブーであった。
たったそれだけのことに驚いたし、「平穏死はまだまだ」と思った。
その後、薬のやめどきに関する取材
そして、「えにしの会」に参加した。
「下流老人」とは、低額の年金だけで生活している高齢者のこと。
そもそも年金制度自体が行き詰まっているが、政治マターである。
生活困窮者自立支援制度という国家制度はあれど、どう支援していくのか。
地域共生社会と言われるが官と民がどのように協働して築けるのだろうか。
トップダウンだけでは無理で、ボトムアップに期待したい。
すなわち今後は、まさに「地域力」が試される時代になる。
「福祉」という言葉が、年々見えない時代。
弱者のために、どうお金を回していくのか。
役人やマスコミや有識者や一般市民が、ごちゃまぜになって
議論する場は全国レベルでは「えにしの会」以外に知らない。
各自治体が独自に困窮者支援を考えるべき。
それこそが、地域包括ケアではないのか。
MSWだけでなく、コミュニテイ・ソーシャルワーカー(CSW)が
必要な時代になってきたなあ、と感じた。
自助、互助、共助、公助がバラバラではいけない。
それぞれが互いに絡み合いながら、議論すべきだ。
「下流老人」をどうするか、という命題は深い。
政治は民間任せではいけないし、踏ん張り所だ。
以下は、「下流老人」の著者である藤田孝典氏の、えにしの会後のツイート。
彼の不消化感、もっとはっきり言えば「静かな怒り」を感じて嬉しくなった。
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藤田孝典 @fujitatakanori 20時間20時間前
その他
社会政策として進む「地域共生社会づくり」とか「我がこと・丸ごと」とか、控えめに言っても、社会保障原理や理論的にもメチャクチャですよ、と若手の僕らでなく、誰か真面目に指摘してあげたらいいのに。
藤田孝典 @fujitatakanori 20時間20時間前
その他
社会変革を志向する若手活動家が組織化をして、乗り越えなければならない壁は高いし幾重にも連なる。社会起業的な弥縫策、湯浅シンパの反貧困とノスタルジー・形骸化した関連事業、地域福祉的な新自由主義政策、政府追従路線、自己責任社会、財政難と租税抵抗、社会運動アレルギーetc…。
藤田孝典 @fujitatakanori 17時間17時間前
その他
藤田孝典さんが霧雨をリツイートしました
なぜ地域で支え合ってもらわなければならないのか、地域はどこまで何を支えるのか、の問いにはいつも釈然としない応えばかりです。地域共生社会などなくても生きられる社会保障給付の議論が本質であり、それを避けた議論ばかりで辟易します
藤田孝典 @fujitatakanori 21時間21時間前
その他
財源がないから社会保障給付の拡大はできないんだよね、という前提だとしても日本は様々な理由をつけて給付しなさ過ぎ。このままなら財政が拡大しても給付しないでしょ。
藤田孝典 @fujitatakanori 20時間20時間前
その他
社会保障原理論に徹底して活動していた湯浅誠さんも「子ども食堂おじさん」と化してしまった。彼の悲哀を各地で聴く。新自由主義的な社会保障政策に荷担しても社会はよくならない。過去を見ても仕方がない。新しい社会運動を構築しましょう。
藤田孝典 @fujitatakanori 21時間21時間前
その他
貧困や格差、社会的孤立をどう改善すべきか、の議論で地域の支え合いが強調されるのは耐えがたい。歴史的にも再分配政策以外にあり得ないと語ると煙に巻かれる。もう地域の支え合いとかお腹いっぱい。
藤田孝典 @fujitatakanori 21時間21時間前
その他
地域の支え合いって素晴らしいことのように語られるけれど、税や保険料、寄付を拠出しているのに、さらに労働力まで安く差し出せ、という話だからね。もう辞めようよ、そういう破壊的な福祉政策。
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@
的を得たシャープなツイートだ。
彼の言う通りだと、私も思った。
要は働けど働けど生活保護受給者よりも所得が少ない下流老人が
日本に何百万人もいるのに誰も本気で考えようとしない国なのだ。
やはり、ベーシックインカムなり政治の力が無いと
自助、互助だけでは限界があるのではないかと思う。
彼と会いたい。
彼の現場を見てみたい。
以下、彼の続きがある。
彼のベーシックインカム論は深い。→こちら
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藤田孝典 @fujitatakanori
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ベーシックインカムの寛容さを利用して、
それぞれが自分たちに都合よく捉えて政策導入をしようとするとき、
まともな制度になるわけがない国に生きている不幸。
藤田孝典 @fujitatakanori
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ベーシックインカム論が宗教性を帯び始めてきて怖い。
ベーシックインカムを構想したり、導入を検討することが精神の安寧やよりどころとなっている人が散見される。
リアルな権利闘争の現場に身を置かないと、政策論、制度主義の引力に飲み込まれていくのかもしれない。
藤田孝典
@fujitatakanori | 24,840 followers
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そのために他国では労働運動したり、社会保障要求活動を必死に連帯して、主体的に繰り返してきたんです。
その先に福祉国家があったり、短時間勤務やバカンスがあります。
日本みたいに何もしないで「ベーシックインカム」を唱えていれば、極楽浄土がくるというのは宗教です。
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この記事へのコメント
最近感じることは日本の社会は落とし穴だらけ。
日常の基本的な生活を健康的に豊かにするためのビジネスが栄えずにパチンコゲーセンなど身を滅ぼすビジネスが栄える。
生活保護受けてタバコ吸いながらパチンコ通い。
医療産業も同じ。ビジネスとして成功させるためには医療倫理なんて無視。
貧困ビジネスと区別つけにくい「病院」を行路病院と言うのを知っていますか? 入院患者は生活保護。クスリ漬け・手術漬け。
入居者全員生活保護の介護施設もある。行路病院よりまマシのはずですが。
下流老人も含めて、低所得者、下層階級の貧困問題は、日本社会の構造的問題でありつまりは政治の方向性に大半の原因があります。
同時に、一人一人の生活スタイルの問題でもあり教育の問題でもあり、情報に左右されやすい国民性の問題でもあります。
ネット情報を全否定する人たちもいる。では何を信じているのか。血縁者の言うこと? 役人が言うこと? TVでコメンテイターが言ったこと? 政府の方針だから?
政府の方針で薬剤性認知症が増え成果主義導入で24時間働くウツ患者が増えている。お国が決めたことは正しいと盲従することで地位を確保する人たちは、そのうち戦争加担者となる。思考停止の国民ばかり。
若い人たちが貧困に陥る理由に親の借金や夫の借金をかぶってしまうケースがある由。子供や妻に借金の返済責任は無い。しかし未だに「連帯保証」という日本独特の商慣習がある。これを盾に借金の肩代わりを迫ってくる「はっきり言ってヤクザ」もいる。脅されるとズルズル言いなりになってしまう。相談先の役人も弁護士も信用できるとは限らない(けど、「この借金、私に返済義務があるのでしょうか?」と、相談してみる価値はある)。
人生紙一重。何を信じて生きる?
Posted by 匿名 at 2018年04月23日 11:57 | 返信
あるところで知り合った高齢男性は、真面目にアルバイトをしています。
その高齢男性は、定年までは、一流総合商社に勤めていたらしい。
だから年金もある程度貰っていたのに、真面目にアルバイトをしています。
その高齢男性が「去年、貰った企業年金が、一年間で100万円低くなってしまった。」と言っています。
そのことを近所の自治会長に言いましたら、どこの企業も苦しくて、企業年金は安く引かれている。どんな仕事でも、働いている方が良いですよ」と言っていました。
知らないうちに、どんどん年金はやすくなって、税金は高くなってる。
不気味な国です。犯罪も増えるのではないでしょうか?
Posted by にゃんにゃん at 2018年04月24日 02:24 | 返信
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