マッサージ出張料を見直し
不正対策強化で、厚労省
2018年4月23日 (月)配信 共同通信社
健康保険を使ったマッサージ、はり・きゅう治療で療養費(治療費)の不正請求が相次いでいる問題で、厚生労働省は20日までに、出張料の見直しを柱とした不正対策や、事業者が患者に代わり療養費を請求する仕組みを制度化した「受領委任」導入の具体策をまとめた。
23日に開かれる社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の専門委員会で了承されれば、関係者らに通知して、順次、対策や制度を始める方針。
厚労省の調査では、2008年度以降、75歳以上の患者への療養費だけでこの関係の不正請求は約9億5千万円。その6割は患者宅までの距離の水増しや同じ建物に住む複数の患者への重複請求など、出張料に関するものだった。
不正対策では、事業者が提出する療養費の申請書に、出張の出発地と施術場所のほか、同じ日に同じ建物に出張したかの内訳を添付する。2年ごとに行う療養費の改定に合わせ、距離に応じた加算の段階的な見直しや施術料と出張料を包括した制度の導入を目指す。
受領委任導入は、地方厚生局による監督強化が狙い。地方厚生局で7月から施術所や管理者の登録を受け付け、10月から制度を始める方針。制度導入で、不正があった事業者に対しては、受領委任の取り扱い中止や行政処分が可能となる。
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在宅患者さんが、マッサージ業者からの請求書をそのまま見せてくれる。
1週間に1回しか来ていないのに、1週間に3回、月に12回、と明記されている。
3倍の水増し請求を長年やっているのだが、、私たちの常識では到底考えられない。
しかし患者さんは怒っていない。
たとえ週に1回でも「無料」でマッサージを受けられるから大喜びだ。
「自己負担は無し」という説明を受けているので「仕方無い」と笑う。
ちなみにそんな業者は尼崎ではなく、他府県からはるばるやってくる。
こんな現場を直接見ているので、出張マッサージの同意書が怖い。
うかつにサインすると、私も共犯者となる。
こんなことを書くと、また沢山の攻撃や脅迫を受けるのだろう。
マッサージ業界は「そんな奴らは極く一部だ」と言う。
たしかにそうかもしれないが、私自信は沢山見ている。
こうした問題は、国がしっかり市民啓発をするしかない。
「社会保障費がこんなところに沢山流れているよ」、と。
しかし国はそれをしない。何故か。
それはそうした職能団体から多額の政治献金をもらっているからだ。
テレビでこのような問題を扱えば、その場でその番組はすぐに中止になる。
毎日放送の「ムーブ」という番組がこれをやって即アウトになった前歴も。
要は、森友や加計事件はまさに氷山の一角にすぎない。
永田町や霞が関は、「忖度だらけ」状態が続いている。
犯罪者が犯罪者を許す一方で、
犯罪者が善良者を取り締まる。
政治とは今も昔もそのようなものだ、という人もいる。
「澄んだ水に魚は住まない」というが要は程度の問題。
100年後の歴史の教科書には「平成晩年=汚職だらけの暗黒時代」
と書かれるのだろが、その時代は私たちの曾孫や玄孫の時代である。
その時に、日本国という国があるのだろうか?
内部崩壊するのか、外から征服されるのか?
いずれにせよ、歴史の大きな転換点に立っている。
話が飛躍した。
でもそこまで考えないと、この問題の本質は見えてこない。
この記事へのコメント
私は、ヘルパー2級の資格で、兵庫県社会福祉協議会人材センターで、就職先を探しています。
鍼灸師の資格は持っていますけれど、保険で治療したことは、全くありません。
接骨師の資格があれば、鍼灸も医療保険で、施術できるそうです。
百鬼夜行と言う所でしょうか。
Posted by 大谷佳子 at 2018年04月27日 07:12 | 返信
介護施設でのマッサージ「体験利用」後、2度か3度で本人が断ったのですが、その後の費用請求で、利用者家族として不思議に思うことがあったので役所へ聞きに行きました。しかし、管轄は広域連合なので(関わりたくない)、とやんわり逃げられました。
つまり、疑問があれば自分で電話代を使って直接、広域連合へ聞いてくれ、ということです。広域連合は市外局番でもあり、この手の質問は、たらいまわしにされてものすごく電話代が高くなることを以前に経験しているので、追及するのを諦めました。
後期高齢者医療保険を扱う広域連合は、接骨・柔道整復師の団体と何らかの利益供与があると疑うに値する特別な扱いをしています。
Posted by 匿名 at 2018年04月28日 05:34 | 返信
一生懸命頑張ってる人がバカをみる社会を失くしたい!
無知なのか?ワザとなのか?
今回の医療と介護の同時改定も 勝手にお国が変えたが お知らせはこない…
自分で厚生労働省のホームページを見るなり
勝手に調べて 請求してくれって感じになっている
何がなんだかわからなくって…パニック状態です
日本全国の医療と介護の事務のみなさん!
がんばりましょ!
Posted by 宮ちゃん at 2018年04月30日 06:44 | 返信
悪名高き接骨師(柔道整復師)です。
何故かマッサージと接骨・整骨の不正が混同されているようです。
接骨・整骨の不正で明確なものは日数と施術部位の水増しで、不明確なのは口裏合わせたら外部から分からない療養費適応外への請求があります。
あんま指圧マッサージと鍼灸の場合、療養費の適応は特定疾患があり医師と結託(だます?)がなければ不正は難しいように思いますが、水増し請求自体は個人的に確認し相談を受けたことがあります。(どうにもなりませんでしたけど)
また、鍼灸を接骨の療養費に請求することはできませんので、管轄の厚生局に指導されます。
ちなみに広域連合との接骨・柔道整復団体との利益供与を疑うよりも、各都道府県の療養費審査会との関係を疑った方が分かりやすいと思います。
Posted by 匿名 at 2018年04月30日 02:34 | 返信
静岡県は、接骨業と鍼灸業の閉業は禁止されています。
静岡県以外は、雨後の筍の如く「鍼灸接骨院」の看板が上がっているのは、やは旨味があるからでしょう。
現に、患者さんから「小林の、○○接骨院では鍼灸治療は保険でやってくれるのに、なんで先生とこは保険で、でけへんの?鍼灸治療を保険で、でけへんのやったら、私の小学校の教師時代の教え子のやってるラドンの放射能の威力のある布団を売りんさい」と、元小学校の音楽の先生(これはホント)に言われて、困ったことがあります。その教え子の女性と言うのもやって来て「なんでラドンの布団を売らへんの?!」と、凄まれました。
最近も、鍼灸師仲間の女性は「鍼灸師の息子は嫁にせがまれて、接骨師の免許を取ったので、鍼灸治療を保険でできるようになった。」と言って喜んでんいます。
「息子は、患者がすぐに接骨院に来てくれたら良いのに、お医者さんに掛かってから、その後で接骨院に来るから、おもしろく無いと言っている」とお母さんは言っています。
Posted by 大谷佳子 at 2018年05月01日 06:27 | 返信
突然のコメント失礼いたします。先生は少し誤解されているように思います。正規の同意書の発行は、往診の必要性があるのか?マッサージの必要があるのか?鍼灸の必要性があるのか?についての同意書ですから、不正請求に加担した同意書ではありませんので。もしも、金額など書かれている同意書を持参したら確かに怪しいですが。良く心配されて、患者さんが医院で同意書の記入を拒否される場合もありますが、先生方が罪に問われた事例は一度もありません。同意書の意味は、治療に関わる必要性の可否だけを判定していただきたいだけです。もちろん、不正に請求した鍼灸マッサージ師のみが刑事事件として告訴されています。本来の同意書を持参した患者さんには、間違いのない対応をしていただけたらと思います。宜しくお願いします。 青空鍼灸院 院長 千田見
Posted by 千田見 at 2019年02月13日 07:55 | 返信
明らかな不正請求があり、市役所の保険課へ電話をしたが話も聞いて貰えず面倒くさそうに福祉課へ電話転送されました。取り敢えず、申請された療養費と手元にある領収書の金額が合っているか確認しようとしましたが、それも出来ません。療養費支給申請書の確認も、押印さえ本人も身内もしてないんです。領収書だけが届きましたが誰もお金も払っていません。明らかな不正、有印私文書偽造なのに、いったい何処へ相談したら対応してくれるのでしょう。不正の記事は色々な所で目にしますが、実際不正の被害に合っても誰も助けてはくれません。厚生労働相や保険者、市役所などの対応がこのままなのでしたら、もう諦めるしかないです。
Posted by 諦め at 2019年08月27日 01:24 | 返信
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