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がん性腹膜炎に高カロリー輸液と抗がん剤(永久保存版)

2018年06月03日(日)

胃がんや大腸がんや膵臓癌は、最終的にがん性腹膜炎になる。
吐いて食べられないか、と首から高カロリー輸液をした上に
抗がん剤をやることが最高医療だと多くの医師が信じている?
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「がん性腹膜炎に高カロリー輸液と抗がん剤」

これは最悪医療である。

・がんが一番喜ぶ、ブドウ糖を血管から大量に与えている。
・そして過剰な水を入れることことでがん性腹膜炎は増悪。

前者は、PET検査の原理を知れば明白だろう。
後者は、もう少し解説しておこう。

・腸管の浮腫が増して、腸管運動は抑制、癒着は解除しない
・水過剰になり、腸管内だけでなく、腹腔内(覆水)や胸腔内(胸水)が貯留
・その結果、ますます腸閉塞は解徐しないどころか、永遠に食べられない
・そして水過剰から、心不全、さらに肺水腫を併発して痰や咳で苦しむ。

痰や咳で苦しむからと言っては、大量の酸素吸入を行う。
しかしまたこの酸素が良くない。

がん細胞の増殖機構の基礎研究において、がん細胞はブドウ糖だけでなく
酸素を優先的に使うことが分かっている(大好きなのだ)

つまりがん性腹膜炎に高カロリー輸液と抗がん剤で、散々苦しめた上に
とどめとして「酸素」という最終兵器を投入して寿命を縮めているのだ。

同時に苦しい(実際には医者が苦しめているのだが)という理由で
「鎮静」という美名のもとで、眠らせて、大人しくさせて死なせる。


高カロリー輸液+抗ガン剤,に加えて
酸素吸入+鎮静、という、4点セット。

この4点セットがニッポンの緩和ケアの王道であることを今週知った。

しかし私に言わせれば、人工的に死期を早めているから「安楽死」だ。

そしてなんと、
安楽死に反対している医者が、尊厳死に反対している!?

正直、わけわからん。

でもここまで、理解できますか?
私は誰で理解できるように、これ以上平易にできないレベルで書いている。

しかし残念ながらホスピスでも在宅でも、
四重奏が常態化しているようなので書いた。

よく理解できない、という医療者や
主治医が理解してくれないという患者・家族は、このページをコピーして欲しい。

このページは、永久保存版として書いている。
私はもうみみんな理解しているとおも思っていたが、そうではない事を今週知った。

もちろん医者に悪意は無い。
しかし「知識が無い善意」ほど怖いものはない。

私は、今週、天動説に地動説を唱えていると感じた。
ガリレオガリレイは16世紀にイタリアのフィレチェで処刑された。

きっと、私も同じような目に逢うのだろう。

本当は大人しくして、悠々自適で遊んでいればいい歳だのにね。

しかし現状を知り、愕然としたことで、
このブログをもう少し続けることにした。


PS)
今日はこれから、尊敬する先輩医師と後輩看護師の結婚式だ。

主賓の挨拶、乾杯の音頭、お祝いの3点セットをお願いされている。
もう怖いものは無い(はず)なので、AIさんの Storyを歌ってくる。




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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

先生、ご無沙汰してます。去年の秋、先生の講演会に向かう山形新幹線の中で偶然先生と鉢合わせて、サインをいただき、会場までの迎えの車にまで乗せていただいた、つわもの医師です。去年の2月末に先生の著書、痛くない死に方という本に偶然巡り合い、先生とは、赤い糸ではなく赤い本でのご縁です。先生のあまりにも切ないブログ内容に思わずコメントさせていただこうと思いました。先生、先生と同じ考えの人々はたくさんおります。けっしてめげないでいてくださいね。私もいつでも遠くから先生のこと応援しております!先生のブログを励みに、同い年なのでなんとか頑張れている現状です。 高齢者施設での自然のお看取りを経験していくうちに、安らかに旅立たれる方々から、私も先生と同じようなことを学びました。急性期病院で働いていた頃には全く考えられなかったことばかりおきていて、ビックリの日々です。要介護の高齢者は自らが勝手に緩和ケアしています。人は最後は亡くなるようにできています。しかし亡くなるその時まで生きようとするシステムが働きます。そして最期は苦しまないように仕組まれています。自然に近いお看取りの中で苦しんで亡くなった方を私共の高齢者施設では見たことがありません。先生のおっしゃってるとおりです。死の壁というのがあるとすれば、老衰状況の中でも高度の認知症の方はじっとなんかしていなくて体動激しく危なくてみんなを困らせるということでしょうか。若い方には、きっと緩和ケアが必要なのでしょうが、高齢者施設においては、緩和ケアする必要がない平和な平穏死ばかりです。認知症や長生きの果ては平穏死、間違いなし!です。先生もどうか、平穏死できるその時まで長生きしてくださいね。フレーフレー、ドクター長尾!

Posted by 遠い声 at 2018年06月03日 01:42 | 返信

追伸。ポッコリお腹の高齢者が衰弱してきてお腹を診ると腹部腫瘤があり、おそらく大腸癌であろう方々がけっこういらっしゃいます。しかし痛がる事もなく少量ながら最後まで食べつづけていらっしゃいます、経口摂取出来なくなると全身の浮腫みは自然の点滴の役割をします。最期は一滴の水をゴックンしかできなくなりますが、平和です。長尾先生のおっしゃっているとおりです.年間60人位の方々を看取らせていただいてる立場の人間が言うのですから、本当です。でも長尾先生はすでに半年で同じ位の人数の方々を看取られていらっしゃるとの事、凄いです。どうか、身近にいらっしゃる医師にその一部でも担っていただくようにお願いされてはどうなんでしょうか?きっと頼まれたら皆さん快く引き受けてくれること間違いなし、と思います。老婆心より。

Posted by 遠い声 at 2018年06月06日 12:31 | 返信

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