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「終わった人」と「万引き家族」
2018年06月10日(日)
封切られたばかりの2つの話題作をさっそく観た。
「終わった人」と「万引き家族」。
後者はカンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した。
「終わった人」と「万引き家族」。
後者はカンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した。
「終わった人」は、定年後の生き方が描かれている。
舘ひろしと黒木瞳が熱演している。
映画館だけど、吉本劇場のように笑いが絶えなかった。
それもそもはず、観ている人の大半が定年後の人達だ。
定年=生前葬、という冒頭シーンにギョッとするが、
見送る若者側からすれば、そんなものかもしれない。
舘さんが、ダサいオジサン役であるが、もともとが
カッコイイのでこれを観たら多くの人がファンになる。
あるいは、ラグビーのシーンがあるが、なぜか
日大の悪質タックルを連想させるのも、偶然か。
さて「万引き家族」には、一貫して笑う場面は無い。
前半は単調だが、それは後半の急展開の伏線である。
私は泣かなかったが、映画県を出て20分後くらい、
歩いていたら、急に涙が溢れ出て来た、そんな映画。
6人の登場人物それぞれが主役である。
それぞれに、感情移入すると何とも言えない気持ちになる。
それぞれの演技が凄すぎる。
演技をしているように見えない。
和歌山のドンファンの愛犬イブちゃんの
お墓の掘り起こしを連想させるのも偶然。
独断と偏見で点数をつけるならば
「終わった人」は、80点。
「万引き家族」は、90点だが、60~100点と評価が分かれる作品。
2つを続けて観ると頭が少々混乱した。
その後はさすがに音楽を聴きに行った。
カンヌのパルムドール賞は、以前、「愛、アムール」という
安楽死を描いた映画が受賞し日経新聞にその映画評を書いた。
その時、「パルムドール賞って重い作品賞だなあ」と思ったが
今回も同じで派手さよりも奥深さ、芸術性を評価したのだろう。
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この記事へのコメント
先日の沖縄の講演から、先生のブログを毎日読んでいます。いい人生(最期の迎え方)のためには勉強や努力が必要だということを知りました。毎日のブログ更新ありがとうございます。
Posted by 秦の始皇帝 at 2018年06月11日 07:55 | 返信
今日1日は、映画の日=サービスデーだったので、
私も同じく「終わった人」と「万引き家族」を見ました。
パルムドール賞を受賞した「万引き家族」と、あと一本を
「空飛ぶタイヤ」にしようかとも思いましたが、
せっかくなので、真似してみました。
「万引き家族」は淡々としているものの、余韻が強く残り
深みのあるストーリーに浸りました。まさに演技では
ないように見える、と同感です。
役者さん各々の表情が、鮮明に記憶されています。
特に秀逸なのは、幼い女優さん(女の子)だったのでは
ないでしょうか。セリフは少なく、彼女が醸し出す雰囲気
演技が、映画のテーマを浮き彫りにしてくれた気がします。
そして、樹木希林さんは、やはり流石です。
舘ひろしさんが演じる「終わった人」も現代を象徴していて、
この2本の映画は、ともに世相を反映しており、別な映画で
あって、しかしながら皮肉な2本の取り合わせは、今の時代を
映したものだなァと、理屈ではない感性が膨らみました。
「守るものがある時に愛が生まれる」のではないでしょうか。
「終わった人」のエンドロールで流れた、綺麗な歌声は誰かな、
と聞き入りましたら、今井美樹さんでした。布袋さんが作られた
素的な曲でした。
Posted by もも at 2018年07月01日 10:34 | 返信
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