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新幹線もおちおち乗ってられない

2018年06月10日(日)

週に1~2回、東京発新大阪行きの最終に乗る。
その車内で無差別殺人事件が起きて驚いている。
先週も一昨日も、その電車に乗ったばかり。

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新幹線に乗りながら、いつも「怖いなあ」と思う。
200キロ以上で移動する完全な閉鎖空間だから。

気分が悪くなる人が出て「医者は?」と放送が入ったら
イの一番に迷わず手を挙げて助けに行くことが時にある。

新横浜から名古屋までは、1時間半、缶詰になる。
その中で何か起きたら、なんて想像したら・・・

そんな電車に乗れない人が、沢山いる。
パニック障害や閉所恐怖症の人たちだ。

彼らは「のぞみ」ではなく各駅停車の「こだま」に乗る。
しかしそれでも怖い、というが、そんな気持ちは分かる。

歌手の円広志さんもパニック障害を病んでいた。
そんな円さんとトークショーをやる。 →こちら

いずれにせよ、新幹線は決して安全では無い。

昨夜亡くなられた人の御冥福をお祈りする。

そして昨夜の事件は決して人ごとではない。
私はたまたま運が良かっただけに過ぎない。

人間は、どこに死が待っているか分からない。
昨夜の2本の映画のモチーフも「死」だった。

・・・・・・・・・

新幹線内の防犯強化を強化するしかない。

どこに居ても、心のどこかで「警戒」をしておくべき。

咄嗟の判断だけで、最悪の事態を免れることが多い。

防災も同じで、常に地震や火事を想定しておくべき。
「防災とは逃げることだ!」といつも講演している。

危険を早く察知して上手に逃げることは動物の本能。
そうした野生の本能を意識した生活を忘れてはならない。



PS)
今週、「ジークムント・フロイト伝」、という分厚い本が届いた。
知人の藤野邦夫氏が1年半かけて1600枚の訳稿を仕上げた本。

「野生の思考」で有名なレヴィ=ストロースの半世紀も前に
フロイトが主体性の哲学に異議を唱えていたのだ。

これまでのフロイト伝は、彼を一時代を変えた孤高の大天才として描いた。
しかしルデイネスコは、彼を一時代がつくりあげた思想家であると捉えた。

藤野氏は82歳。
この年齢で、こんな難作業に挑戦している後姿にいつも学ばされる。

生きることとは、何か好きなことに打ち込むこと。
自分のためだが、同時に人のためになれば最高だ。




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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

① やっぱり精神科がらみだった。
(以下、抜粋)
毎日新聞2018年6月10日 02時16分(最終更新 6月10日 02時26分)
「容疑者、家人に「死にたい」 5カ月前家出る」
https://mainichi.jp/articles/20180610/k00/00m/040/148000c
 9日夜発生した新幹線3人殺傷事件で、殺人未遂容疑で逮捕された愛知県岡崎市の小島一朗容疑者(22)の祖母によると、小島容疑者は市内の病院の精神科に一時入院し、「自由に生きたい。それが許されないなら死にたい」などと話していた。今年1月に「旅に出る」と言って自宅を出ていたという。【井口慎太郎】
(抜粋ここまで)
小島容疑者の精神科入院に言及しているのは毎日新聞だけのようです。(今のところは?? おそらく読売も朝日も、精神科がらみについては報道しないのではないか、と・・・)

② 治安維持法的発想を憂う
こういった事件が起こると、「お国に守られている」と勘違いしている市民は
【治安維持法的発想】が強固になる。すなわち 「だからキチガイは怖いのだ。ヘンなやつは精神病院へ放り込んで隔離しろ」⇒⇒「精神医療大国日本の出来上がり」
精神病院入院数、入院期間、身体拘束期間、身体拘束された患者数、どれも日本が突出して№1。
いまや、経済大国ではなく精神医療大国日本である。

③ 犯行者が受けた「治療内容」を公表すべきだ
精神科で処方されるクスリは、気分を高揚(⇔鎮静)させ、衝動性や食欲・性欲の異常亢進(⇔減衰)をもたらす。希死念慮も強くなる。
今回だけでなく過去の「凶悪犯罪」・「通り魔事件」について、犯行者が精神科で受けた「医療行為」の内容が公表されるべきではないか?
犯行に至る経過を明らかにせず医者とクスリの責任を問うことなく、「犯行者の個人的異常性」に原因をなすりつけるのはもう、いいかげんにやめるべきだ。

精神科でどのような「医療行為」がなされたのか、どのよう「治療」を受けたのか、どのようなクスリをどれだけ(強制)投与され、現在はどのようなクスリを服用しているのか、
犯行を引き起こす重大原因であるこれらの「治療内容」が、なぜ公表されないのだろうか?

Posted by 匿名 at 2018年06月10日 03:10 | 返信

生きることとは
最後の2行、グッときました!

Posted by 小梅ちゃん at 2018年06月10日 03:21 | 返信

不可解な毎日新聞の「おわび」に、この国の言論統制を見た。
10日の新幹線殺傷事件の報道について、
https://mainichi.jp/articles/20180610/k00/00m/040/155000c
[以下抜粋]
新幹線殺傷   毎日新聞2018年6月10日 04時38分(最終更新 6月11日 19時20分)
容疑者「旅に出る」と1月自宅出る
【不適切な表現でおわび 】
 この記事では当初、容疑者が昨年入院した経緯について、障害と事件が関係するような表現になっていたため、関係部分と見出しを削除しました。誤解を与える不適切な表現であり、おわびします。
[抜粋ここまで]
------このあと、他メディアでも報道されている内容が記述されているが、「精神科入院」という表現は元の記事
https://mainichi.jp/articles/20180610/k00/00m/040/148000c
からも削除されている。

何らかの圧力がかかった証拠です。
日本はもう、自由な国ではない。元凶は、国家権力と医療産業の癒着であります。特にアヘ様と精神科医師グループ、それを抱き込んだ製薬企業が、この国を牛耳っている。

私、かなり背筋が寒くなっています。

Posted by 匿名 at 2018年06月12日 01:53 | 返信

長尾先生
昨夜深夜に、10日の毎日新聞の記事から「精神科」が消された
https://mainichi.jp/articles/20180610/k00/00m/040/155000c
というコメントを投稿したのですが(現時点で未掲載)
同様のコメントを嶋田和子氏のサイトにも投稿したところ、COMHBO地域精神保健福祉機構という団体が「マスコミ各社に精神科関連の記述を削除するように緊急要望書を提出した」ことを知らせていただきました。
おそらく長尾先生はすでにご存じなのであろうと思いますが、ネットでも確認できました。
https://www.comhbo.net/?p=18083
また「国家権力が報道規制している、と考えるのは稚拙である」という嶋田氏サイトの他の読者からのコメントもいただきました。

私にとっては、一般医療も精神科医療もクスリ漬けであることに違いなく映るのですが、精神医療被害者にとっては「精神科受診者ゆえに受ける偏見」との闘いが深刻であると感じます。
しかし、だからといって「衝動的凶行犯人の精神科受診事実」を隠し続ければずっと、彼らが受けた精神科医療内容が検証されぬまま闇に葬られ、いつまでたっても「だからキチガイは怖い、隔離せよ」思想が継続するだけだと思います。必要なのはカルテ開示、処方薬開示であると、今でも思っています。
一方、紙一重の幸運で精神医療にかかわらずに済んだ私のコメントが、紙一重の不運で精神医療患者にされてしまった方々を傷つけているのかもしれません。

どのように考えても日本の医療のクスリ漬けは、国民を差別化し分断し、財政的にも国家を滅亡させます。

Posted by 匿名 at 2018年06月12日 07:31 | 返信

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