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介護施設におけるバイタル測定

2018年07月21日(土)

在宅医療をやっている医師なら分かると思うが
夜間・早朝の電話の大半は介護施設からである。
1時間おきにバイタルサインを計っては電話を・・・

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国は介護施設での看取りを謳っているが、
実践的な看取り研修の機会は、少ない。

介護職員たちは怖くて怖くてしかた仕方が無い。
だからせめてもとバイタルサインを計っている。


そして時間を問わずに、「微熱が出ました」「酸素が94です」
「血圧が110しかありません」と、バンバン電話をしてくる。

医師に報告することで、彼らは安心するのだが、毎日毎日、同じような
意味の無い電話を受ける方は本当に辛いし、時には仕事をやめたくなる。

じゃあ、と思い介護職員のために学校をやっているが肝心の新人職員は
忙しくて来られないので、いつまでたっても進歩することもできない。

今や、介護職員にこそ医療知識や看取りの知識を持ってもらいたい。
そう想い、一生懸命に講演して本や記事を書いてマスコミで話す。

しかしこんな一介の町医者のできることなどたがが知れている。
やはり介護職員への教育に国は大きな『投資」をすべきだと思う。

あるいは、地域の在宅療養支援診療所の使命だと思う。
医師会が看護学校と同様に介護職員にも研修を企画すべきだ。

医療から介護にシフトしていく。

そんな中、貴重な介護スタッフをもっと大切にする仕掛けが必要だ。
電話で一応、説明をしながらこんな大きなこともつい考えてしまう。

「ターミナルの患者さんは、血圧や酸素を計らないくてもいいから
タッチケアをやってください」と言っても、その意味が分からない。

旅立ちが近い人のお顔をしっかり看て欲しい。
苦しそうか、なにか言おうとしているのか。

表情を観察することも、口の中をよく看ることも
立派なバイタルサイン記録であることを伝えたい。


当院は来るもの拒まず、すべては御縁、の精神で施設在宅も受けている。
施設在宅の診療報酬が下げられて以降、ちょくちょく、依頼が舞い込む。

しかし今後は、制限しようと思う。
それよりも、教育に力を入れたい。










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※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

バイタルも然り、介護職にとっての足かせ
とでも言いましょうか、それは全てが運営の
システムが為ではないでしょうか。
人の命が絡む時に、現場は「感覚」では
判断することを許されないのだと思います。
逆に、数値に縛られたばかりに危険サインを
見抜けずに、残念な結果となってしまうケースも
あるとは思います。
資格があるとか無いとかは別としても、スキルや
感覚・感性には優劣を決めることは出来ません。
結局のところ、介護職=シロート同然、のような
レッテルが邪魔するためではないでしょうか。
けれども、現実には日々の様子を色濃く見ている
のは現場の介護職さん、なんですけどね。

Posted by もも at 2018年07月23日 12:21 | 返信

グループホーム介護職員です
看取り、できればしたくないです
職員のダメージ大きいです
その方からの贈り物と考えて、介護職員として成長できる機会をもらえたと前向きになるべきと考えたいですが、実際私たちは教育も受けておらず、命をお預かりしているとは思えない賃金で働いていて、看取りの様な重い業務は職員を必要以上に疲弊させます

経験無し資格無しでも雇用される職員が大半です
日常のお世話はできますが、看取りまでしてもいいのだろうかと感じます
自分がその方の立場には決してなりたくたいです
せめてちゃんと教育された意識の高い職員に送られたい
他の仕事がダメで介護にきたような人に送られたくない
すみません偏見大です


Posted by あんこきなこ at 2018年07月23日 07:47 | 返信

忘れられない介護職さんについて、ひとつ
エピソードを紹介したくなりました。
以前、実習で訪れた介護施設に勤務する女性
について、年齢は30歳になるか、ならないか位
な介護界に於いては若い層であり、また熟練な
キャリアな方でした。その介護施設は複合型で
あり、デイサービス・老健・そして隔離型な部屋が
ある、半公的な、大きな施設でした。
以前に、このブログ内のトピックで自分が
コメントした「これ以上は無い、と思う悲惨な..」
と表現したのは、隔離型な部屋に住まう入所者の
ことです。経験を経て客観視すると、その悲惨な
目に遭っているのは薬害による、「人が人で無い」
状態となった、もしかしたら治験者であったかも
知れません。その真偽の程は分かりませんが、
その場所を訪れたのは、衝撃的な経験でした。
冒頭で書いた30歳位な介護職さんは、その施設の
中であっても、純粋な志を持って仕事に従事して
おられ、その若さであっても、振り乱した髪が
白髪交じりであったのが印象的でした。
熱意があって、身を粉にして全力で入所者(当事者)
を介護していました。
「そんなにまで一生懸命に、介護に全力投入していたら
貴方が参ってしまうでしょ?」と声を掛けたくなる程、
純粋に懸命に介護職を全うしている方でした。
こちらは実習生ですから、勿論そんなセリフが言える
訳はありません。
その方の一心不乱な介護の甲斐あって、隔離型部屋へ移る
一歩手前な認知症度合な方であっても、彼女を信頼し、
心を通わせておられ、信頼の度合は半端ない程でした。
けれども先に書いたように、不透明な雰囲気の施設の中で
純粋な志を持って「真」を全うすることは、現実には
困難が伴い、浮いた存在になってしまうのです。
『介護の仕事に就いて下さいね!』と熱意と誠意を持って、
声を掛けて下さったのが、忘れられません。


Posted by もも at 2018年07月23日 10:17 | 返信

人間は亡くなるようにできています。誰かが生まれ誰かが死んでいく~そんな当たり前なことなのに、死ぬことは悲しいけれどしかたなのに~頭ではわかっているのに、死ぬことはそれでもとってもとっても大きな大きな一大事。だからこそ、死ぬその時まで、誠実に関わりたいと思います。でも、死んでいくことは特別なことではない。生きてきた延長上に死はあります。お看取りでいつも不思議に思うのは、ほとんどのかたが、偶然とは思えない出来すぎたタイミングで旅立たれることです。お見事な大往生に、こんな亡くなり方できたらいいな~といつも思います。だから怖がることはないと、ただ伝えたいです。

Posted by 遠い声 at 2018年07月23日 10:58 | 返信

あんこきなこさんの、「せめてちゃんと教育された意識の高い職員に送られたい、他の仕事がダメで介護にきたような人に送られたくない」気持ち、とてもよくわかります。が、私の気持ちは、たとえ意識の高い職員さんであっても、死に向かう人の「心」に寄り添えるような人はいないと思います。ですから、肉体的な苦痛さえ除いてくれれば、精神的な問題を解決できるのは自分しか、いないと思います。家族がいたとしても、家族も「自分」でなない。

問題は、医療があまりにも「余計なこと」をやりすぎるのではないかと感じています。まあ、血圧や酸素濃度を測る程度なら非侵襲行為ですが、週に一度採血するとか、血管造影剤を注入して画像を撮る、とか、「やられる側=患者」の身体をモルモット扱いしているような無駄な行為が多すぎる。
医療者側が検査料稼ぎとデータ蓄積を目的としていることは見え見えです。
検査したところで結局何の役にも立たない。80歳超えた老人が血液を取られて痛い思いをするだけ。血管造影剤に至っては放射線を帯びた薬剤が腎臓で処理されますから、老人の弱っている腎組織がますますタイヘンになってなかなか体外へ排泄されない。
そういった無用な老人の身体を蝕む「検査」や「薬」から親を守ることが私の重要な仕事でした。

「看取る」行為は、情緒的な議論が多く、それを隠れ蓑にして有害無益な医療行為がはびこっていると感じます。有害無益な医療行為であってもそれを行うことが本人を大切にしているかのような錯覚を利用して、逆に本人を苦しめる医療行為が横行しています。老人の終末期経管栄養はそのシンボルです。

Posted by 匿名 at 2018年07月24日 08:49 | 返信

 その通りだと思います。
 私は、特養の看護師です。施設では、お看取りありきで、入所して頂いています。ここで亡くなってもらいたい、病院で、寂しく、又、無理な延命措置などしないで……と、入所される時に、本人、ご家族に、平穏死等々、お話をしています。介護員さんに対しても、お看取りについて、研修をしています。
 この迎え火、17名、ほぼ皆さん、出来過ぎたタイミング・・・先日亡くなった方も、「朝まで待って」と言って帰ったらば、ちゃんと待っていてくださいました(*^-^*)


海月 要から遠い声への返信 at 2018年07月24日 09:29 | 返信

施設での看取り。昨年4月 最愛の父が旅立ち
今なお 充実した日々を過ごせずです。
事故から 10年近くの闘病。
救命に搬送され 人工呼吸器 気管切開 熱傷がかなり
酷く 命にかかわる大事故。
もちろん麻酔で寝かされていますが 2ヶ月がすぎた
頃 麻酔の量を減らすも覚醒が遅く。少しずつですが 意識が戻り 面会時間には 泣きながら私の頭を撫でたり 手を握れと要求してくれるように辛くて辛く いつも 泣いてばかりでした。搬送された 主治医に謝礼を渡そうとし主治医 は ぼくの主義ではないのでと。しかし 全力で治療にあたります。任せて下さいと仰い この先生がいなかったら。皮膚移植の手術を6回 しました。看護士さんに 泣かないで お父様が1番悲しく娘さんを心配されるからと励まされ 車いすにのり
スピーキングで話もできるようになりました。

Posted by ひろヒロ at 2018年07月26日 01:51 | 返信

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