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78歳のボランテイア道

2018年08月15日(水)

山口県で3日前から行方不明になった2歳の理稀クンを
大分県からやって来てたった20分で発見した尾畠春夫。→こちら
ボランテイア道を貫く78歳に、日本中が感動した今日。
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生き仏か神様か

尾畠さんの精悍な笑顔を観た時、そう直感した。
この世にこんな人がホンマにおるんや。

まるで神様のように、たった30分で理稀クンを発見した。
なんなんだ、この神通力は。

尾畠さんのインタビューを聞いて、さらに感心した。

・自分は無学で無能、と謙虚
・「65歳まで生かせて頂いて」とこれまた謙虚
・65歳で、魚屋さんをピタッと辞めた
・東日本大震災をはじめ広島の豪雨災害でも
 ボランテイア道をひた走ってこられた
・お礼のシャワーも飲み物も断った・・・

こんな人が本当におるんや。
思わず自分が恥ずかしくなった。

「子供は上に登るもの」
「おじちゃん、ここだよ!」という声が聞こえた
「差し出した飴玉ををじゃりじゃり噛んだ」
など、印象的な言葉が並ぶ。

ネットで検索すると、彼の経歴は凄すぎる。→こちら

彼はボランテイアの中のボランテイア。
ボランテイアの神様、と言うべき人だ。


「人のためになりたい」
「誰かの役に立ちたい」
というオーラが出まくっていた。

誰かの役に立つことが人間の「生きがい」。
自分が自分であるためには「生きがい」が必要。

それにしても・・・
世の中にはこんな後期高齢者もいるんだ。

尾畠さんの生き方、を忘れてはいけない。
たとえ1%でも見習わないと、と思った。

ありがとう、尾畠さん。
良かったね、理稀クン。

終戦記念日に相応しいいい話。
陛下のお言葉にもか感動した。



それにしても見事な「セロトニン顔」
尾畠春夫②[1].jpg多分、僕の一生でこんな立派な人間には二度と出会えないだろう。
だから以下、しっかり記録をしておく。

山口・不明男児発見、猛暑の中2日以上独りぼっち「奇跡的な好条件重なったか」
日本こどもの安全教育総合研究所
 http://news.livedoor.com/article/detail/15160959/

山口県周防大島町家房に母親と帰省し12日午前から行方が分からなくなっていた同県防府市の藤本理稀ちゃん(2)が15日、無事に保護された。 NPO法人「日本こどもの安全教育総合研究所」(東京)の宮田美恵子理事長は「2歳の子供が2日間以上、1人で生存するのは非常に厳しい。連日猛暑が続く中、熱中症の危険も高かった。それなのに無事保護されたのは、奇跡的な好条件が重なったとしか言いようがない」と話す。宮田理事長は「まだ詳しい状況が分からないので推測になる」と断った上で、「行方不明になった場所の近くには山があり、木陰もたくさんあった。日陰でじっとして、動き回らなかったために、体力を消耗せずに済んだ可能性もある」と推測した。


「大臣が来ようが関係ない。罰を受けても直に家族にお渡ししたかった」
行方不明2歳児を発見した男性が会見
 https://abematimes.com/posts/4742675

発見したのは、大分県の尾畠春夫さん(78)。
「学歴もない何もない人間だが、65歳で鮮魚店を辞めて、残りの人生を社会にお返しさせてもらおうと思ってきた」と、
全国各地で車中泊しながらボランティア活動を行ってきたという。
今回も広島県でのボランティアを終え一時帰宅していたが、報道を見て昨日午後に現地入りし捜索に当たっていた。
「大分の佐伯で2歳の女の子を探した経験から、下るということはないと思っていた。
不思議なもんで、子どもっていうのは、上に上がるのが好きみたい」と話し、今朝は家族から行方不明になった場所を聞いて、
「絶対この上にいるなと確信した」という。
 そして尾畠さんが理稀ちゃんの名前を叫びながら、曽祖父の家の北側にある山を700メートルほど登っていたとき、
「おいちゃん、ここ!」という返事が聞こえ、沢の苔むした岩の上に座っている理稀ちゃんを見つけたという。
「一瞬、心臓が止まりそうな感じがした。近づいて、「頑張ったね」と言って、飴の袋を取り出したら、
袋ごと取って手を突っ込んで開けようとした。自分では破れなかったから、開けて渡してあげたら口に入れて、
途端にガリガリと噛んだ。この声の出し方、飴玉を袋ごと取って口に入れる様子を見て、これは大丈夫だなと思った」。


不明男児発見の尾畠さんとは 過去の災害でも活躍
https://digital.asahi.com/articles/ASL8H7X6KL8HUEHF00M.html

山口県周防(すおう)大島町で行方不明になっていた藤本理稀(よしき)ちゃん(2)を15日に見つけたのは、ボランティアで捜索に加わっていた大分県の尾畠春夫さん(78)です。2016年の熊本地震や11年の東日本大震災などの被災地でも、ボランティア活動を繰り返してきた「ベテラン」です。朝日新聞の過去の記事から、尾畠さんの活動を振り返ってみました。



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この記事へのコメント

こんな立派な方が本当におられるのだと、涙が出てきました。

Posted by 匿名 at 2018年08月16日 07:40 | 返信

2歳の男児も、78歳の翁も、素晴らしい。
「後期高齢者」(「最終段階の」老人)の「老」たる由縁が、ここに輝く。
かの老人は、免許証を返納せず、軽を住処として、全国の被災地を馳せる。
かういふ人を、六波羅蜜(パーラーミー)を実践する、ボウディ・サットヴァ(菩薩)というのだろう。

65歳までに「壊憲」をめざす「行政府の長」もいれば、
65歳で予言どおり自死した「哲学者」もいた。
65歳で店を締め、「ボランティア道」に身を投じたひと。
いや、尾畠さんのような翁は、全国いたるところに、埋もれている。
78歳で「終身会長」が頓挫した「男の花道」は、何処へ。ま、すきなよふに。
67歳!で斃れた翁長さんの遺志は、だれに引き継がれるのだろう。

Posted by 鍵山いさお at 2018年08月16日 09:23 | 返信

『薬のやめどき』を読んでいて、ふと何年振りかで、長尾先生のブログを訪問してみました。
お忙しいのに、変わらずに長文を発信して下さる情熱に感銘を受けます。

尾畠さんですが、一番感動したのは、見つかった時のことを予想して
飴玉とバスタオルなど持参されていたこと。
捜索隊は何十人も出ていたでしょうが、尾畠さんはどこかで見つかったら
一番最初にしてあげたいことを想定出来ていたんだなあと。
本物!としか言いようがありません。心からリスペクトを捧げます。

先日EBMからHBMへのセミナーを聞いて、humanに基づいた医療こそ望まれると。
まず相手を想像する尾畠さんの行動は、まさに同じ心の実践だったと
感銘しました。
長尾先生の問題提起も、皆で分かち合いたいと思っています。お元気で。

Posted by 梨木 at 2018年08月23日 05:47 | 返信

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