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群馬大学事件の被害者になった群馬大学の看護師
2018年08月07日(火)
事件が発覚した8年前、彼女は手術で亡くなっていた。
要は、8年間医療事故であることがわか分からなかった。
その後を追うように両親も亡くなられた。
たった一人になってしまった兄が「さっちゃんはもっと生きたかった」
と、きっと大きな勇気を絞って、半分顔出しで取材に応じたのだろう。
「患者さんに寄り添う看護師になりたい」という日記を残して
自分が勤務する病院で手術を受けて、そのまま帰らぬ人に・・・
「病院から逃げ出したい」「冷たい、怖い」という悲鳴を残してこの世を去った。
もしそこに自分がいたら、と胸を締め付けられる思いで、番組に食い入った。
残されたお兄さんは、8年後に「患者参加型のがん医療委員会の委員」になった。
患者参加型医療の実現のために頑張って活動して欲しいし、陰ながら応援したい。
・患者さんのための医療とは
・先進医療とは
・医療事故とは
・リスクとは
・寄り添うとは・・・
25歳の彼女はいろんな大切なメッセージを残してくれた。
たまたま観た私だが、彼女の想いをこのブログで世界中に繋げるよ。
この番組も、とても涙無しでは見られない。
一人の被害者の裏にこれだけのドラマがあることを一医療者として感じないと。
あの天野先生でも手術の失敗例はある。
失敗の無い手術や医療は、あり得ない。
結局は、
・技術
・ハート
・説明、なんだろう。
彼女のことを一人でも多くの医療者に知って欲しい。
そして、そして・・・・
8月7日に放映される(今日だけど)、もう一人の「さっちゃん」先生
のことを、まだ知らない人に広く広く知って欲しい。
矢島祥子先生
8月7日(火)22時45分~ →こちら
あまりにも悔しい未解決事件である。
矢島先生とは生前の面識がまったく無い。
でも、もし生きていたら当院で働いていたかも。(人を通じて交渉していた)
僕が最も尊敬する医師である。
こんな優しい医師がいたことを広く知って欲しい。
以前、このブログで矢島先生のことを書いた時、
ご両親から書き込みを頂き、驚き、感謝した。
ここまで書いていて気がついたが、偶然にも
「さっちゃん と さっちゃん」の話になった。
2人のさっちゃんが残したメッセージを噛みしめることが
今、生かされている僕たち医療者の使命じゃないのかなあ。
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