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がん「病院別・5年生存率データ」の読み解き方

2018年09月27日(木)

がん「病院別・5年生存率データ」が、公表されている。
このデータの読み解き方についての質問をよく受ける。
いろんな解釈ができるように思うが。

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がん「病院別・5年生存率データ」の読み解き方(Yahoo) →こちら


5年生存率で読み解く優れた病院【胃がん】その1
「がん」治療をどうすべきか。日本人の3人に1人ががんで死ぬと言われる時代において、病院選びへの関心は高まる一方だ。そうした中で、「どの病院で治療を受けるかによって生存率に差が出ていた」というデータが発表された。患者と家族が本当に知っておきたい「役立つ読み方」とは──。

胃がん・病院別5年生存率 一覧表(全編)
 国立がん研究センターは9月12日、全国約50万人のがん患者の「5年生存率」を公表した。
 対象は、国が指定する「がん診療連携拠点病院」251施設で2008~2009年にがんと診断された男女。251施設のうち、個別データの公表に応じた230施設について主要5部位(胃、大腸、肺、心臓、女性乳房)の病期(ステージI~IV)別の「5年生存率」を集計した。新潟大学名誉教授の岡田正彦医師は、今回の調査をこう評価する。

「国が医療の均質化を唱える中、これだけ多くの施設の5年生存率データがステージ別で公表されたことは、治療実績の透明性を高める上で大いに評価できます」

 ただし、公表された調査結果は計1000ページを超え、患者自身が有益な情報を読み解くのは至難の業だ。調査を実施した国立がん研究センター・がん対策情報センター・院内がん登録分析室の奥山絢子氏がいう。
「施設間で患者構成などに差があるため、各施設の生存率が治療成績に直結するわけではなく、単純な施設間の比較には適さない」
 それでは膨大なデータの中から、どの項目に着目すべきか。医療ジャーナリストの村上和巳氏が語る。
「多くの報道が全ステージの患者を対象にした『全体5年生存率』を取り上げていましたが、これでは病院ごとの治療や技術の優劣は見えない。ステージIV(がんが進行し、他の臓器にまで転移している状態)の患者を多く診ている施設ほど低くなり、ステージI(転移していない状態)の患者が多い施設で高くなるのは当然だからです。

 むしろ患者が注目すべき重要な指標は『ステージIの5年生存率』です。ステージIの場合、多くの患者が受けるのは、リンパ節への転移のない局所がんを切るシンプルな外科手術。本来なら病院ごとの差が出にくい。それなのに5年生存率に大きな差が生じている場合、何らかの“病院側の理由”がある可能性がある。また、がんの部位によっては手術後に抗がん剤治療などの化学療法を追加で行ないますが、化学療法の内科医や、薬剤管理に習熟した薬剤師、看護師、栄養士が充実している術後の管理がよい病院では、ステージIの生存率が高くなっていると推測できます」

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@


まあそうかもしれないが。
私は少し違う見方をする。




大変申しわけありませんが、
私には「がん5年生存率ランキング」の意味がよく分かりません。
 
なぜかと言えば、早期がんの人が多い病院は5年生存率が高くなるし、
進行がんが集まる病院は5年生存率が低くなって当然でしょう。
 
そんな病院の個性というか、バイアスを無視して、
わざわざ取ってつけたようにランキングをつける意味がよく分かりません。
 
名医がいるとか、診療レベルの高い病院と5年生存率の
高低とは必ずしも相関関係が高いとは限らないと思います。
 
がんの診断や治療の症例数が重要だと思います。
ただし症例数が多いほどいい病院というわけでもありません。
 
しかし「症例数が少ない病院」は正直、やや心配です。
医者も人間なのである程度症例数を経験しないと技術は向上しません。

そのような病院に患者や研修医が集まってきて切磋琢磨で医療は進化します。
こうした考え方は、「がん医療の集約化」という国の方向性にも合致していると思います。
 
世の中、ランキング流行りですね。しかし食べログやホテルランキングに見られるように
1位とされたところが本当に1位なのか、誰も分かりません。
 
もしかしたら、2位や3位のほうが美味しいかもしれません。
もし大阪で「旨い店ランキング1万店」というものがあれば、1万位の店には行きた
くありません。

だけど1位に輝く店に何カ月も予約待ちをして行っても、
態度は高慢だったり、常連客とサービスが何か違っていたりして、
「たいしたことないなあ」とがっかりする可能性が大きい気もしています。
 
病院ランキングも同じことが言えるのではないでしょうか、上位にあまり意味がなく、
むしろワースト3の店に意味があるのではと思います。
 
命を預ける病院を選ぶ時にわざわざ最下位に行く意味は無いでしょう。
そんな目で、斜め読みすれば良いのではないでしょうか?。



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この記事へのコメント

穴場ってあります。観光地でもお店でもいつもぎゅーぎゅー人でいっぱいなところに日本人は行きたがるけれど、あまり有名じゃないけれどすいていて素敵なところってけっこうあります。ブランド志向の日本人は、きっとそんな穴場には目もくれないのでしょうけど、私のところけっこう穴場じゃないかな?と密かに思っております。ご縁ですね。長尾ブランドはもちろん大好きです。憧れです。

Posted by 遠い声 at 2018年09月29日 02:16 | 返信

ランキングには余り意味を感じない、現役の、もう治る事は無い癌患者にとって、このランキングが、むしろ有害に働かない事を願っています。地方の普通の病院が、大都市で見放されたステージ4の患者に平穏な生活をより長く与え、また、始めから、地方で営々とステージ4の患者を引き受けて、患者がQOLを保ちつつ、中央値生存値よりも長く生存し人生を全うすることに寄与している病院があるからです。
万が一ランキング競争にでもなって、生存率上昇競争でも水面下で起こったなら、ステージ4の癌患者は何処へ向かわせられる事になるのでしょうか。さっさと、あの世へでしょうか。

Posted by 樫の木 at 2018年10月03日 02:06 | 返信

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