このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com

現場は大変なことになっている

2018年09月16日(日)

先日、県外の老人ホームや小規模多機能を見る機会があった。
ただの姥捨てならまだまだしも、多財投与の抗精神病薬の山。
介護の現場は大変なことになっていることを、改めて感じた。
2つの応援
クリックお願いします!
   →   人気ブログランキングへ    →   にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ
 
 

「姥捨て山」という表現は、老人病院に使われていたが、
介護施設も同じだなあ、というのが正直な感想だった。


要介護5の寝たきりの人に、10数種類もの投薬がされている。
2つの医療機関からの多重投与になっている制度も、気になる。

抗精神病薬は2種類までと決まっているのに4種類の人も。
そこに睡眠薬や安定剤も処方されるのは過去に暴れたから。

アリセプトやメマリーも最高量が入っている。
興奮剤と鎮静剤が、思いきり投与されている。

日本老年医学会の「高齢者には投与しない薬のリスト」に
あるものばかり、バンバン処方されているが、無知は怖い。

胃ろう注入は半固形化していない。
訪問看護師が1日3回入っている。

動ける人は、ひとつ部屋に朝から晩まで閉じ込め、みんな無表情で諦めている。
「朝一番の光を浴びる」や「外を歩く」という意味を介護スタッフは知らない。

老人病院から追い出された人がそれらの施設に送られてくる、という。
生活保護や家族と疎遠の人が多いそうだ。

ただでさえ大変な人を、医療が「薬責め」で、より寝たきりにさせる。
そこに、「閉じ込め型介護」が拍車をかけている。

元をたどるとそこに来る前の病院での「抑制」から連続している。
要は、「入院」がすべての始まり、になっていることに気がつく。

施設経営者は「重症者を受け入れている」というが、
どう見ても医療と介護が「重症化」を加速している。

もちろん床ずれができ、訪問看護師が何度も入っている。
1ケの床ずれに何百万円もの税金が投入されている現実。

こんな現状を見て、すべては「教育」に原因があると思った。
ちゃんとした「卒後教育」や「生涯教育」が無いのでそうなる。

事件は現場で起きている!

誰のための医療と介護?

エライ人は、「介護離職ゼロ」と言うがその前に「介護職離職ゼロ」を
真剣に考えないと、日本の介護はどんどん悪い方に向かうのではないか。

こんな悲惨な現状を納税者が見たら、税金を納めるのがイヤになるだろう。
ただでさえ生活が苦しい人からの血税をそんなものに慣れ流していいのか。

私は、過剰医療に警鐘を鳴らす発信を数えきれないほどやってきた。
しかし、こんな現場には何の影響も無い事を知り、愕然とするだけ。

めげずに、過剰医療や間違った医療や介護に対して警鐘を鳴らし続けよう。
誰かに怒られてもやるべきことをやるのが還暦後の生き方だと再認識した。



PS)
というわけで今週も介護職対象に「国立認知症大学」で講義をする。→こちら
介護職にしっかり伝えることも在宅医の大きな仕事だと思っている。








2つのランキングに参加しています。両方クリックお願い致します。皆様の応援が日々ブログを書く原動力になっています。

お一人、一日一票有効です。

人気ブログランキングへ ← 応援クリックお願い致します!

(ブログランキング)

にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ ← こちらもぜひ応援クリックお願い致します!

(日本ブログ村)

※本ブログは転載・引用を固くお断りいたします。

この記事へのコメント

「抗精神病薬は2種類までと決まっているのに4種類の人も。
そこに睡眠薬や安定剤も処方されるのは過去に暴れたから。」
なぜ暴れた・・・のでしょうか?
いくつかの理由が考えられます。
理由その1・・・それまで長年飲んできた薬の副作用。
たとえば、単なる筋肉疲労や過度な運動が理由であっても「腰(足・肩など)が痛いから」医者に行くと何らかの薬が処方される。カラダの痛みが「うつ病の症状のひとつ」だと信じ込んでいるアホ医者は抗うつ剤を処方する。クスリの怖さを知らない患者は知らずに抗うつ剤(などの精神状態に作用するクスリ)を飲み、やめると禁断症状が出る。
理由その2・・・本人自身が「老いる」自覚が無い。自分はいつまでも健康でなんでもできて楽しく生活できると思い込んでいる。だから、できない自分にイラつく。同居家族がいると八つ当たりする。家族も、老いていく高齢家族を受け入れることができずトラブル毎日。
理由その3・・・時代の変化についていけない。

理由1は本人の責任ではないけれど、高齢者が長年飲んできたクスリをすべて調べ上げて対応できるほど、日本の医療・介護業界は親切ではないから、一律に「暴れるのを抑えるためにクスリを飲ませる」つまりクスリという拘束衣を着せるのだ。
2番目と3番目の理由で「暴れる」高齢者は少ないけれども存在する。特に男性。もともと、暴れると自分のわがままを通すことができるという実績を作ってきた。程度の差はあっても、日本の家父長制度の家族は、夫が暴君でも妻が耐え忍んで支えてきた。男女ともに長寿となり、暴君に耐えきれずに先に死ぬ妻がいる。離婚する妻もいる。あるいは、妻や子によって「医療の名の下に」大人しくなるクスリを飲まされる暴君も、いる。

3番目の「時代の変化についていけない」のは、女性である私も経験ある。特にコールセンターや役所に問い合わせる必要があった時、何度も「今の若い奴らはまるでロボットみたいだ」と感じた。コールセンターや役所のスタッフやは、その道のプロのハズだと思って私は問い合わせている。けど、奴らは私が聞きたいことに答える能力がない、にも関わらず重要部署で働くことができるのが今の時代。私が知っていることさえ知らないヤツラが専門家を名乗る現代日本。

日本の若い奴らは、どんどん低脳化していると感じることが多い。
けど、それを、認めなくてはならない。今の若い奴らはアホなのだ。ロボットのように言われたことだけ覚える。指示通りのことしかやらない、言わない、考えない。給料だけ取れれば良い。そのためには仕事よりも上司のご機嫌とりが大事。そういう教育を受けている。そういう奴らに怒っても疲れるのはウチらなのだ。

そういう若い奴らの、世話にはならないよ。だって、本物のロボットのほうがはるかにマシだから、ね。

Posted by 匿名 at 2018年09月21日 02:18 | 返信

コメントする

                                               

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

このたびURLを下記に変更しました。
お気に入り等に登録されている方は、新URLへの変更をお願いします。
新URL http://blog.drnagao.com


過去の日記一覧

男の孤独死

痛い在宅医

歩き方で人生が変わる

薬のやめどき

痛くない死に方

医者通いせずに90歳まで元気で生きる人の7つの習慣

認知症は歩くだけで良くなる

がんは人生を二度生きられる

親の老いを受け入れる

認知症の薬をやめると認知症がよくなる人がいるって本当ですか?

病気の9割は歩くだけで治る!

その医者のかかり方は損です

長尾先生、近藤誠理論のどこが間違っているのですか

家族よ、ボケと闘うな!

ばあちゃん、介護施設を間違えたらもっとボケるで!

抗がん剤 10の「やめどき」

「平穏死」10の条件

胃ろうという選択、しない選択

  • 長尾クリニック
  • Dr.和と一緒に仕事をしませんか?
  • 長尾クリニックメールマガジン まだまだ知らないDr.和情報がてんこもり!
  • にほんブログ村 病気ブログ 医療・医者へ

  • 尼崎市の訪問看護ステーション

  • ケアマネセンターながお

  • 一般社団法人日本尊厳死協会関西支部